不幸続きのパンダもクリスマスを前にして、なんとか彼女が見つかったようだ……
あぁー、よかった!!
なんとなく責任感じてたからな………
と、まて、まて、、て、ことは…僕だけだ…!…僕だけ一人だ~!!
あー、僕はやっぱり世界一不幸な大学生だ!
明日からお休みだと言うのに、浮かない顔で学校に行くと
「ノリピー、おはよー!」
ゲッ、静香だ!
ん、待てよ、静香の隣にいる子、、あんな子いたかな?
ちょっと可愛いじゃん!なんかいい感じ……
「なんだよ、脅かすなよ!」
いつもは無視するが、わざと驚いてみせた
彼女をチラリと見たら目が合った、、はにかんだように慌てて目を逸らすところがまた可愛い…!!
「ごめんノリピー、ねえ、クリスマスどうせ暇でしょ、」
どうせ!?暇!!?相変わらずムカつくやつだな!…………………しかし…図星だ………
「彼女の家でクリスマスパーティするんだけど、ノリピーもこない?」
「彼女の家…?」
「ああ、ノリピー知らなかったんだ、こちら文学部の桜井さん、山手のお嬢様よ。」
「いやだ、静香ったら!、、桜井果歩です……」
かわいい…‥なんて僕好み!
あまり興味ないフリして静香から案内状をもらった、ムフフ、やった…!
これで正しい学生のクリスマスが迎えられると言うものだ、、
「じゃあ24日の5時に彼女の家だからね、」
「わかった、行けたら行くよ!」
ニヤケタ顔を見られないように早足で教室に向かった
「ノリくん、なんか良いことあったでしょう」
桔梗さんに声を掛けられた、僕ってすぐ顔に出るからな……
「ええ、、友達の家でクリスマスパーティがあるんですが、……何を着たらいいか迷っちゃって……」
桔梗さんは僕の部屋に来て服を選んでくれた
「なんか同じような服ばかりね…‥」
たしかに、、、。なんか恥ずかしい……
「まあ、これかな?」
桔梗さんが選んだのはシンプルな黒のカットソー、細かい地模様が織り込まれている‥‥
それ自体がシンプルな分、ベルトと銀のネックレスでアクセントをつけた。さすがにセンスがいい!
「ノリくんは顔が可愛いから服は地味で大丈夫!」
可愛いなんて、僕てれちゃうよ……しかし……可愛いと言うことばの裏は……もしかしたら軟弱‥‥そう考えると凹むよな…‥
「どうかした?」
「い、いえ、なんでもありません、」
「桔梗さんはどんなヒトが好みなんですか‥?」
お、ついに言ってしまった
「なーに、急に?」
「たとえば……俳優で言うと誰とか、、やさしい人とか、こー、」
「……誰もいないわ、私には私しかいないの……」
僕はことばを失った、いつにない桔梗さんの寂しげ口調……‥聞いてはいけない質問をしてしまったようだ……
しばらく、間をおいて
「あ、ごめんなさい、私ったら……で、ノリくんはどんなヒトがいいの?」
「…僕ですが僕は、可愛くて、優しくて、僕を見ていてくれる人、、なか…‥」
「僕を見ていてくれる‥?‥なんか母親みたい、もしかしてノリくんマザコン?」
笑いながら話す桔梗さんに僕は笑い返せなかった
「考えたこともありませんでした、僕、母を早く亡くしているから……」
しばらく続く沈黙に押し潰されそうになった時だ
いきなり桔梗さんに抱き竦められた‥‥
それは不思議な感覚だった………
暖かく、柔らかく、そして透り抜けてしまうように淡い、僕の知っている誰とも違う、
そう、まるで暖かい羽毛に包まれているような感じ……‥このままずっといたかった……‥
遠い日の記憶、冷たい母の指、『無理してこどもを産むから……』上のほうから聞こえる声、
すべての記憶を押し流すように気付かぬうちに涙が溢れていた……
☆☆☆彡
あぁー、よかった!!
なんとなく責任感じてたからな………
と、まて、まて、、て、ことは…僕だけだ…!…僕だけ一人だ~!!
あー、僕はやっぱり世界一不幸な大学生だ!
明日からお休みだと言うのに、浮かない顔で学校に行くと
「ノリピー、おはよー!」
ゲッ、静香だ!
ん、待てよ、静香の隣にいる子、、あんな子いたかな?
ちょっと可愛いじゃん!なんかいい感じ……
「なんだよ、脅かすなよ!」
いつもは無視するが、わざと驚いてみせた
彼女をチラリと見たら目が合った、、はにかんだように慌てて目を逸らすところがまた可愛い…!!
「ごめんノリピー、ねえ、クリスマスどうせ暇でしょ、」
どうせ!?暇!!?相変わらずムカつくやつだな!…………………しかし…図星だ………
「彼女の家でクリスマスパーティするんだけど、ノリピーもこない?」
「彼女の家…?」
「ああ、ノリピー知らなかったんだ、こちら文学部の桜井さん、山手のお嬢様よ。」
「いやだ、静香ったら!、、桜井果歩です……」
かわいい…‥なんて僕好み!
あまり興味ないフリして静香から案内状をもらった、ムフフ、やった…!
これで正しい学生のクリスマスが迎えられると言うものだ、、
「じゃあ24日の5時に彼女の家だからね、」
「わかった、行けたら行くよ!」
ニヤケタ顔を見られないように早足で教室に向かった
「ノリくん、なんか良いことあったでしょう」
桔梗さんに声を掛けられた、僕ってすぐ顔に出るからな……
「ええ、、友達の家でクリスマスパーティがあるんですが、……何を着たらいいか迷っちゃって……」
桔梗さんは僕の部屋に来て服を選んでくれた
「なんか同じような服ばかりね…‥」
たしかに、、、。なんか恥ずかしい……
「まあ、これかな?」
桔梗さんが選んだのはシンプルな黒のカットソー、細かい地模様が織り込まれている‥‥
それ自体がシンプルな分、ベルトと銀のネックレスでアクセントをつけた。さすがにセンスがいい!
「ノリくんは顔が可愛いから服は地味で大丈夫!」
可愛いなんて、僕てれちゃうよ……しかし……可愛いと言うことばの裏は……もしかしたら軟弱‥‥そう考えると凹むよな…‥
「どうかした?」
「い、いえ、なんでもありません、」
「桔梗さんはどんなヒトが好みなんですか‥?」
お、ついに言ってしまった
「なーに、急に?」
「たとえば……俳優で言うと誰とか、、やさしい人とか、こー、」
「……誰もいないわ、私には私しかいないの……」
僕はことばを失った、いつにない桔梗さんの寂しげ口調……‥聞いてはいけない質問をしてしまったようだ……
しばらく、間をおいて
「あ、ごめんなさい、私ったら……で、ノリくんはどんなヒトがいいの?」
「…僕ですが僕は、可愛くて、優しくて、僕を見ていてくれる人、、なか…‥」
「僕を見ていてくれる‥?‥なんか母親みたい、もしかしてノリくんマザコン?」
笑いながら話す桔梗さんに僕は笑い返せなかった
「考えたこともありませんでした、僕、母を早く亡くしているから……」
しばらく続く沈黙に押し潰されそうになった時だ
いきなり桔梗さんに抱き竦められた‥‥
それは不思議な感覚だった………
暖かく、柔らかく、そして透り抜けてしまうように淡い、僕の知っている誰とも違う、
そう、まるで暖かい羽毛に包まれているような感じ……‥このままずっといたかった……‥
遠い日の記憶、冷たい母の指、『無理してこどもを産むから……』上のほうから聞こえる声、
すべての記憶を押し流すように気付かぬうちに涙が溢れていた……
☆☆☆彡
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