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豪州発 iPod指数 - iPod Index, ビッグマック指数に代わる?

2007-02-09 | 5.0 未分類
ベーコン(指)数につづき、本日はiPod指数です。豪州コモンウェルス銀行の投資部門CommSecの発案です。

[まず....ビッグマック指数]
各国の通貨の価値を比較するのにビッグマックの値段が利用されているのは目にすることがあると思います。 

このビッグマック指数は、各国通貨の価値や購買力(Purchasing Power)をみるために経済専門誌『エコノミスト』が1986年に軽いのりで考案し20年以上にわたり使われ、為替の予測に役立ってきた、
そうです。
*BigMac Indexはどこをみても、LightheartedとかTongue in Cheekではじまったという書き方がしてありした。

豪州のビッグマックをUSドルに換算したときに、アメリカのビッグマックよりも安ければ、豪州ドルは本来そうあるべきよりも価値が低い(Undervalue)、ということになる、という見方ができる、というものです。

豪州コモンウェルス銀行の投資部門CommSecのchief economist クレイグ・ジェームス氏によるとビッグマック指数は、 その国の税金、交通費、労働法、貿易障壁を加味すると比較できない指数となってしまうことがある、とのこと。

[iPod指数]
そこでiPodの登場です。 iPodとBig Macの一番の違いは、Big Macは食べられるけど.....そうではなくって....Big Macはその販売されている国で作られますが、iPodはほとんどが同じ国(中国)で作られているということ。 また顧客は自分の国のiPodが高ければインターネットを使ってよその国から購入することもできる、という点。 そういった点からiPod指数はBig Mac指数より、各国通貨の価値をみるのに適しているのではないか、とジェームスさんはいっています。

...どのiPodもMade in Chinaで、同じものなんですね。そう、豪州で買ってもちゃんと日本語で使えるようになっていますよね。(パーツまでいれて100%中国なのかはわかりませんが....メモリはSamsung、HDD部分は東芝という話もどこかにありました...)

iPodは、各国により運送費の違いがあったり、アメリカなどでは一括購入により安く変えたりもするので、購買力理論の条件にすべてあってはいないけれども、世界中で同じものが(Big Macは現地調達)とりひきされているので、Indexとして使える、と。

iPod Nanoは過去四半期に世界で2100万台売れた(2002年以降8800万台)そうです。

わたしはThe Courier-Mail 2007年1月19日号で知りましたが、ほかにもカナダの新聞(英国連邦ですね)でも紹介してありました。
Sydney Morning Heraldでは1月18日に"iPod Index trumps the BigMac one"という記事がでていたようです。 クーリエメールはSMHのをみて掲載したのかもしれませんね。

本家本元、CommSecのiPod indexに関するサイトはここです。

[The cost of iPod nano in US dollars]

CommSec iPod Nano(2GB) index
January 2007
Brazil $327.71
India $222.27
Sweden $213.03
Denmark $208.25
Belgium $205.81
France $205.80
Finland $205.80
Ireland $205.79
UK $195.04
Austria $192.86
Netherlands $192.86
Spain $192.86
Italy $192.86
Germany $192.46
China $179.84
Korea $176.17
Switzerland $175.59
NZ $172.53
Australia $172.36
Taiwan $164.88
Singapore $161.25
Mexico $154.46
US $149.00
Japan $147.63
Hong Kong $147.63
Canada $144.20

Source: CommSec
以上より、米ドルが比較的下位にあるということで、米ドルは他国通貨に対しややUndervaluedの傾向(潜在的にこれから強くなる可能性あり)、豪州ドルはアメリカドルよりも15%ほどOvervalued、というような見方をする、というのですね。

[余談]
このCommSec、自分のもっている株はどれか教えてくれないけど、私のもっている株の値をいちいち報告してくれるオフィスのW君が愛用しているのがCommSecのサイト。 私が「もう売ったほうがいいかな」と聞くと「それがわかれば、ここでは働いてないよ」といつものパタンで返事するのです。 絶対にアドバイスをしないというポリシーをもっているのは真似していいかも、ね、と自分に言い聞かせています。

[カメラの場合は?]
カメラも機種によってはiPodと同じ理由で比較できるのではないでしょうか? 最近豪ドルが強いのでカメラの料金が日本と豪ドルでの差があまりなくなってきているように思います。

だれか機種名(カメラでもなんでも)をいれると各国での価格が$USレートで一覧表示されるようなWEBサイトつくってくれないかな。もうあるのかな。

わたしのキャノンのカメラもわけあって(理由がなければ日本で買っていますよね~)、オーストラリアで買いましたが、NTCS、PALの両方に対応しているし、英語から日本語にも切り替えることができます。 ただしこちらはMade in Japanとなってますね。

Amazonは英語圏の本で比較できないかな。(といっても3カ国、米、加、英?) ハリー・ポッターなんかどうかな。 でも翻訳されているから各国製本なのかな。 タマゴッチ.....う~ん??

製品のなかには、世界のある一箇所でしかつくられていなくって、iPod以上に流通しているもの、があるかもしれないですね。 そうそう、日本のxxが世界市場のほぼ100&を占めている、なんてときどきありますよね。 産業用の製品にありそう。
(かつて?)シャープの液晶パネル(パネル部分)ってそうではありませんでした?

==
今朝、こちらのテレビでも紹介していましたが、iPod関連のニュース。
昨日の時事速報より~
iPod禁止法」を検討=道路横断中の歩行者が対象-米NY州
 【ニューヨーク7日時事】米ニューヨーク州議会で、道路を渡る歩行者に、アップルの「iPod」に代表されるデジタル携帯音楽プレーヤーなどの使用を禁じる法案可決に向けた動きが浮上した。注意力が散漫になり事故に遭う危険度が高まるというのが理由で、違反者には罰金100ドル(約1万2000円)を科す内容だ。地元メディアが7日伝えた。
 それによれば、ニューヨーク・ブルックリン選出のカール・クルーガー議員が、道路横断の際は音楽プレーヤーのほか、「ブラックベリー」などの携帯情報端末、携帯電話、携帯型ゲーム機の使用を禁じる州法の必要性を提唱した。
 同議員は「iPodなどに夢中になっている時、猛スピードのバスや車に向かって歩いている」恐れがあると警鐘を鳴らした。
 ニューヨークでは昨年9月以降、ハイテク携帯機器に気を取られて3人が事故死した。うち1人は、「気を付けろ」と声を掛けられたが、音楽を聴いていたため気付かなかったという。
==
この法案により救える命もある、というわけですね。 自転車をこいでiPodというのもかなり危ないですよね。

この法案の是非はよくわかりませんが.......そして話は飛びますが....ブリスベン、歩行禁煙条例を定めてほしい、といつも思っていますす。


以下、このブログより1年以上あとにかかれた記事ですが
どちらも、(私のより)ずっとこなれた経済用語で説明してあります。

2008/11/26 『ビッグマック指数はもう古い? 各国の購買力を比較する「iPod指数」オーストラリア在住ジャーナリスト  南田 登喜子』

HOME >>投資あれこれ >>iPod指数 http://kantan-fx.biz/2008/04/ipod.html

WikipediaではBig Mac指数の中でその派生として紹介されています。
『Variants
The Economist sometimes produces variants on the theme. For example in January 2004, it showed a Tall Latte index with the Big Mac replaced by a cup of Starbucks coffee.[5] In 2007, an Australian bank, Commonwealth Securities, adapted the idea behind the Big Mac Index to create an "iPod index."[6] The bank's theory is that since the iPod is manufactured at a single place, the value of iPods should be more consistent globally. However, this theory can be criticised for ignoring shipping costs, which will vary depending on how far the product is delivered from its "single place" of manufacture.』指数として利用するにはShipping Costがネックみたいですね。




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2 Comments

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指数 (usamsmb)
2007-02-12 22:28:29
iPod指数わかりよいですね。
日本の電気屋さんでその値段を見たとき
オーストラリアのお店で買うよりも断然安くて
資本主義のダークサイドを見たと思いましたもの。

本ですが
同じ本でもアメリカでと
オーストラリアで買うのとだと
値段に倍以上の開きがあるものがありますね。
オーストラリアは本が高いっ。
> usamsmbさま (Happy Gilmore)
2007-02-13 04:16:20
そうですよね。

日本に帰るとき、英語の本を頼まれることがあるのですが、日本のAmazon上の値段(アメリカから輸入?)のほうが安いことが何回かありました。

アメリカで直接買うともっと安いんでしょうね。....当たり前かな^^

CDもそう。 送料(豪州までの船便だけど)をいれてもAmazon.comから新古を買ったほうが安いことがありました。

iPod...関税の問題等なければ、ブラジルの人はアメリカからネットを通して買ったほうが安いですね。

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