平方録

食卓にホットプレート導入

妻が何を思ったのか、大型電気店でホットプレートを買ってきた。
2、3日前のことである。
ホットプレートは簡単にいえば家庭用お好み焼き機である。
そもそもお好み焼きというものが、わが家ではなじみではない。
普段の外出時にもお好み焼屋で食事してにいこう、などと考えることもない。
そもそも選択肢にないんである。

昨年の12月初め、友人夫妻とお昼にお好み焼屋に立ち寄ったのはとても珍しいことであった。
鎌倉駅の裏駅を出てすぐのところにある店で、20数年ぶりの再訪であった。
普通のお好み焼きに加えて、お米を型に詰め込んで四角く焼く「おこめ焼き」などというものも食べてみたが、これがなかなか美味しかったのも事実である。
隣の席では何かの雑誌かネットで調べて初めて訪れたような若い客が、豆腐に何やら具をはさんで焼くものを食べていて、これもまた美味しそうである。

あのときの味が忘れられなかったのかどうか…
なぜ急に思い立って買う気になったのか聞いてみたら「テレビでやってたのよ。最近のホットプレートはお好み焼きだけじゃなくて、色々使えるのよ。1台あれば焼きそばだってチャーハンだって出来ちゃうし、安くておいしい肉を買ってくれば焼き肉がやれるわよ」という。
まぁ、そうなんだろうな。バーベキューセットの卓上版のようなものだからね。

で昨晩、使ってみた。
赤いパプリカ、玉ねぎの輪切り、シイタケをまず焼いてみる。野菜は焼くと甘みが出るものである。市販の煎り酒をつけて食べたところ玉ねぎをはじめ、なかなかいける。
メーンは小麦粉にカキとネギを加えた、自己流海鮮チヂミ。
これをこんがり焼いて、ニンニクやゴマなどを溶いた自家製のたれにつけて食べたところ、案外どころか、とても美味しかったんである。
「案外」以上に「意外」であった。

ちょっと物足りなかったので、冷凍してあった残りご飯を解凍して、チャーハンを作ってみた。
溶き卵とねぎのみじん切りを加えただけのシンプルなチャーハンだが、コショウとしょうゆ少々で味付けたところ、フライパンでつくるより米粒一つ一つがパラパラになり、とてもチャーハンらしく出来上がった。
もちろん味も良かったんである。

優れものではないか。
なにより、テレビなど見ながら食事する時と違って、焼くことに集中しなければいけないし、ホットプレートを挟んでお互い真正面を向き合っているので、「こうでいいんだろうな」とか「そろそろ焼けたかな」などと話しているうちに、焼け具合以外の会話にも発展する。
これは思わぬ効用である。急に思い立った理由もこの辺にあるんだろうか。

これから、折に触れてホットプレートが卓上に上がりそうである。



わが家の庭のスイセン、その2。
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