黒子事件、回収菓子からニコチン検出 容疑

週刊少年ジャンプ(集英社)の漫画「黒子のバスケ」の脅迫事件で、コンビニや報道機関から回収された10個のウエハースから、有毒のニコチンが検出されていたことが、捜査関係者への取材でわかった. 警視庁は15日、大阪市東成区の派遣社員渡辺博史容疑者(36)を威力業務妨害容疑で再逮捕し、発表した. 容疑を認めているという. 捜査1課によると、渡辺容疑者は昨年10月中旬、コンビニ大手「セブン―イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)と、ウエハースを製造する「バンダイ」(台東区)に対して、商品に毒を混ぜてセブンイレブンの店頭に置いたなどとする内容の脅迫文を送付し、販売の中止や延期をさせて業務を妨害した疑いがある. 同課は、脅迫文で名指しされた千葉県浦安市のセブンイレブンや、ウエハースが届いた一部の報道機関などから商品の提出を受けて鑑定. その結果、ウエハース10個から有毒のニコチンが検出された. いずれも致死量の100分の1ほどの微量だった.