現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない第66回:(フィクション)

2016-11-26 03:05:13 | 日記

「毎度の事ながらメディアも小池都知事に飽きてきたのだろうか」

 Nがポツリと呟いた。

「そんな事はない」

 仲間が慰める。

「次から次へと難題が降り掛かってくるなあ。前任者達のツケが。でもここでへこたれる小池百合子都知事ではない。必ず『災い転じて福となる』この世界になるだろう」

 Nの言葉に仲間は黙って頷く。

「晴海埠頭で『築地市場の魚売買ショー、野菜売買ショー』これを入場料を取って見せたらどうだろうか。子供だけでなしに大人も面白いよ。世界から観光客が来るだろう」

「うん、いい考えだ」

「東京の心意気を見せる事ができる」

「発想の転換が必要だ」

 みんな小池百合子都知事を助けようと必死なのだ。

「世界から観客がくれば必ず東京は栄える。もちろん日本もね」

 Nはみんなを見渡せてこう言うのだった。


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