日本教育音楽協会編集『教育音楽(小学版)』1967年2月1日号に、ベルリオーズの劇的交響曲『ロメオとジュリエット』(Roméo et Juliette)作品17日本初演の写真が掲載されていました。
↑ 1966年11月27日(日)東京文化会館にて、若杉弘指揮NHK交響楽団。撮影・堀田正実氏。
コンマスが見えねーよー。あと、左上に飾られた写真はどなたの御尊顔?それにしても若杉弘さんってすごくパワフルだったんですね。いろいろな曲の初演を指揮されています。
さらに3ページ先にはやはりベルリオーズの「レクイエム」公演(日本フィル)の写真が載っています。こちらに関してももしかしたら本邦初演!?(根拠なし)
会場が東京文化会館だということはわかりますが、日時や指揮者が誰なのか等がまったく記されていなくて不親切。調べたくなってしまいます。
1966年11月27日は「ロマンロラン生誕100年祭記念演奏会」ということで、舞台上の顔写真はフランスの作家ロマン・ロラン(Romain Rolland 1866-1944)と思われます。
ttp://i.t-bunka.jp/calendar/1/1966/11
ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~rolland/history/60years.pdf (59ページに白黒で同じ写真がありました)
1966年12月26日の「日本フィルハーモニー交響楽団 第131回定期演奏会」、小沢征爾指揮でベルリオーズ「レクイエム」を演奏していますので、これではないでしょうか。
ttp://i.t-bunka.jp/pamphlets/2293
日本初演フラグ(同アーカイブは日本初演を示す情報を持っていて検索条件にも使用できる)は付いていませんが、少なくとも東京文化会館では初演のようです。N響はこの時点では未演奏。
調べる楽しみを横取りしてしまいすみません。我慢できませんでした。
ご提示いただいたアドレスで自分でも確かめましたが、1966年11月27日、12月26日の公演とも占さまのおっしゃるとおりで間違いないと思いました。2枚目の写真の指揮者は小澤さんだったんですね。
でもなぜロマン・ロランでロメオとジュリエット?→ロマン・ロラン著『ベルリオーズ論』というのがあるとは知りませんでした。
> 調べる楽しみを横取りしてしまいすみません。
とんでもないです。自分も「調べます」とか書いておきながら放っておきっぱなしのがいくつもあるので。。そもそも、恥ずかしながら「東京文化会館 アーカイブ」というすばらしいサイトがあることも初めて知りました。
> 我慢できませんでした。
(笑)占さまもけっこうお好きですね!今後ともよろしくお願いいたします。
自分が掲載した写真の日本フィル「ベルレク」のナマ現場にいらっしゃった方から情報を頂き、かなりうれしいです!
「副指揮・合唱指揮・秋山和慶」だったとは。。小澤-秋山の桐朋コンビが携わった、贅沢なコンサートだったんですね。
それと、コンマスがルイ・グレーラーだということには全く気付いていませんでした。
グレーラーの『ヴァイオリンはやさしく音楽はむずかしい』という本を読みましたけど人間味溢れる内容ですごく面白かったです。日本の音楽コンクールへの批判が特に印象的でした。
情けないブログですが今後ともよろしくお願いいたします。