『彼女×彼女×彼女』 感想

『彼女×彼女×彼女～三姉妹とのドキドキ共同生活～』　（ωstar）
わっかりやすい絵売りの抜きゲー。ωstarというのはCROSSNETの新ブランドです。
５月発売のエロゲがあまりに不作だったので、絵が巧いしたまにはいいかー、と購入。
もともとシナリオには期待してなかったですし、実際そういう内容でした。
あんま書くことないかも。


・シナリオ　３０～４０点
主人公・春彦の住んでいた小さな離島の火山が噴火したため、都会に避難してきます。
幼馴染でもある三姉妹の家へ転がり込むことになった春彦は
男子中高生達が夢見るような馬鹿馬鹿しい生活を送ることに…。というのがあらすじ。
「ご都合主義」という言葉を取り出すのが面倒になるくらい、アホほどエロい目に遭います。

「もう、遅刻しちゃうよ～」と主人公を起こしに来てくれる美少女、ここまではいいでしょう。
で、朝立ちしてたジュニアが美少女のショーツに「偶然」潜り込んでしまう
ってツッコめる次元の話じゃねえ。
しかもこれ共通ルートのうちに起こるイベントだし。不可避だし。
こんな「リアリティ？　何それおいしいの？」的なノリが、
吹っ切れてしまうと楽しくて仕方ありません。
何より、無駄な工程を一っっ切省いているところがいいですね。

純愛エロゲ：「今夜は2人きり」→着替えを見るとかドキドキイベント→お互いを意識
　　　　　　　→更に何かのイベント→想いを伝え合う→デート→初Ｈ
抜きゲー：「今夜は2人きり」→セックス
潔いですね。たいへん迅速で素晴らしいですね。いや、春彦の性的スタミナのことじゃなくてね。
もうどのルートでも、隙あらば合体します。隙がなくても合体します。

秋奈→夏美→真冬→三姉妹ハーレム→翠＆鈴蘭でプレイしました。
前の３ルート、シリアス部分が共通なんですな…。これもまた抜きゲーならではで…。
５つあるルートのうち２つがハーレム、ということは、40％が３Ｐ以上。
好きな人は好きなんでしょうが、正直、だったら個別ルートを充実させて欲しかったですね。
エロゲのエロが「あり得ないエロ」なのは仕方ないんですが、ハーレムシナリオってその辺が
更なるパワーアップを遂げるので…。「ねーよwww」って思ってしまって楽しめないんですな。

初回の秋奈ルートが一番良かったかな。シナリオは勿論gdgdですが、お互いに好き好きーな感じで。
しっかしこのメインヒロインの秋奈…絵に描いたような「藤○詩織タイプ」。
個性がないのでいまいち萌えないなー、と思っていたのですが…やっぱ可愛いもんは可愛いよな…
ルックスで一番ヒットだった翠は個別ルートそのものがなく、
『双恋』の「二人じゃない、三人で恋人になりたいの！」←そんなに３Ｐがしたいかを
本当に体現して見せてくれました。うん、３Ｐがしたいんだねおまいらはね。


・グラフィック　８５～９５点
えーと、見てもらえれば…。巨乳スキーからコアな支持を集める八宝備仁氏が担当されていますね。
これがまー巧いのなんの。画力の高さは折り紙つき、あとは好みかな。
それも今回、かなりのバージョンアップを計って萌えオタ向けに画風をチェンジ。
色使いもポップで目を引きますね。塗りも非常に丁寧で、文句ありません。
何というか…まあ、さすがに「絵が売り」ってわかってるだけあるなーという仕上がりです。

点数が今一歩１００点に乗り切らないのは、キャラデザに個性がないからです。
「こういうのが流行ってる」っていうのを本当にそのまーんま持ってきてますよね。
純愛ゲーじゃないから、そこまでヒロイン達に愛着を持ってもらわなくても構わない、
ってことでしょうか。売り場も刹那的ですからね。


・システム　７０～８０点
文句なく快適です。分岐もわかりやすいですしね。
ただ、秋奈の隠し回想が難しいかな。攻略サイトさんを見た方がいいです。
画面も綺麗で見やすい。ていうか、ずいぶん可愛いですよねウィンドウが。
体験版プレイした時に驚きました。いや、だってピンクのお星様が回ってるんだもんよ…


・音声　５０～６０点
音楽がどうにもこうにもなので、まあこれくらいの点数になりますね…。
キャスティングは問題なかったと思います。でも全員知らない方でした。
やっぱり、純愛ゲーで引っ張りだこの人気声優さんはこういうのには呼べないんだろうなあ…
秋奈のＣＶ、いかにもなアニメ声だけどそこが可愛い。


総評
ＣＧが抜群の、お馬鹿なエロコメ抜きゲー。
それ以上でもそれ以下でもありません。
絵が気に入って、かつシナリオを捨てるつもりでなら買う価値は十分にあります。
それくらいえれーエロい。オカズとしては使えすぎて困るくらいかと。
翠と鈴蘭は個別で攻略できないので（かつ内容もアレなので）、あまり期待しないように。