我家の本業はB&Bという、小さな民宿業。
早いもので、私はこの宿に転がり込んで(笑)から、まもなく丸5年になろうとしています。
宿そのもののスタートは1999年の7月。まだまだ未熟な宿ながらも、ありがたいことにスタートから沢山のリピーターさんに支えられ、NYの観光業にとっての度重なる打撃に負けることなく、なんとか生き残ってきました。(笑) そんな私がこの宿のスタッフになる前からのあるリピーターの女性ゲストさんが、先日はじめてお母さまと一緒に滞在してくださったのです。年に1度以上のペースでNYにいらしていた彼女とお母さまのNY二人旅。頼もしいガイド役の娘さんに、お母様もどれほど心強い旅となったことか・・・は、言うまでもありません。
そんなアメリカ旅行初めてのお母様が、我家のアンティークコーナーで
目に留められたのが今日の写真の品々。
ファイヤーキングという予備知識がない方が選ばれるコレクティブルズは、
私にとっても貴重な情報源でもあり、勉強の一環でもあります。
確かにあのジェダイ・グリーンの可愛らしさは特筆ものですが、年配の方々の
日々の暮らしの中では、この落ち着いたライトブルーの食器の方が、
しっくりとくるのかももしれませんね。
この食器、どちらもデルファイトと呼ばれるガラスタイプで、ご存知カナダ製のパイレックス。ブルーが濃いカップ&ソーサー、淡いブルーのスモールプレート、共にカナダ製の刻印入り。プレートの方には良く見ると、、縁にクラウン(王冠)のようなデザインが入っています。
さて、ここでみなさん、、パイレックスのこのシリーズにお詳しい方ならご存知かと思いますが、この基本的なデザイン、どこかで見たことがありませんでしょうか?
1927年にスタートし37年にコーニング社(パイレックスの製造メーカー)に買収された
マクベス・エバンズのラインナップに酷似していますよね。
それもそのはず、買収された後も1940年代までコーニング社の傘下として
テーブルウエアのラインナップを生産。それまでのラインナップにパイレックスの
刻印のものは見たことがありませんので、写真のシリーズはおそらくそれ以降、
完全にパイレックスの製品として造られたものなのでしょう。
デルファイトとマクベス・エバンズのモナックスカラー、模様とガラスの透明感の
比較は上の写真の通り。パイレックスらしからぬ(!?>笑)エレガントさは、
まさにマクベス・エバンズの流れそのものですよね。
今回は色の違いはあるものの、、私としてはこの2つのブルーのグラデーションが結構好きだったので、カップ&ソーサー2客とプレート2枚の6点セットとして販売。
お母様にはもう一アイテムあったデルファイトアイテムと共にお買い上げいただきました。
(そちらのアイテムは明日ご紹介いたします。)
やっぱりジェダイが人気ですから、、ついついファイヤーキングを優先的に仕入れがち
だった私。でも、“お母さま”のお買い物と、「あのグリーンよりこのブルーの方が好き」
という華麗なお言葉は、私がミルクガラスウエアの魅力の原点にもどれる貴重な出来事でもあったように思います。
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すてきですね、BBに泊まって初めて目にしたグラスたち、なにも知識がないところで感じる何か。
確かに大事なことですね。
「人気のものだから、、アメリカのほうが安いって言うから。。」そんなことは関係ないんですよね。
好きなものは好き だから好き
この気持ちを忘れないようにしないと。。。
今日英語の学校でエチケットのトピックだったんです、携帯電話は迷惑がかかる、、、レストランなどで使うべきでない!と堅く思っていたわたし。
もちろんそうですが、アメリカ人のアドバイザーのコメント。
「あなた以外のテーブルで何を話していても、それが携帯でだろうが、友人とでもあなたの気にすることではない。。
ただ、あなたが友人と一緒に食事しているならあなたは食事中に携帯で話す意味があるのかどうか。。そちらの方が重要。」
考えたこともなかったのです、けっこう私、人のことを気にして生きてきてました。
それと同様に人にも厳しかったかもしれません。
見方を変えるというのは本当に大きなことを発見しますね。
(決してレストランなどで携帯でしゃべっていいということではないのですが)
週末はニュートラルに戻す、そんな努力ちょっとだけしてみようと思いました。
(だいぶ長くなってごめんなさい)
昔パイレックスに興味を持っていた頃、何となくFKは避けておりました。
理由は「凄く人気だから」
自分の好みが、そういうので左右されるのが凄く嫌だったんですよ。高いですし(笑)でもFKを手にしてから、「人気なのには理由がある」っていう事もよく分かりました。
もちろんFKにもその他ブランドにも好きなシリーズ、そうでないシリーズがあって、自分なりに好みや商品選びのポイントの優先順位が確立してきました。
人気やレア度、イメージ等が商品選びの変数に関わってくるのは当然のこと。
でも一番幸せなお買い物は、そのお母様のように単純に好きか嫌いかで選べることかもしれませんね…☆
それにしても、デルファイトは実際に見たことがないので見てみたいですー…。
そして、かつこさんのスクールでのお話。なかなか貴重なお話ですねー。日本とアメリカ、そのあたりの根本的なことが違うことってたくさんありますよね。自由でいられるということは、自分自身を見失わないということでもありますものね。
とってもお勉強になりました。素敵なおはなしありがとうございます!
おっしゃるとおり、、とっても素敵なおかあさまでいらっしゃいました。鋭いです。(笑)
デルファイト、、勿論アメリカでもレアものなんです。だけど、、レアモノ過ぎて専門のディーラーさん以外は、意外と普通の値段をつけていたりするのが面白いところでも有ります。
といっても、、、今回のC&SはFKより高かったです。(笑)
ひまわりさんを虜にするアイテム、、、私も探したいですーーー。(笑)
今回のデルファイト、、何気になかなか売れなくて私的にはかなり心配だったのです。高すぎなのかな?とか、あまり目を引かないのかな?とか。(笑) でも今回のような形で売れると、、あ、やっぱり初見で可愛い!と思ったものは、だれかしら良い!といってくれるものだな、と安心したので有ります。
でもって、、なんだかんだいっても私もあのジェダイは好きなんですよねーー。(笑)やっぱりそろえるなら、、まずはそこに言っちゃいますもの。(笑)
デルファイト、、とにくパイレックスのものはそのデザインといい、かなり可憐な可愛さです。いつか機会がありますように・・・。
といっても、、今回デルファイトは完売なので、、また何かエレガント系のもの、、引っ張り出しておきま~す。(笑)