平方録

ドジョウは何匹いるんだ?

いつの間にか6月が過ぎ、7月になってしまった。
あっという間の半年だが、つくづく月日が経つのは速いものだなァ、などとノー天気な感慨に浸っていると、大切な国民主権の平和主義憲法があれよあれよと葬り去られかねない。だから目をカッと見開いて、10日の投票日にはよくよく考えて投票しなければならないのだ。
油断大敵の7月なのである。

現在の憲法を廃棄して国民の権利を制限し、腕っ節の強いアメリカ親分の手下となって、自分でも腕力を振り回しながら世界に大きな顔をしたくてたまらないアベなんちゃら一味は、とりあえずはそういう目論見の鎧を衣の下に隠す戦術に出ているから、今回の選挙戦でも本来狙っているはずの憲法改正を隠していて、トンと話題に上ってこない。
意図してやっている争点隠しなのだが、選挙中は黙して語らずの知らんぷりをしていて、いざ選挙に勝つと「俺たちは国民から信任された」とばかりに、「約束していないことも、何でもアリ」という態度で数にモノを言わせてやりたい放題というのが、来し方のアベなんちゃらのやり方である。

「2匹目のドジョウ」という言葉は、物事はそんなに都合よくは行きませんぜ、という戒めで使われるのだが、アベなんちゃらの薄っぺらな辞書には載っていないばかりか、「“争点隠し”という名前の淵に行けばドジョウは何匹でも獲れる」と書かれているらしい。
この辞書は有権者たる国民には手に取って開いて見ることも、もちろん買う事も出来ない非売品の辞書なのだから、何が書かれているかは知る由もないのだ。
だから国民はついつい騙されてしまうのだが、われわれ有権者の使っている辞書には「仏の顔も三度まで」とか「兎も七日なぶれば噛みつく」などという言葉が載っているのである。

でも、もしかしたら薄っぺらな辞書には「仏の顔は何度でも」と書かれているかもしれない。
そうだとしても、態度で示せるのは有権者・国民であるから、国民が目を覚ましさえすれば「二匹目のドジョウ」の意味は我われの辞書と同じになるはずである。
しかし、序盤の世論調査ではどうもドジョウは何匹も泳いでいるらしい。
イギリスの国民投票の世論調査のように、調査予測が外れてくれることを期待したいが、後10日、何とか衣をはがして舌の鎧を表にさらけ出させて、争点に引きづり出せないものか。

そういう風向きを変えられるのはマスコミだろう。
党首討論会を避けているアベなんちゃらをテレビに引きづり出して、憲法改正で攻め立ててボロを出させるというやり方なんか、ちょうどよさそうだ。
野党もマスコミも手段はどうでもいいから、なんとかして党首討論の実現に向けて奮闘してもらいたい。
それでアベなんちゃらがかたくなに拒否するようなら、一斉に非難すればいいのだ。その程度はマスコミにとっても難しいことではないだろう。
ただし、マスコミ各社が国民の味方ならばの話だが…




ポストにはがきを出しに行った帰り、近所のお寺に寄ったらスイレンがきれいに咲いていた
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