１．DVの兆し。

 　

　　　　

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男の人に

ボコボコに殴られたことが

ありますか？

 

それも。

 

世界で一番、

愛する人に。。。

  

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ハルは、最愛の人と結婚した。

 

これからハルたちには、

幸せな結婚生活が待っている。

 

子供も産まれ、

温かい家庭を築いて行ける。

 

そんな希望で、

満ち溢れていた。

 

・・・まさか。

こんな未来が待っているなんて、

 

予想も、

しなかったんだ。。。

 

 

続きの前に　ョロシク(。・ω・))(。uωu))ペコリ →　

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ずっと夢見てた

甘い新婚生活。

 

雅と過ごせる毎日が、幸せだった。

 

夕方。

雅からいつもの「帰るコール」。

 

「トモがパチンコおるから、

　ちょっと覗いて帰るわ。」

 

日が経つ毎に、

色んな理由を付けて

雅の帰宅が遅くなっていった。 

 

雅は、ハルと出会った頃から

賭け事には興味がないと言っていたので、

この日も、ただトモに会いに行っただけ、

そう思って、夕食の支度を続けた。

 

しかし、雅は。

 

次の日も、またその次の日も、

同じことを言って電話をしてきた。

 

毎日、トモが打っているのを

ただ見るているだけなんて。。。

 

「雅、見に行っとんじゃなくて、打っとるやろ？」

 

その言葉に、

雅の口調が変わった。

 

「・・・打っとるで。

　なんかあかんのか？」

 

「パチンコ嫌いやて言うとったのに、なんで？」

「別に小遣い出せ言うとる訳やないんやし、

　構わんやろ？切るで。」

 

雅は冷たく言い捨てて、電話を切った。

 

その日から雅は、

連絡なしで帰宅時間が遅くなっていった。

 

聞けば必ず、

「パチンコ屋にツレがいたから寄った」

という言い方をした。

 

でも結局、ツレを言い訳にしても

打ってることは、間違いない。

 

「雅、パチンコ嫌いなんか嘘やん！

　うちがパチンコする人嫌いや言うたから

　嘘付いとったん？」

 

雅の顔が、

変わった。

 

「オメェに何か迷惑掛けたんか？

　毎日仕事ばっかり、やっとられるか。」

 

 

その目付き。。。

その、口調。。。

 

 

結婚する前に何度も見た、

雅が敵意を示した時の、

憎悪の顔。。。

 

雅はハルを、

初めて

「オメェ」と言った。

 

「何でそんな言い方するん？

　うち、毎日一人で心細いから、

　早よ帰ってきて欲しいだけやのに！」

 

その頃のハルは、

マタニティーブルーの真っ最中。

 

感情が高ぶりやすく、

とても不安定になっていた。

 

今までの賑やかな環境から、急に独りぼっちになり、

夜が来ると、不思議な程寂しくなって、

不安に襲われるようになっていた。

 

雅と一緒にいられる時間だけが

唯一のハルの楽しみだった。

 

一日中、

雅の帰りを心待ちにしていた。

 

でも。

 

ハルがそれを望めば望む程、

雅は帰ってこなくなった。。。

 

次第に会話もなくなり、

口を開けば喧嘩。

 

一体、何がどうなったのか、

わからない。。。

 

ハルが雅を好きな気持ちは、

前とは変わらない、深いものだった。

 

でも、雅からは、

同じだけの愛情を、感じない。。。

 

男は、

結婚したら変わるよ。

 

結婚した友達は、みんなそう言ったけど、

こんなに変わるもの？

 

人が、違うみたい。。。

 

不安から、喧嘩は増える一方。

 

どんなに気持ちを伝えても、

雅はハルを相手にしない。

 

ハルは、その全てが悲しくて

毎日泣いていた。

 

そんなハルを無視して

雅はテレビを見て、

黙ってお風呂に入り、寝る。

 

どんなにハルが泣いていても、

見向きもしない。

 

あの。。。 

 

誰よりも優しく、

ハルを心から愛してくれた雅は、

 

・・・消えた。 

 

 

 

 

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 DV夫婦 ～最高の幸せを掴んだ二人～ 

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＊ライフシリーズは実話を元にしたフィクションです＊

登場する人物や場所等は全て仮名であり

実際の人物・場所等とは一切関係ありません。

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