「レベッカ」 鑑賞

感想が遅くなりましたが、6月3日に　ミュージカル　レベッカ　を観てきました。

はじめての劇場、シアタークリエはとてもコジンマリとして、
アットホームで、舞台と客席の一体感の感じられるようなところでした。
ワンフロアなんですね～。でも、チケット代が、全て同一料金というのは、
ちょっと納得いかないかもね・・・。少しくらい差をつけてもいいのに！
どうして、日本のチケット料金って、こんなに大雑把なんでしょうね？



さて、今回、私は10列目センター近くだったので、とても見やすかったです。

オーケストラは、生で演奏しているのですが、オーケストラピットもなく、
テレビモニターに指揮者が映っているだけでした。
最近、オケが隠れているミュージカルをよく見ますが、
あれって、やりにくくないのかな～？と思ってしまいます。
何気なく聴いているけれど、結構　合わせるタイミングって難しいんだろうな・・・と。

さて、私は東宝系のミュージカルを観た経験がまだとても少ないので、
初めて聴くキャストさんが多いのですが・・・

 

まずは、「わたし」役の大塚さんから登場。


若いけれど、お上手ですね。
最近、何度か観た　笹本さんと、声が似ているような気がして、
時々、だぶって見えてしまいました。

すごくよかったところ。
マキシムと結婚したものの、最初はレベッカの影に怯え
自信がなくて、オドオドしていた「わたし」でしたが、
ボート小屋で、マキシムの事件の真相を知り、「彼を守りたい！」という愛の力によって突然、「強く自信に満ちた女性」に変わった！
あのこわ～い　ダンバース夫人にまで　堂々と立ち向かうようになったところ。
かっこよかったです。

 

 

そして、私にとって　初めての　山祐様体験！！
人気のある方だけに、楽しみにしておりましたよ～。


でも、色々な方から、今回のマキシム役はセリフが多くて、歌が少ない・・・と聞いていました。

本当に、前半は　セリフばかりで　歌いませんでしたね。
それで、背も高くてハンサムで素敵でしたが、
演技をする動きがやや固い印象を受けました。


そして、「マキシム」という役柄のせいなのかな？
歌に関しても、なんとなく、抑えたような歌い方に思えて、
あまり、ガツンとくるような　印象がなかったんです。
そういう役作りなのかな？　楽曲のせいなのかもしれませんが・・・。



うーん、エリザのトートはまた、全然違うのでしょうね。
また、違う　山口さんを聴くのを楽しみにしております！

 

そして、今回、すごいと評判だった、シルビアさんの「ダンヴァース夫人」

よかった～！！
もう　第一声を聴いて、「おぉ～！！　ドスがきいた声！」と、
その　じっとりとした　怖さに惹きこまれました。

何度も　出てくる　「レベーーッカーーー♪」の声が　耳にまとわりついて離れません。

すごいはまり役だと思いました。
　
彼女の　レベッカ、　また聴きたいです！

 

　



ファベル役の吉野さん、味のある方ですね。
ファベルという役柄が、いけすかない役、ということもあり、
最初は　あんまり好きじゃないかも・・・と思って観ていたのですが、
後半で切れのあるダンスも交えて、ややコミカルな演技を見せてくれたあたりから、あら・・・いいじゃないの！と、思ってしまいました。

 

ヴァン・ホッパー夫人は、映画で観たよりも、かなり　コミカルな役になっていて、
寿　ひずる　さんの　「アメリカンウーマン」も、なかなか　楽しかったです。

そして、今回、ひそかに気に入ったのは、フランク役の　石川禅さん。
優しい笑顔と、　「わたし」を勇気づける歌がとてもよかった。
大坂のウィーンコンサートで、アンドレさんが歌っていて、とても　好きだった曲。

日本語で聴いて、また　じーんと、きました。

石川さんは、今年のエリザで、フランツ・ヨーゼフをされるんですね。
楽しみだな！

 

舞台セットは、結構　シンプルでしたね。


全体に狭いし、　アンサンブルが途中、わりとコミカルに
テニスの格好したり、ゴルフの格好したりしながら、歌い踊るんですけれど、
そういうシーンは、なんとなく　お茶の間劇場を見ているかのような気分でした。(笑)

 

最後の終わり方が　いまひとつ、盛り上がりに欠けるような気がしましたが、
やはり、火事の迫力がいまいちだからなのでしょうかね～？



いい曲もあるんだけれどな～、なんとなく、観終った全体の印象が
すんごくよかった～！！という満足感がやや薄め・・・　だったかもしれません。
ここのところ、観ている中ではね・・・



ウィーンミュージカルコンサートで、感動しすぎちゃったかな？

ウィーン版のレベッカ。ダイジェスト版のような映像を見てみたら、
舞台がゴージャスで、全然違う！　
ラストの火事も、すごい迫力で、よくこんなに燃やせるなぁと、ビックリ。
7：１５のところで、アンドレさんが登場していますが、ブーツはいていて、とても素敵です。