垂直落下式どうでもいい話

基本的に凡人以下なので期待しないでよね-=≡Σ(((⊃゜∀゜)つ

映画を観た~十三人の刺客~

2010年09月26日 13時35分07秒 | 映画







島田新左衛門の下に集められた13人の刺客は天下万民のため、将軍の弟・松平斉韶に一世一代の戦いを挑む。生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返し、幕府の権力を我が物にしようとする史上最凶の暴君・斉韶。その軍、総勢300人超。斉韶の名参謀にして新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛との知力を尽くした戦いを制し、斉韶暗殺は果たせるのか。参勤交代の帰国の道中、要塞へと改造された落合宿で、想像を絶する壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる。

池宮彰一郎によって書かれた脚本「十三人の刺客」。その傑作が47年の時を経て再構築され、圧倒的なスケールとリアリティを追及したアクションエンターテインメントに仕上がった。共同プロデュースするのは、『おくりびと』など数々の作品を手がけた中沢敏明と、『戦場のメリークリスマス』のジェレミー・トーマス。監督は、『クローズZERO』などを手がけ、海外でもその才能が高く評価される三池崇史が務める。主演は名優・役所広司。そして市村正親、稲垣吾郎、山田孝之、伊勢谷友介、伊原剛志、松方弘樹、松本幸四郎など、日本を代表する実力派超豪華キャスト陣が顔を揃える。
(goo映画)


【五つ星評価….☆】


※ちょっとネタバレあり※

三池崇史監督のアクションエンターテインメント時代劇ということで期待して観に行きました。

十三人の命懸けの大義をしかとこの目に焼き付けました。役者一人一人が侍になっていましたね。

この映画の見所はなんと言ってもラストの50分に渡る死闘なのですが、そこに辿り着くまでの盛り上げ方がかなり上手い。

最強の暗殺集団を淡々と作り上げていく様子、そして近年稀に見る程の残虐性を見せるゴローちゃん演じる松平斉韶(なりつぐ)。

残虐非道な暴君を討つ為に集いし十二人(後に十三人)の想いが伝わってきた。特に両手両足舌を切断された女を前にして怒りに震える島田新左衛門(役所広司)の描写はグッときた。

でも本気で斉韶に怒りを感じていたのは、島田新左衛門と斉韶の悪行を間近で目撃していた鬼頭半兵衛(市村正親)だと思う。

島田新左衛門以外の十二人は侍としての死様を求めていた感が強かったですね。鬼頭半兵衛は愚かな主君の為に怒りを押し殺して必死に尽くそうとする様子が良かった。

色々な想いが交錯しながらいよいよ始まる要塞宿場での死闘に繋がるわけです。島田新左衛門の「斬って斬って斬りまくれぇ!!」の台詞にしびれること必至。



で、この映画の全ての核になっているのは稲垣吾郎の怪演が光る松平斉韶なんですね。こいつ無くしてこの盛り上がりはありえません。凄まじかったですwwwww

この映画ね、レイティングPG12では甘すぎると思うよwwwR-15が妥当だと思います。厳しい人だったらR-18にしてるぜ。そのくらい吾郎の狼藉が目に余る

ラストバトルは純粋に13人vs300人の殺し合いを楽しめば良し。この十三人強すぎww一人あたり何人斬ってるんだろうwwwwそれ以上に護衛の奴らが弱すぎダロww



キャストに関しては説明するまでもなく超豪華。役所広司が良いのは当たり前。最高でした。松方弘樹も参謀として渋い演技を見せてくれた。この人本当に素晴らしい役者なんだな~と再確認。沢村一樹も最近のタレントキャラとはまったく違う役柄で男前でしたww伊原剛志は『レッドクリフ』の関羽だろwwwwコイツが一番強かったね。

で、管理人的に良かったのは波岡一喜ですよ。この人今まで少しマヌケでパッとしない役柄が多い印象だったのですが、今回は己の大義を貫くカッコイイ役だった。

古田新太六角精児といったポッチャリ系が活躍するのも興奮する。

山田孝之は戦闘中に笑みが『クローズ』の“芹沢多摩雄”とかぶったな。

他には高岡蒼甫石垣佑磨近藤公園窪田正孝もみんな良かったです。全員語りきれないよ。

十三人以外では市村正親がカッコ良かったね。敵側にこういう芯が通った家臣がいると物語に深みが出ますね。

稲垣吾郎はこの映画の核として見事に暴君を演じていてグッジョブ。ラストの泥まみれの顔がプロレスラーの安田忠夫に見えてウケたよwww最後コイツにとどめを刺す時、2~3人でめった刺しにしてくれたら気持ち良かったかも。



いや~それにしても素晴らしい作品でしたね。こういう内容だったら世界に出しても恥ずかしくないですよ。

五つ星でも良かったのですが、どうも負に落ちない部分があったので-0.5。

一番の原因は伊勢谷友介演じる十三人目の刺客についてです。

野人というキャラで人間離れしたタフさを持っているという設定はいいのだけど、人間の最大急所の首に小太刀が刺さったのになんで生きてんの?しかもピンピンしてるし。

あれを新六郎が見た幻覚とか、実は新六郎も死んでいて死後の世界を表現しているとか解釈しても良いけど、そんな感じでもなかったしなぁ。



最後の最後で意味不明だった。

あとセックスの描写と岸部一徳のおケツのくだりはいるのかな?wwwまぁネタとして面白いから良いけど、薄い笑いぬきのアクション映画に徹しても良かったのでは?

三池崇史監督にしては女性キャラの魅力が出ていないのも気になる。谷村美月や吹石一恵など良い女優が出てるのに勿体無い。特に谷村美月のまゆ毛なしの御歯黒はキツイわwwwまぁ時代背景による演出なんだろう。

吹石一恵は新六郎の恋人とウパシの一人二役だったようだけど、これも分かりにくいね。十三人の中で生き残る2名の愛する女性の顔がソックリってのはどういう意味があるのだろう?

上にも書いた両手両足と舌を切断された女を演じた女優さんは強烈だった。ある意味、三池監督らしいと言えばらしいかも。そういえば上の黒い背景に赤字のメッセージ読めましたか?wwwこれは本編の中でこの女が憎悪を集約させて書いたモノをイメージしてみたのですが、いかがでしょう?wwwここのシーンが本当に強烈だったんですよ……。

あと細かいことですが、乱戦が過ぎて誰が誰だか分からない箇所がチラホラ。


PG12ということで、ある程度低年齢層でも鑑賞可能ですが、その中身はレイティング以上に強烈です。お子様とご覧になることを予定されている方々はご注意を。性的描写も結構ありますので。

大人の方々には超オススメできる最高の娯楽大作です。ぜひ劇場でご覧ください。









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