平方録

パソコン新調

パソコンを新しいものに買い替えた。
更新した理由は8年使ってきたパソコンのOSがウインドウズ・ビスタで、来春でメーカーのサポートが終了してしまうためである。これまで使ってきたパソコンに最新のOSをダウンロードする手も考えたが、8年経っていればパソコン自体の更新も無駄遣いではなかろうと新調に踏み切ったのだ。新しい酒は新しい革袋に、である。

新しい革袋はこれまで使っていた同じ日本のメーカのデスクトップ型で、メーカのサイトから直接34%引きで手に入れた。
インターネットやメール、音楽や写真の保存、少々の文章作成のほかは年に1度の年賀状作成くらいが主な使用目的だから、ハイクオリティーの性能は必要ない。演算速度がどうのこうのより、基本的な機能が備わってさえいれば良いのだ。
そういう基準で見ていくとメーカーのカタログの中にはスタンダードな商品がいくつか載っているから、それをチョイスしただけの話である。ただ経験上、音楽の保存には多くのメモリーを必要とするので、不足をきたさないようメモリーの増設と1部ソフトをオプションで付けた。それで10万円を下回る金額である。

今月の7日の午後、宅急便で届いた新品を取り出してさっそく梱包をほどき、机上の旧機を横にずらし、空いたところに鎮座させた。
旧機のデータはあらかじめ外付けハードドライブに移しておいたが、結論から言うと半分成功し、半分失敗した。失敗したのは年賀状ソフトの住所録の移動である。数百人分の氏名と住所が跡形もなく消え失せていたのである。正直言って愕然としたが、ないものはないのだ。致し方ない。印刷しておいた住所録を1人ずつ手作業で打ち込むことも覚悟したが、ままよと思い直し、リサイクル業者が引き取りに来るのを待っていた旧機に電源を入れ、ソフトを開いてUSBメモリーに落とし、それを新機にさしてみたところ、すんなりと新しいソフトが読み込んでくれたのである。何とまぁ原始的な方法であることよ。それにしてもヤレヤレであった。
最新型のパソコンとOSを前にしていささか気が引けるが、手動でのデータのやり取りは安全確実な方法ですナ。

話はさかのぼるが、梱包を説いた後に取り組んだウインドウズのセットアップは、8年前には大いに悪戦苦闘したことを覚えていたので心配したが「簡単セットアップ」というものが備わっていて、そのおかげでほとんど手を下さずにお任せで済んだのである。これは奇跡的といってよく、唯一戸惑ったのが無線LANのデータ打ち込みで、1か所だけどうしてもわからず、回線業者の相談窓口に助けを求めたが、それをクリアするとキツネにつままれたように、すべてがあれよあれよという間に終了する楽チンさなのだ。
ユーザーの手をできるだけ煩わせないようにというメーカーの配慮だろうが、8年間に飛躍的に進歩したというのが実感である。
さすが最新のウインドウズ10というべきか。ビスタを使っていた身には、まさに浦島太郎といってよい。

でもこの間の経緯はパソコンが届いたその日にすべて終了したわけではない。9月前半の3連休中は電話相談の窓口が込み合っていたので問い合わせを回避し、平日に再び取り掛かったので、何やかにや使えるようになったのは5日後の12日なのである。急がば回れの精神なのだ。
ということで、何はともあれ8年ぶりの大騒動を乗り切ったのである。

ところで、今回のパソコン更新ではもう一つ別の学習をした。家電量販店におけるパソコンの扱いの変化、わけてもデスクトップパソコンの凋落ぶり?である。
私自身はメーカーから直接取り寄せたわけだが、最初からそう思っていたわけではない。家電量販店に展示されている「広告の品」あたりを狙って、安く手に入れようと思っていたのだ。我が家から半径20キロ圏内にある主だった店には顔を出してみたが、どこもノートパソコンはそこそこの品ぞろえがあるものの、デスクトップは5、6台が相場なのだ。これでは選択の余地はないも同然。
横浜駅西口の大型店では随分たくさんのデスクトップが並んでいるのを見たが、いずれも名前も初めて聞くような内外の新興メーカーの製品で、これは明らかに上級者向けといってよく、素人のジジイに手が出せる代物ではなかった。
結局わが地元のターミナル駅前の店が一番豊富な品ぞろえをしていて2、30台が展示されていたが、これは例外中の例外だったのだ。

わが町も都心から見れば随分と郊外に位置しているのだが、さらに郊外の店に行くとパソコンに限らず、家電の品ぞろえはそれぞれの品目ごとにごく少数の展示しかないのだ。大体こうした郊外型の店はだだっ広いスペースを誇る店舗を展開しているが、かつては所狭しと並べられていた家電製品の縮小された後には食料品を除く日用品が売られ、できそこないのスーパーのような様相である。あまつさえ、軽自動車まで売っているところもあった。車のディーラーまで兼ねているんである。これにはびっくりしたが、こちらの認識不足で、特別驚くほどのことでもないのかもしれない。世の中「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず…」といったところなんですかねぇ。


15日ぶりのアップです。しばらくはこんな調子で、気が向いたら書いていこうと思っています。




待ち受け画面も好みのものにカスタマイズ完了。壁紙は2010年8月にオハイオ州の孫娘のところに遊びに行った帰り道に寄ったニューヨークのタイムズスクエアの大型スクリーンの写真。わが夫婦が写っている。
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