女神転生~ちび魔女のファンタジー小説~

大好きな「女神転生」のキャラをかりて、初めて小説を書いてみたよ。悪魔がいっぱい出てくるけど、びっくりしないで読んでね~!

「女神転生」 第15章 おそろしい出来事

2007-03-31 10:21:32 | 女神転生
 帰って来たよ! 新宿!
 あつい。駅の自動はんばいきでジュースを買おう。

    ★

 なに、これ! マネカタがたおれている。血まみれでまわりにも飛びちっている。
「どうしたんですかー」
 マネカタに聞いた。
「・・・」
 返事はない。間違いない。死んでる!

 おそろしきものを見てしもおーたぁー!

「ククク・・・おどろいたかい?」
 ヒッ、誰?
「オレの名はサカハギ。マネカタをしはいする者だ」
 マネカタ? なんかマスクみたいなのはニンゲンの顔?
 なんか刃物を持ってるし。
 サカハギは刃物を上に上げた。シュンという音がして、公園にたどりついた。
「ククク・・・オレをさがし出せるかな」
 サカハギの声は聞こえなくなった。
「サカハギをさがそう」
 ユニコーンが言った。

(第16章につづく)

「女神転生」 第14章 さばくにかくされた宝石

2007-03-30 21:40:51 | 女神転生
「でもこの人数ではまだまだ少ない。さばくに行ってなかまを増やそう」
「さんせい!」
 わたしは元気良くさんせいした。
「あみ、悪魔のもんしょう、いつの間にか全身にまわってるけど」
 へ? あっ、本当だ。うで、足にはまわってなかったはずなのに、いつの間にかなってる。
 指にもなってるし、おそろしいよ。
「早くさばくに行くぞ」

    ★

 おそろしいことに、たてものが砂にうもれていた。
 さばくに出たとたん、黒いつばさの悪魔がおりて来た。
「パワーと申す」
 パワーは自分から名のり出た。
「なかまが少ないのか」
「はい」
 と、わたしは言った。
「だからパワーにはなかまになってもらいたいんです」
「いいだろう」
 パワーは答えてくれた。
「さばくに出ると、出て来るてきも多くなる」
 ミズチが言った

 その時、ドッという音がして、天使が現れた。
「わたくしはエンジェル。この先は行かせませんわ」

 何語? 天使なのにリッチだよ。

「わたしたちはさばくにかくされた宝石をさがさなくっちゃいけないの」
 ハイピクシーが言った。カハクもうんうんとうなずいた。
「ならばわたくしと勝負することですわね」
 あー! もう! 悪魔でこういう言い方するものもいるだなんて知らなかった。
「では、そこの白い馬の方、勝負しなさい」
「わかった」
 ユニコーンは前へ進み出た。
「いきますわよ」
 エンジェルがおそって来た。ユニコーンがんばれ!
「エアロ・アクシス」
 ユニコーンがとなえた。ビュンッとエンジェルに風のかたまりが向かって行った。
 エンジェルは身をかわした。でも、ユニコーンの投げた風のかたまりは、エンジェルの羽にバスッと当たった。
 エンジェルはよろめいた。
 エンジェルがよろめいている間にユニコーンはツノでこうげきした。エンジェルはたおれて消えて行った。エンジェルが消えると、光るものが目に飛びこんだ。白くて丸い宝石、パールだった。
 わたしは宝石を取ってティーシャツのポケットに入れた。これで宝石は2つ。やったー!

(第15章につづく)

「女神転生」 第13章 りゅう王ミズチをさがせ!

2007-03-28 21:32:13 | 女神転生
 いつのまにか目の前にちょうどユニコーンが入れるくらいの大きさの穴があった。
「う~ん」
 ピクシーがうなっている。頭いたいのかな。
 とつぜんピクシーからピカッと光が出た。そしたらなんかお姉さんぽくなった。
「ハイピクシーだよ」
 あら、進化したの・・・?
 タイプかわってる。
「この先のてきも強くなってくる。ミズチをさがそう」
 ミズチ?
「とうめいなヘビみたいなりゅうだよ」
 ハイピクシーはピクシーとちがってクールさ100%だよ。
「早く行くぞ」
 ユニコーンが言った。

 わたしはすぽっと穴の中に入った。
 中は暗くて何も見えない。
「わたしにまかせて」
 カハクが言うと、カハクはピカッと自分の体を光らせた。
 カハクが光ってくれたおかげで、まわりが少し見えるようになった。
 でも一分もすればつかれてわたしの肩にバタリとたおれた。
「どうしよう」
 みんながこまっていると、声が聞こえた。

「マッスグイケ」

「みんなまっすぐ行って」
 わたしはみんなに言った。
 しばらくまっすぐに歩くとまた、

「トマレ、ミギヘイケ」

 という声がビンビン聞こえる。
「みんな止まって、右へ行って」
 わたしはみんなにしじをした。
「なんで道じゅんわかるの?」
 ハイピクシーが聞いた。
 わたしは、
「声が聞こえたから」
 と、答えた。
 そりゃそうだろうね。みんなには声は聞こえなくて、わたしには聞こえるんだもん。
「早く行こう」
 カハクが言った。

 しばらく歩くと、大きなドアが見えた。
 ギィィーと開くと、そこにはりゅう王ミズチが待っていたのだ。
「必要か?」
 ミズチは聞いた。
 みんなはこくんとうなずいた。
「タダでなかまになるわけにはいかない」
 みんな用心深いな。
「勝負がしたい」
「わかった」
 みんな決心がついたようだ。
「相手はこちらからえらぶぞ」
 ミズチは目を右へ左へ動かした。
「そこの悪魔の体をした女にしよう」
 えっ、わたし?
「がんばれっ、あみ!」
 よりによって・・・わたしか・やるしかないか。
「もし勝ったならなかまに入るぞ」

 わたしはしんこきゅうをして右手を上げた。
 水はかみなりに弱い。と、わたしは思った。
 かみなりをそうぞうしている間に、かみなりのかたまりはどんどん出来ていく。 次にわたしは左手を上げた。今度は火をそうぞうした。左手にはどんどん火のかたまりが出来ていく。そして、右手左手をミズチに向かってふり下ろした。ミズチはフッと消えた。
 わたしはまちがえてはっしゃしてしまったのだ。
 でも不思議なことに、はっしゃした火の玉とかみなりの玉はまっすぐに行かずに、上へ行ったのだ。
 そして上にいるミズチに当たった。
「やくそくどうりなかまに入ろう」
 ミズチが言った。
「やったー!」
 ハイピクシーとカハクがさけんだ。
 よかった。また一匹なかまが増えた。
 やりぃ~。

(第14章につづく) 

「女神転生」 第12章 りゅう王ナーガとのたたかい

2007-03-27 06:59:12 | 女神転生
 ゆうごうのやかたを出てほっとしていた時、ピクシーが言った。
「もう少しでかいふくの泉にたどりつくからがんばろうね」
 ありがとう、ピクシー。きんちょうしすぎてクタクタ。もう! 早くついてほしいよ。

    ★

 ついたついた。かいふくの泉。
 入ると女の人がおじぞうさんみたいなすわり方をしている。
「ここはかいふくの泉・・・」
 女の人の声にしては少し太かった。
 気がついたら、つかれた気持ちはなくなって、楽になっていた。
「気をつけて行くがよい」
 なんか気つかってくれてる?
 それよりありがたい。

 かいふくの泉を出たとたん、
「ちょっと待ちなぁ!」
 なっ、なに?
「おれさま、ナーガさ。これ以上は進ませないぞ」
 目の前に、銀色のヤリとたてを持ったヘビが出て来た。
「おれさまに勝ったら宝石のターコイズをやるよ」
「本当?」
 カハクとピクシーが目をかがやかせた。
「あみ、お前がやるか?」
 ユニコーンが聞いた。
 わたしだってやる時はやる!
 みんなのやくに立てるはず!
「わたしがやる!」

 わたしは右手を上げ、ようがんを思い浮かべた。どんどんようがんのかたまりが出来ていく。なのにちっとも熱くない。
「今だ! いけ!」
 わたしは右手をいっきにふり下ろした。
 ナーガがわたしのマグマ・アクシスをひっしにたえていた。わたしはもう一度、右手を上げて、今度は雷を思い浮かべた。
 かみなりのかたまりが出来ていく。
「いっけー!」
 わたしはナーガに向かって手を下ろした。
 かみなりがいっきにナーガの所へ行った。
 ナーガはがくりとたおれた。
「おれの負けだ。これを・・・」
 ナーガはターコイズをわたして消えて行った。
 やりすぎたかな?
「やったね! あみ!」
「ごめんね、ナーガ」

 あーっ、わたしってげんどってものを知らないー!

(第13章につづく)

「女神転生」 第11章 ゆうごうのやかた

2007-03-25 10:39:37 | 女神転生
 いよいよケルピーがいる所に来た。
「ケルピー」
 バイコーンが呼んだ。
 すると緑色の馬が出て来た。
 でも不思議なことに後ろの足がはりがねみたいになっている。
「バイコーン」
 ケルピーが言った。
「この先は強いてきがいる。ゆうごうのやかたへ行き、ゆうごうしてもらおう」
 バイコーンがせつめいした。
「いいぞ。勝負に勝ってからな」
 うそ!
「わかった」
 わたしは不思議になって、ヒーホー君の店に行った時に買ったエアロ・アクシスの実をバイコーンに差し出した。
「ありがとう」
 バイコーンがエアロ・アクシスの実を食べてくれた。
 バイコーンは上を向いた。
 鼻の上に風のかたまりが出来て来た。
 そして、ケルピーに顔を向けた。向けたしゅんかん、バイコーンの鼻の上の風のかたまりが、ケルピーに向かって飛んでいった。ケルピーはエアロ・アクシスをよけた。
 でも、よろっとよろめいた。
「負けだ」
 ケルピーが言った。
「お前の勝ちだ。バイコーン」
「早くゆうごうのやかたへ行こう」

    ★

 ゆうごうのやかたへ行く前にまどがあった。ちらっと見ると、わたしはぎょっとした。右がわがさばくになっていたのだ。
「どうしたの? あみ! 何してるの」
「ごめん」
 まどの外が気になりながらもわたしは急いだ。

 やっと着いた。ゆうごうのやかた。
 ギギィ~、ドアがきしむ音がした。
「ここはゆうごうのやかた」
 おじいさんは言った。
「ゆうごうする悪魔はどれかな?」
「バイコーンとケルピーです」
 わたしはきんちょうしながら言った。
「では並んで下さい」
 おじいさんが言うと、バイコーンとケルピーは少しはなれてならんだ。
 その時、パァッと光がバイコーンとケルピーをつつんだ。そして現れたのは、白い馬でツノの長い悪魔だった。
「せいじゅうのユニコーンじゃ」
 ユニコーン? 聞いたことがある。羽が生えている馬だったような。でもよかった。
「かっこよくなったね」
 カハクの顔が真っ赤になった。あれ? なってない? カハクってもとから顔赤いからわからないや。
 ピクシーもにこにこ笑っていた。

(第12章につづく) 

「女神転生」 第10章 いざ、ギンザ大地下道

2007-03-25 10:15:35 | 女神転生
 ゆかをよく見るとかすかにすき間があいているとびらがあった。
 ううっ、ぶきみ・・・。
「いくよ」
 ううっ、なんでみんな自信あるの・・・。
 そこに古びたはしごがあった。
 しかも手でさわると・・・血みたいな色がつく。
 いや~~~!
「あっ、言いわすれていたことがあった。そこ、マネカタが悪魔におそわれた時に使ったはしごだから、血がついているのよ」
 それを早くいいんしゃ~~~い!
 ん? あっちの方になんかいる。しかも血まみれ。
 わたしは血まみれの死体とはしごを見た。
 もしかして・・・。
「マネカタはここで生きたえた・・・?」
 てことは・・・。
 もういや~~~!
「この川をわたって少し歩けば、ケルピーのいる所にたどりつく」
 バイコーンが言った。


(第11章につづく)

「女神転生」 第9章 ようかいじゅうバイコーンとうじょう

2007-03-25 09:40:42 | 女神転生
「この先はたたかいよ。バイコーンをなかまにしましょう」
 バイコーン!
「バイコーンはようかいじゅう。馬みたいな形で長いつのが生えてるの」
「ゆだん出来ないね」
「もうちょっと進むと、ふんすいがある所へつく。そこに現れるわ」
「ちょっと待って」
 わたしはピクシーとかはくをとめた。
「のどカラカラ」
「ふんすいの所に水があるからそこでのみなよ」
 ピクシーがクールに言った。

    ★

 ふんすいのある所へたどり着いた。

「バイコーン~出て来てー」
 その時ドン! と、音がして、なにかあらわれた。
 そのあらわれた悪魔はピクシーが言っているバイコーンだった。
「なんの用だ」
 バイコーンがたずねた。
「この先はたたかいなの。だから力をかしてほしいの」
 カハクが言った。
「ならばねがいを聞いてくれるか」
「はい」
 ピクシーが返事をした。
「ケルピーに用がある」
「そのケルピーの場所はどこ?」
 バイコーンにわたしはおそるおそる聞いた。
「ギンザ大地下道だ」
「ケルピーがそろったら、ゆうごうのやかたへつれていってくれないか」
 ゆうごうのやかた?
「わかった。じゃあ、わたしたちといっしょに来てくれる?」
 ピクシーが聞いた。
「わかった。力になろう」
「よかった」
 カハクが目になみだをためている。
 なみだもろいんだ。カハクって・・・。
「ありがとう」
 わたしもバイコーンにお礼を言った。

(第10章につづく)

「女神転生」 第8章 ふえるなかま

2007-03-24 20:26:12 | 女神転生
 わたしたちはびょういんを出て、どこへ行こうとさまよっていた。

「シブヤヘイッテナカマヲフヤセ」

 はいはい。

    ★

 今度はしぶやへ来た。
 やはり人はいない。

「エキヘイケ」

 エキ? えき、は~い。つかれる~。
「ここにはいろいろな悪魔がいるわ」
 今日のピクシーの様子はなんか変。
 ちょっと疲れているみたい。
 ちょっとそこらへんをさまよっていると店があった。
「ボク、ヒーホー君。なんか買って」
 と、いうことで、買い物をすることに。
 こんな立てふだもあった。

_______________________________________________________________________

 アイテム かいふく・・・8マッカ
      フェニックスのお・・・7マッカ
      かんぜんかいふく薬(10こ)・・・50マッカ

 わざ   マグマ・アクシスの実・・・60マッカ
      サンダー・アクシスの実・・・60マッカ
      エアロ・アクシスの実・・・60マッカ
      ウォーター・アクシスの実・・・50マッカ
________________________________________________________________________

「さて、どれを買います?」
 わたしは早くわざがほしかった。ヒーホー君に聞いてみた。
「じつはわざの○○・アクシスの実は、1こ食べるとそのわざをおぼえられて使うことも出来る。1こ食べるだけでしゅうとく出来るのですー」
 へえ、じゃ~アクシス全部買お。
 750マッカ念体がくれて、○○アクシス全部で230マッカはらうんだ。ハイ、どうぞ。
「まいどあり~」
 店を出ると、黄色のかみをして体の色が赤色のようせいに会った。
「なかま、いれて」
 ようせいが言った。
「いいよ」
 わたしは答えた。
「わたし、カハク。あみ、よろしく」
 よろしくね。
「よかったね! あみ」
 ピクシーが言った。


(第9章につづく)

「女神転生」 第7章 フォルネウスとのたたかい

2007-03-22 21:08:32 | 女神転生
 わたしとピクシーはびょういんの3階へ急いだ。第一フロアにフォルネウスはいるのだが、ピクシーはよりたい所があるらしい。
「よりたい所ってどこ?」
「じつは第一フロアを通りすぎた所に念体がいるの」
 念体?
「念体は人が念にされた生霊みたいなもの」
 そういやお母さんととも子先生が消えた後、いなくなっちゃったんだっけ。
 そしてピクシーが言う念体? のいる所へ着いた。

「あの、マッカくださいな」
 ピクシーが話しかけると念体が答えた。
「フォルネウスをたおす気あるの?」
 ピクシーはうなずいた。
「じゃあ、フォルネウスをたおしたら、750マッカあげる。まあ、勝てっこないけどね」
 わたしはムカッときた。
「あみ、急ぎましょう」
わたしは不まんを持ちながらも急いだ。

 第一フロアに行くと中で、ピクシーに聞いた。
「そういやマッカってなに?」
ピクシーはニッコリ顔でせつめいしてくれた。
「マッカっていうのは、お金みたいなもの。ジャックフロストっていう悪魔のお店でつかえるの」
 へえ、よし、フォルネウスをたおさなきゃ。

 第一フロアに入ってピクシーが呼んだ。
「出てきなさい! フォルネウス」
 そうすると、第一フロアが水に飲みこまれたのだ。
 ふしぎなことに息は出来る。
「しょうぶよ! フォルネウス!」

 えっ、わたしまだ魔法もおぼえてないんですけどー。

「あみ、かた手を上げて」
 わたしは右手を上げた。
「かみなりを思いうかべて」
 ピクシーの言うとおりにかみなりをそうぞうすると、さっき上げた右手にかみなりのかたまりが出来ていた。
「フォルネウスに向かって右手を向けて!」
 右手をフォルネウスに向けると、右手にあったかみなりのかたまりが、フォルネウスに向かってはっしゃされたのだった。フォルネウスはかみなりの一げきをくらうと、どたっとたおれて消えていった。
「やったね! あみ」
 へっ? かったの? やっ、やった~!
「さっ、早くさっきの念体の所に行くよ~」

 よし、これからもがんばるぞ~。

    ★

「えっ、フォルネウスにかったの?」
「ええ」
「ちっ、ほら750マッカ」
 念体は750マッカをくれた。やりぃ~。
「ほら、さっさとちがう所へ行け」
「ありがとう」
 わたしは念体にお礼を言った。

(第8章につづく)

「女神転生」 第6章 ガキとのけっせん

2007-03-22 21:08:08 | 女神転生
 とつぜんピクシーが声を変えてしゃべった。
「ガキのお兄ちゃん、いーれーてー」
 カチャッとドアが開いた。
 わたしとピクシーはガキのいるへやへ入った。そこにはガキが3体待ち受けていたのだった。
 
ガキはかみの毛が白で耳には金色のおふだをつけている。おなかはふくらんでいて、顔、体、手、足はむらさき色だった。手首にはリングをつけている。

 ピクシーはガキ3体を魔法でたおしてしまったのだった。

「このびょういんのどこかには、フォルネウスがいるわ」
 ピクシーによると、フォルネウスは体はエイみたいで、ネコみたいな耳があり、口が少しさけていて、王かんをかぶっている。目の色は水色らしい。

(第7章につづく)

「女神転生」 第5章 ピクシーとの出会い

2007-03-21 10:02:22 | 女神転生
 その時体に電気が通ったようにビリビリした。
 まさか・・・。
 やっぱり悪魔の体になっていた。
 やだな~。

「シンジュクヘイケ」

 シンジュク? しんじゅく、新宿。
 新宿へ行くの? はぁ~、利用されてばっかり。
 でも、行くしかないか。しかも悪魔の体になったままで・・・。

    ★

 やっとついた。新宿。
 さて、どこ行こう。

「ビョウイン」

 また来た。うるさーい!
 もう! びょういんへ行けばいいのね? わかった!

    ★

 ああ、なんでだろう。でも、悪魔をたおしてみんなを助けるためだ。
 びょういんへ入ると、小さくて青い水着みたいなものを着ているようせいがいた。

「ナカマヲフヤセ」

 なかまをふやせ? あのようせいを? だいじょうぶかな? とりあえず話してみることに。
「そう? あたしをなかまにする?」
 なんとあのようせいから話かけて来てくれたのだ。わたしはうなずいた。
「わたしの名前はピクシー。よろしくね」
「わたし、あみ。こちらこそよろしく」
 こんなにかわいい悪魔もいるんだ。
「それより、早くあなたはガキの所へ行かなきゃね」
 ガキ?
「あなたは悪魔なんでしょう?」
 はい。これでも悪魔です。
「じゃ、あんないしてあげる」

 わたしはピクシーの後につづいて、新宿びょういんの二階へやって来た。
 そして、とうとうガキのいるへやへやって来た。

(第6章へつづく)

「女神転生」 第4章 れいにされた人たち

2007-03-21 10:01:59 | 女神転生
 ふしぎなことに気がついたら先生は消えていた。
「あみ~!」 お母さんだ。どうしたんだろう。
 一階へ行ってみると、お母さんのすがたはない。
「お母さ~ん!」
 ためしに呼んでみた。すると、

「ア・・・ミ・・・」

 もうそれ以上は聞こえなかった。
 どうしたんだろう。

「オマエハ・・・モウ、アクマダ・・・」

「もしかして」
 わたしは急いで外へ行った。
 よその家に行ってみたが、返事はない。


(第5章につづく)

「女神転生」 第3章 闇のかみなり

2007-03-20 22:08:15 | 女神転生
「ソレハ・・・アクマノ・・・カラダダ・・・」

 朝、聞いた声がする。まわりを見たがだれもいない。やだよ~。たたられてるよ~。
 そういや悪魔の体っていってたな。
 もしかして・・・。

 ピンポーン
 インターフォンがなると、ふしぎなことにもんしょうが消えていた。たずねて来たのは、とも子先生だった。わたしはとも子先生の前へ出た。
「ちょっと話したいことがあります」
 そしてわたしに目を向けた。
「さっき、外にへんなかいぶつがいるっていったね?」
 わたしはこくんとうなずいた。
「それ、本当よ」
 え?
「これ、あげる。おまもりだよ」
 先生はむらさき色のマガタマをわたしにわたした。
「それと・・・」
 先生はわたしを二階につれていった。
 お母さんはキョトンとしてる。
 先生はしんけんな顔つきをしながら、ベランダのドアを開けた。そこには黒いかみなりがピカッと落ちていた。
「もうすぐ、この世は終わるのよ」

 わたしはとても信じられない気持ちで声も出なかった。

(第4章につづく)

「女神転生」 第2章 悪魔の体

2007-03-19 21:59:37 | 女神転生
 うわっ、雲がうずになった。と、その時、ライオンの頭が2つあるちんじゅうが出てきた。

 そして、キーンコーンカーンコーン、
 チャイムがなった。よかった。

 わたしはすぐミチルをつれておくじょうへ走っていった。
「ふしぎだね。先生も見えるはずなのに無反のうだなんて」
「それと、どんどん気味が悪いものが出てきた」
「それって悪魔じゃない?」
 わたしはミチルにおそるおそる聞いた。
「そうかも」
 ミチルも返事をした。
 もうわたしはこわくなって、ひっしで先生に言った。
「ふざけるのもいいかげんにしなさい」
 本当なの! もう!
「先生、外になにかいませんか?」
 先生がちらっと外を見た。
「なにもいないわよ。目だいじょうぶ?」
 もう! みんなたよりにならない!
 でも、ふしぎなことにわたしとミチル以外は、みんなあのおそろしい光景が見えないのだ。

    ★

「ふしぎな一日だったね」
 たしかに。
 あの化け物は何?
「まっ、それは明日話そう」
「じゃーね」
 うん。
 その時、わたしの体にせい電気が起こったようにいっしゅんビリビリした。
 まさか。さっき見た化け物がとりついた?

 走って家へ帰って、体をおそるおそる見ると、変なもんしょうみたいなものが、肩、のど、体にまわっている。
「ひいいっ」
 わたしはこしをぬかした。
 すると声が聞こえた。

(第3章につづく)

 

「女神転生」 第1章 悪魔かいほう

2007-03-18 16:50:21 | 女神転生
 わたしあみ。小学校4年生、10才。
 わたし、みんなとちがってモンスター好きのオタク少女。さて、今日も新しい一日の始まり、か。

「こら、起きなさい」
 この声、お母さん。いつもいつもうるさいなぁ。
「起きなさい! あみ!」
 そのしゅんかん、ふとんがバッとはがされた。
 もう! お母さんのけち!
「ほら、ちこくするわよ!」
 ということで、とぼとぼ起きるはめに。
 さて、チャッチャと着がえて早くごはん食べよう・・・。

「タス・・・ケテ・・・クレ」

 なんか、まどの方から聞こえた。
 なに?

「ニンゲン・・・ホロボス・・・」

 なんだろう。
 ふとまどを見ると・・・。
 あれ?
 曇ってるけどなんか変。

「あみ! 着がえなさい!」
 もうわかった! 着がえるよ・・・。

    ★

「おはよう!」
 おはよう! この子友だちのミチル。
「今日、変だね。天気・・・」
 わたしが言うと、ミチルも、
「うん。やな感じがするね」
「それよりいそごう」
 ミチルもこくんとうなずいた。

 はあー、1時間目、大きらいな社会。ああ、この世ってつまらな~い。
 はあ・・・社会が出来たらどれだけ学校が楽しいだろうな~。うっ、やなよかん。
「あみ! 立ちなさい!」
 ひいっ、とも子先生っ。今日、とっても不幸だ! 
「1分間立ってなさい」
 もういや・・・。

「セカイヲ・・・ホロボシテヤル・・・」

 また聞こえた・・・いったいなんだろう。
 あれ、なに?

(第2章につづく)