平方録

わが身に負債がたまっているとは夢にも思わなかった

「睡眠負債」という概念があるのを初めて知った。

つまり、睡眠不足を繰り返しているとストレスや疲労の影響で生活の質が低下するほか、がんなど命にかかわる病気のリスクが高まってしまうというのである。
思わずギョッとする話で、今現在、寝る間も惜しんで仕事をしなければならないなんてことからは卒業しているし、せめて十分な睡眠をとることで健康被害を防げるならと、昨日は午後9時過ぎにベッドにもぐりこんだのだ。
ボクは毎朝午前4時に起きているので、7時間寝てみたらどういうことになるのか試してみたというわけである。

寝つきは悪い方ではない。
寝床に入った途端に眠りに落ちるというわけではないが、4、5分もしないうちにまどろみ始め、そのまま寝入っていける。
で、昨晩の場合、ごく自然に目が覚めたら、隣のベッドには誰もいない。
ん?てな思いで時計を見たら12時15分あたりを指している。
なんだ、3時間しか経っていないのかと、トイレに行き、戻ってすぐに寝た。こう言う場合、すんなりとまた眠りに入れるのである。こういう場合はまどろみはなしで、すぐにストンと眠れるというか、そもそも完全には目覚めていない感じがするのである。

で、また自然と目が開いたのでまた時計を見たら3時15分である。
3時間おきに計ったように目が覚めるようである。
思えばこれは普段からそうで、ボクの場合3時間が一つの眠りの塊であるらしい。
それで起きてしまったのでは6時間睡眠ということになり、7時間の目標まで45分とはいえ、また目を閉じたんである。

人間というのは不思議な動物で、今度は4時になるとちゃんと目が覚めるんである。
隣で妻が寝ているので、目覚まし時計は使っていない。枕もとのラジオが時報を鳴らし、5分間のニュースを聞くだけである。
ボリュームを絞った小さな音だが、それを耳にしながらベッドから離れるんである。

で、今朝の気分はどうだったか。
あ~、よく寝た! という感覚はない。
さわやかな目覚め~!っていう感覚もない。
畢竟、ふだん10時過ぎに寝て4時に起きるのと変わらないようである。
ということは、皮膚感覚としては6時間睡眠が取れていれば、ボクの場合は良さそうで、何か別の要因があって眠くてしょうがなければ昼寝でもすればいいようである。
今日からは再び10時過ぎの就寝とすることにしよう。今まで通りでおおむねよさそうである。
第一、9時に床に入るというのはいささか早すぎるんである。

しかし「睡眠負債」という概念は、自分では6時間睡眠をとっているから問題ないと思う人でも、実はわずかに足りていないのだという。
その影響が負債のように蓄積するから怖いのだということが分かってきたんだという。
自分で気が付かないうちに危険な病のリスクが高まる可能性があるというのだ。
まさにボクのことじゃないの。

早い話が「6時間睡眠を2週間続けた脳は2晩徹夜したのとほぼ同じ状態」にまで脳の働きが低下するそうである。
しかも脳の働きの衰えを自覚できていないんだという。だから怖いんだとも。
その結果、本来ならがん細胞を攻撃するはずの免疫細胞が、睡眠不足の場合はがん細胞の増殖を助ける可能性が見えてきたというんである。
なんのこっちゃ! といいいたいが、さらにアメリカの研究では睡眠中にアミロイドベータと呼ばれる脳のごみが排出されることが分かったそうで、これがアルツハイマー病の原因物質らしく、これが睡眠不足ですっかり排出されないと脳に蓄積し、数十年先に認知症になるリスクを高めるんだとか。

ボクに残された時間がどのくらいあるのかは不明だが、若いころからの睡眠不足=睡眠負債を加算すると、それなりに蓄積されているかもしれないからクワバラクワバラということになる。
まさに前門の虎、後門の狼である。

負債の返済方法というのがあって、それは「これまでよりよく寝る」ということだそうだ。
ま、ボクは6時間睡眠のままで、眠くなったらたまには昼寝、というパターンにしようと思う。
♪朝日の後に起きてきて~ぇ 夕日の前に寝てしまう~♪
カメハメハ大王の奥方のようにするには南の島に移住するしかないしね。









近所の田んぼではようやく田植えが終わり、ヒマワリが咲いてホトトギスのつんざくような鳴き声が梅雨明け後の真夏の太陽を呼んでいる
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