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平方録

オリオン舞たち スバルはさざめく ♪

木枯しとだえて
さゆる空より
地上に降りしく
奇しき光よ
ものみないこえる
しじまの中に
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

ほのぼの明りて
流るる銀河
オリオン舞たち
スバルはさざめく
無窮をゆびさす
北斗の針と
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

この「冬の星座」っていう文部省唱歌、結構好きである。
特に「オリオン舞たち スバルはさざめく」という歌詞が含まれる「ほのぼの明りて」以降の後半なんか、なぜだかジ~ンとくる。
寒さに震えながらベランダに立って夜空の星を見上げる時、決まってこのメロディーが浮かぶ。
逆に何でもないときにこのメロディーが浮かぶと急いでベランダに出て夜空を見上げなくては気が済まなくなる。

今の時期だと、午後9時過ぎ辺りの南の空にオリオン座が大きく舞い立っていて、特徴ある三ツ星やペテルギウスが一角をなす「冬の大三角形」が壮大に輝く。
まさに「奇しき光よ」なのだ。
毎晩ではないけれど、南の空を見上げて「あぁ、今日はいい日だったな」と思うこともあれば、いささかなりとも不本意な思いが残る夜は「まぁ、これで終わりじゃなくて、明日があるさ」などと思う視線の先にあるのは、やっぱりオリオン座なのである。

そのオリオン座に今、異変が起きている ?!
ボクが見つけたわけじゃなくて、新聞の電子版の記事で見かけたのだが、例のペテルギウスがおかしいという。
おかしいって言うのは全天で21個しかない1等星の内、6~7番目に明るいはずのペテルギウスが暗くなっちゃってるんだそうな。
今じゃ21個中の最下位まで落ちているらしい。

ボォ~ッと生きてる ? からか、気が付かなかったが、そういう目で見てみると確かに「暗い」。
「冬の大三角形」はペテルギウスに加えておおいぬ座のシリウス、小犬座のプロキオンのいずれも1等星が仲間だが、なるほど、見劣りがして「暗い ! 」。
実際に確かめてみるとシリウスばかりがやけに目立つようになってしまっていたのにはいささかびっくりした。

暗くなり始めたのは去年の秋からで、今は往時の明るさの3分の1くらいの明るさしかないそうだ。
もともとこの星は変光星で明るくなったり暗くなったりしているらしいけど、過去50年で最も暗いんだってさ。んでもって、まだ暗くなり続けているらしい。
実はすでに寿命を迎えている不安定な星で、いつ超新星爆発が起きてもおかしくないらしい。
もし爆発したら…

爆発すると激しいガスの衝撃波やガンマ線、X線などもまき散らし眩しく光る超新星になるんだそうな。
後には極めて重く小さな星かブラックホールが残るんだとも。
で、地球にそうした衝撃波やガンマ線、X線がもろに届けば人類も危ういらしい。
人類滅亡の時期は来たれり…ってやつで、ゴロツキもどきの45代が訳の分からないことを言おうが、アベなんちゃらが説明責任を放棄しようが、そんなのは小せぇ小せぇって、一吹きでオシマイ、いやジュッと瞬間蒸発してオシマイてわけさ。

でもね、結論を言うと、どうも人類滅亡は避けられるようで、ボクもホッと胸をなでおろしたところなのさ。
ペテルギウスの専門家によれば、ペテルギウスはもともと伸びたり縮んだりしている上に、6年と14か月の周期で明るさも変っているんだとか。
今回はたまたまその2つが同時に重なったため非常に暗くなったわけで、「確かに爆発寸前の星ではあるが、今回暗くなっているのは爆発の前兆ではないだろう」と言っている。
加えて、たとえ爆発してガンマ線やX線が地表まで届いたとしても、我ら人類の生存を脅かすほどにはならないだろうとも…

宇宙はとてつもなく神秘的で我らの営みの小さいこと小さいこと…
んなわけだからさ、アベなんちゃらさんにおかれては開会したばかりの国会で、ありのままの真実を国民に話してちょうだいませよ。
やってること小ちゃ過ぎるんだよ。正々堂々、胸張ってさ、今までのこと全部話しちゃいなよ。気持ち楽になるよ。
そして責任を取って潔く辞任すれば、やっぱりあいつも人の子だったって見直され、人気だって出るかもよ。
チャンスだよ。



我が家の庭でラッパスイセンが1輪だけ咲いた
見出し写真は稲村ケ崎から見た富士山(1月5日)





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