Jekyll&Hyde 日本版と韓国版で、だいぶ演出が違ったので、比べてみたくなりました。
思い出しながら書いたので、記憶が違っている部分があったらすみません。
(そっと教えてくださいませ。)
どうしても、先に観た韓国版の印象が強く、俳優も好みな方が多かったので、
韓国版ビイキな印象になっております・・・
最近、韓国ミュージカルの来日も徐々に多くなっているようなので、
いつか、韓国版ジキハイもまた 来日してくれたらいいですね!
※コメントくださいました ゆず様のブログで ウィーン版のジキハイについての比較をしていらっしゃます。
また、色々違って興味深く読ませていただきましたので、リンクさせていただきます。
まだ、日本版ジキル&ハイド、地方公演が残っています。
ネタばれなので、これから観劇の方はご注意ください。
K: 韓国版
J: 日本版 で表記しました。
つい、色々と懐かしくなって、映像までつけちゃったので長いです~。(笑)
相変わらず・・・ ついつい。
Act1
Lost in the Darkness
K: ジキルの父親はベッドに横たわっている。
J: 歩いてきて、後ろ向きに椅子に座る。最後にフラーっと歩いて行ってしまう。
ベッドに横になっている韓国版の方が自然で好きかな。
最後におやすみなさい、と言って手にキスをするところとかも・・・
Lost in the Darkness ~ Jekyll & Hyde (Korea 2005) チョ・スンウ
I Need To Know キム・ジュンヒョン
しっとりしたLost in the darknessに続いて
スカっとする爆音ボイスが聴けて嬉しいナンバーでした。
Facade
K: 上流階級VS労働階級の位置づけが明確にわかるステージング。
ジキルもあちこち、ウロウロしている。
そして、振付も熱い感じで対決感があって盛り上がる。
この曲になると、一気にジキハイの世界に連れていかれるようでいつもワクワクした。
ラストの1フレーズはジキルが歌う。ぐっと引き締まる感じがして、好きだった。
J: 上流と労働階級の人々がミックスされていて 誰が誰だか見分けにくかった。
ジキルは登場しない。
最後の1フレーズもジキルが歌わずにアンサンブルがそのまま歌う。
Facade
熱いね~!!!
Take Me As I Am
K: それほど変わりはないように思ったけれど歌のラスト、
韓国版は額にキス。
(あれだけ見つめあってラブラブで歌うのに額なんだ!と、やや物足りなく思うのはオバサン?(笑)
たまに韓国のドラマ見ている時も、よくそう思うけど・・・)
J: 日本版は唇にキス!
Take Me As I Am (ジュンヒョン・ジキル&ジョンウン・エマの組み合わせがお気に入り!)
Bring On the Men
K: アターソンは踊らない・・・と思った。(笑)
ショーの直後、ルーシーはスパイダーに顔をぶたれる。それを観たジキルが心配して話しかける。
「大丈夫ですか?」「えぇ、まだ私の顔残ってる?」
「・・・(ルーシーをジロジロ見て確認する)まだあるみたいだ とても美しい」みたいな、ちょっとクスっとするシーン。(韓国語はっきりわからないので、正確なセリフではないですが)
その後、名前と仕事を聞いて、医者だと聞くと驚き、「患者に見えるけど」と言って笑う。
ジキルに「あなたに必要なのは愛」と言って誘惑するがジキル博士はもう愛は十分だと言い、
力になる友達になりましょう・・・と名刺を与え、家に帰る。
自分で実験をしようと、どの時点で思いつたのかがあまりはっきり描かれていないと思う。
「患者に見える」という言葉がポイントのようだが、その時のジキルも、そうか!みたいな反応は特に感じられなかった。
J: アターソンが踊る!(笑) 吉野さんならではですね。
ルーシーが最初に話しかけたのが「あたしのことじっと見つめてたでしょ?」→このセリフ、アイーダもラダメスに言ってましたよね~。(懐かしー!)
日本のジキルはルーシーのショーをしっかり見ている設定なんですね!
(韓国ジキルはあまり積極的に見ようとしないキャストもいた)
そして、ルーシーがジキルに「私を試してみれば?試してごらんなさいよ・・・自分で・・・」のように誘惑する。
その言葉がヒントになり、自分を実験台にしよう!とひらめく。その瞬間が明確。
ルーシーはジキルに職業は聞かない。名刺をもらって初めて医者だと気がつく。
ジキルが帰った後で、スパイダーにぶたれる。
Bring on the men キム・ソニョン
ソニョンさん 今とちょっとイメージ違いますね・・・お顔がふっくら。
Now there is no choice ~ This is the moment
K: Now there is no choiceの歌い出しがオケのイントロなしのアカペラで歌い始め、
後でオケが重なる。
ゆえに、正確な音で始まるのが難しそうだった。
でも、イントロがない分、それぞれの俳優の持つ「呼吸、間」があり、
決意を固める緊張感が感じられたかもしれない。
This is the momentは全てセンターで歌う。
後ろ上方に大きな鏡があって後ろを振り向いて自分を映してみたり
後ろ姿が映ったりしてかっこよくて、効果的だった。
途中でジャケットを脱いで放り投げる。←これもかっこいい!
J: 歌い出す前にオケの伴奏が流れるので、そのまま歌に入れるという歌い手に優しい入り方!(笑)
This is the momentの前半は右手階段上で歌っていて、途中で降りてきてセンターへ。
鏡がなくて、淋しかった。
その変わり、おおきな巨大換気扇?があり、「時が来た~♪」でスイッチオン!(笑)←?
ジャケットはやはり脱ぐが、放り投げずに丁寧に折りたたみそっと置くお行儀の良いジキル。(笑) ←結構うけた~。
This is The Moment.avi キム・ジュンヒョン 毎日聴いても飽きない名曲ですね~。
The transformation
K: 薬は注射。
注射を打つまでに、腕をまくっって消毒したり、試験管から液を注射器に移したり、注射器からピュっと液を出してみせたり、
細かい作業が色々あるのだが、そんな一連の作業が実験への緊張感を高めて
結構効果的だったかもな~と思った。
試験管の赤い液体を見ながら「美しいな 心臓のように赤い・・・」と歌う部分がさり気に絵になっていて好きだったなぁ。
薬が効いてきて少しおかしくなってきた時に 「麻薬?」というキーワードがあり、
ケタケタ笑いだし、観客を笑わせるようなシーンがある。
(俳優の演技によって笑いの反応は違ったけれど・・・)
ハイドに変身した自分を鏡に映してみて、すごく豹変した自分を満足そうに眺めたりするのも良かった。
ここでも、俳優によって 色々な間を持ちながら、ハイドになった自分をじっくり楽しみつつ、
決め台詞の「自由だ~~~!」の叫び。そのまま Alive1へすぐにつながる。
J: 薬は液体。すごいショッキングピンク? 歌詞は意外と現実的な歌詞だったような・・・
日本語はたぶん、韓国語よりも意味がたくさん入らないのだと思う。
どうしても、単純な歌詞になりやすいのかも。
(・・・と言っても韓国語の歌詞が理解できているわけでもないんですが、訳を見てみるとそう思う)
「麻薬?」というセリフはなくて、突然 ケラケラ笑いだす、「行動に変化なし・・・」というセリフは同じ。
でも、日本版は特に観客を笑わせようとする狙いは感じられなかった。
「自由だ~~~」のセリフも同じ。
このセリフの後、日本版はそのままAlive1へ行かないで場面展開&衣装替え。
First Transformation and Alive チョ・スンウ
Alive1
K: 場面転換はなく、そのままの衣装で、実験室で一人で歌いあげる。他に人は出てこない。
観客に向かって挑発するように前方に出てきて歌ったり、シャツをはだけて見せたり(←するのは一人だけか!クク...)野獣度が高い。
ラストで、橋に乗りクレーンで上方に上がりながら歌い上げ、雷の音でドカーンと終わる。
かっこよかった~!
J: 明るいグレーっぽいコートと帽子に着替えて再び登場。
場面展開があり、外を歩く人々などを脅かし、ルーシーを脅かすシーンも見せる。
(韓国版はハイドがルーシーを襲うシーンは一度も出てこなかった。)
ルーシーを襲うシーンがあるのは、目にわかりやすいなとは思った。
けれど、わざわざここで着替えして(しかも、グレーのコートが明るすぎてハイドの重みがない)
場面展開が入るよりも、そのままの繋がりのまま、Alive1を歌ったほうが流れもよく、
スピード感があって良かった気がする。
ハイドがルーシーを襲う場面は描かれていなくても、想像で十分補えるので、
なくても良かった気もする。
日本版は説明的な描写が多めだった気がする。
Alive キム・ジュンヒョン 大迫力~!
His Work And Tenderness
K: ジキル&アターソン エマ&パパの四重唱。
4人ともしっかり歌えるキャストだったので、とてもゴージャスで、迫力があった。
特に、アターソンの歌うフレーズがいつもドカーンと胸に響いたし、
ラストのエマの高音が素晴らしくて印象的だった。
(ラストで最高音を出したエマはクリスティーヌ役経験者のお二人でした!)
J: 4人の歌唱力、声量がバラバラだったため、バランスが悪く迫力も感じられないままに、終わってしまって残念だった。
玲奈ちゃんは、高音も出ると思うのに、どうしてラストもあんなに低いメロディを歌ったのだろう???
各パートのアレンジがだいぶ韓国とは違うようだった。
Sympathy And Tenderness
K: ルーシーが、「自分を襲ったやつの名前は忘れない。それは、”ハイド・・・”」
その名前が出ると、それまでのBGMがピタっと止まる。
ジキルの驚愕の心情、緊迫感が現われる効果があったと思う。
音楽監督のセンスなのだろうか、全体を通して、こういうちょっとした間の取り方、音のない沈黙の時間、呼吸を上手く使うなぁと 日本版を見てから、改めて感心した。
キスは、座っているルーシーがジキルの手をそっと引っ張っていき、軽くキス。
ジキルは戸惑いを見せてすぐに離れる。
J: ルーシーが「ハイド・・・」と言った時も 普通にBGMは続いていたので、あれ?と思ってしまったのでした。
キスはルーシーからするものの、ジキルもかなり積極的に答えて熱烈なキス。びっくりした~。(笑)
少しハイドが現われていたのか左手を背中に隠していたのが印象的。
Someone Like You
K: 場所はそのままジキルの部屋でルーシーが夢見心地に歌う。
隣の部屋の片隅にジキルもいて、苦悩している姿を見せる。
ルーシーが幸せ一杯に微笑ましく歌う姿と、片隅で暗~く悩んでいるジキルの姿が対照的で
歌っているルーシーよりも、
苦しげな表情のジキルを見てるのが密かにお気に入りでした。(←間違った観方?)(笑)
J: 場面はジキルの部屋から町の中へと変わり、歌う。
たくさんの人々が行き交い、何故か大きな荷物がクレーンでドタドタ移動。(次に使うセット準備ですね)
なんだか、せっかくのルーシーの美しい曲が、余計な人や雑音でもったいないと思った。
どうも、日本版は舞台に、いつも人が必要以上に出ているような気がしてしまった。
Sympathy And Tenderness&Someone like you 2004 ソニャ & チョ・スンウ
部屋の隅で苦悩するジキルを見てください!
Alive2
K: 大司教が少女と遊んだ後で、嫌がる少女に「好きだよ~とっても とっても好きだよ~ん」などとお触りしようとしたり、
笑えるくらいにイヤラシいロリコン大司教丸出しで、ここも、つい笑ってしまったシーンだった。
ハイドの登場は キャストによっては「にゃお~~ん」などと、からかうように猫の声で登場して、
笑わせたりすることもあった。
殺人方法は、ステッキでなぐる、蹴りをいれる・・・など直接的。
最後に胸ポケットからビンを出し(アルコール?)、楽しそうに大司教にふりまき火をつける姿が
完全にいっちゃってる感じで面白かった。
J: 大司教は少女とではなく大人の女性とのお遊び・・・
あれ?日本版はロリコンじゃないのかな?と思ったけれど、
後のセリフで、大司教は聖歌隊の少年たちが一番のお気に入りだった、みたいなセリフがあったからやはりそういう設定なんですね。(笑) しかも、少年・・・?!
笑わせる要素は日本版では、あくまでなし。
殺人方法は ハイドが操ると上から吊られた荷物が落ちてきて大司教を襲う。
最後に逃げまどう大司教の階段に火をつける。
荷物が落ちてくるという演出は大変そうな割に、あまりドキドキするような効果がなかったような気がする。
Alive 2 チョ・スンウ
Alive 2 The Musical Awards キム・ジュンヒョンさん版もつけちゃおう~!
Act1 終
こんな細かく書いてたら、Act2がいつ仕上がるかわからない・・・
いつも楽しく読ませていただいています!(特に韓国情報は疎いので、とても助かっております)
こちらの記事、大変楽しく読ませていただきました。
つられて私もウィーン版の記事を書いてみたのですが、こちらの記事を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
私は韓国版をすっかり忘れてるので、こんな詳しい解説は私自身読んでいてとても楽しいので。
それでは、お邪魔いたしました。
こんにちは。
楽しく読んでいただけたなんて、嬉しいです。
あれこれ見たり聴いたりして色々思いだしながら、すごく時間がかかって書いていますが、自分が一番楽しんでいるような感じです。(笑)
>こちらの記事を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?
はい。
ちょっと恥ずかしいですが・・・
ありがとうございます。
ゆずさんのブログも、拝見しました。
たくさん観劇されいて・・・
本当にジキハイに思い入れがあるのですね。
とても、興味深く読ませていただきました。
これからも、よろしくお願いします。