現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第95回:フィクション

2017-01-20 03:09:54 | 日記

「東京がさらなる発展をとげるには東京のキャッチフレーズが必要だ。Nさん何かいいアイデアはないかい」

 Nの仲間がNにこう聞いた。

「1,愛のある街東京 2,いくつになっても素晴らしい恋愛ができる街東京 3,チャンスのある街東京 等々いくらでもある」

 Nが答えた。

「いくつになっても素晴らしい恋愛ができる街東京ってフレーズがいい。とくに高齢者が恋を忘れたら『生ける屍』この世界になるからね」

 Nの仲間が感心したように答える。

「小池都知事の64歳という年齢で地方都市で恋を囁くというのはどの国でも難しいもんねえ」

 別の仲間が口を開く。

「小池都知事も素敵な恋愛をすればいいんだ。恋をすると言う事は素晴らしいのだ。生きる力を与えてくれる」

 Nはニヤリと笑ってこう付け加える。

「でもますます東京と地方の差が開くよなあ」

 仲間が心配そうにこう言った。

「地方の問題はまた別次元で解結しないと」

 Nが仲間をなだめるようにこう。

 

 

 


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