マミーは
にとって、姉妹のような存在だったのかも
しれない。
仲がいいような、仲が悪いような
と
は数年前から海外旅行に行くようになった
シンガポールで高級ホテル
オーストラリアでシュノーケル
ロンドンで観光
ハワイで泳ぐ
今年はもう一度ハワイ
オーストラリアもいいわ
なぁんて、のんきに話していたのは去年の事で。
の扶養となっている
は人間ドックで乳がんが見つかった
最初は乳がんって
はそんなに詳しく知らなかった
調べていくうちに怖くなっていって。
地元の病院で手術のスケジュールを組んでもらうと4月だという。
しかも先生は最悪だった。
地元で育ち、地元の大学を出て、地元のがんセンターでずっと育った
医者なので、その世界しか知らないようで、かなりの変人だった。
が病状を説明して欲しいってわざわざ予約をして行ったら
「乳がんです。手術をします。それでなにか?」って言われた。
びっくりした。
先生にとっては、毎日何十人、何百人と来る患者の一人かもしれないけれど
にとっては
たった一人のマミーなのだ。
それがわからないようだった。
セカンドオピニオンをしたいと言った途端に豹変した
「行くなら勝手に行け
いくらでも紹介状を書いてやる
ここの病院の手術を断るなら早くしろ
他に待っている人だって
いるんだ
」
ちょっと待ってよ
セカンドオピニオンって手術先を変更する制度じゃないよね
この医者わかっているの
怒り爆発を抑えながらも聞いてみた。
「先生の所では、セカンドオピニオンされる人はいないんですか?」って。
「うちにセカンドオピニオンで来る人はいても、うちから行く人はいない!」って。
あぁぁぁ、もう天狗だったのに、プライドを傷つけられたと思っているんだなぁって
他の都会の世界を知らない人なんだろうなって。
すぐに東京の病院に連れてきた。
雪が降る、寒い日に、朝5時に起きて、7時30分の受付に間に合うように
急いで家を出た。
雪道をなかなか歩かない
を連れて。
大正解だった。
とにかく順調だった
予約なしの初診なのに、早めに診察してもらえて、
更に、「ここで手術しますか?同じ位手術まで待つと思いますが」って
でも、
希望が見えた瞬間だった。
思いがけない結果だった。
信頼できる、質問に回答してくれる、きちんと向き合ってくれる先生に
出逢えた
手術の日がやっと決まった。
年末の検査から随分と月日が流れているので、かなり進行しては
いるのだと思う。
でも、やっと手術の日が来る
もう温泉にも、ハワイの海でも、オーストラリアでシュノーケルも
出来ないかもしれないって
は言う。
それを聞くたび
は生きていてくれればいいって思うけれど。。。
その言葉はプレッシャーになるといけないので
は
絶対に言わない。。。
いつか、どこかの海で一緒に泳げたら言おうかなって思います。