少し前に、DVDで「博士の愛した数式」を観ました。
役者さんの個性も、それぞれ素敵なんだけど、なんといっても博士の言葉に、今まで、およそ数学のことで(私は)使ったことのない感じたことのない言葉、表現が次々出てきて・・・
が、ショック
ここまで書いて、いちいち思い出せない・・・
たしか、√ は、何でも包み込む包容力があるとか、虚数はおくゆかしいとか・・・(間違ってたらごめんなさい)
友愛数 というのも初めて聞いた気がする。
いや、学生のとき数学嫌いじゃなかったんですよ 得意とまではいかないけどね
(いま、思い出せないこともショックだけど)ほんと、観たときは衝撃でした。
と思ってたら、
「世にも美しい数学入門」(藤原正彦/小川洋子 著)
「三角形の内角の和は180度である」という永遠の真理は
美しい などなど、さまざまな数学にかんする対談があり、
「数学」というものに抱いていた自分の感覚が、根底からガラガラと崩れ落ちました。
で、一冊読み終わる頃には
「数学や文学でもっとも大切なのは、美と感動だと思う。これらは金もうけに役立たないし、
病気を治すのにも、平和を達成するのにも、犯罪を少なくするのにもほとんど役立たない。
しかし、はたして人間は金もうけに成功し、健康で、安全で豊かな生活を送るだけで、
「この世に生まれてきてよかった」と、心から思えるだろうか。
「生まれてきてよかった」と感じさせるものは、美や感動をおいて他にないだろう。
数学や文学や芸術はそれらを与えてくれるという点で、もっとも本質的に人間の役に立っている。
という、あとがきの文章にウンウン!とうなづく自分がいました。
「博士の愛した数式」本もこれから読みたいし、11月にはお芝居になって、
岡山へやってくるので、ぜひ観たい
数学を切り口に観てみるのもおもしろいかも
小川洋子さん関連で、ついでに「物語の役割」も、今読み中