松下系工場／兵庫から２億円
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松下電器産業のプラズマテレビを製造する「松下プラズマディスプレ（ＭＰＤＰ
）」が今年３月末、尼崎工場（兵庫県尼崎市）で県内在住の派遣労働者を新規採
用したとして、県の雇用補助金を２億円以上を受け取った後まもなく、補助対象外
の請負への切り替えを進めていることが分かった。申請前から請負への変更計画を
作成しており、今月中にすべてを切り替えるという。クビが切りやすい請負労働者
の活用を念頭におきながら、多額の雇用補助金を受け取っていた格好だ。
『キーワード』 派遣と請負
派遣はメーカーが業務に必要な労働者の数を派遣会社に伝え、一定期間働かせる
仕組み。メーカーは使用者責任を負い、製造業では１年で労働者直接雇用を申し込
む義務が生じる（07年から３年に延長）。
一方、請負はメーカーが請負会社に業務を丸ごと任せる契約で、メーカーは労働
者の使用者責任を負わず、直接雇用義務も生じない。このため請負労働者の雇用は
派遣に比べて不安定になりがちだ。メーカーが請負会社に労働者の数を指定するな
ど指示・管理すれば違法にな「偽装請負」になる。
（2006.08.02 朝日朝刊／トップ）
