さっきニュースでちょっと見&ちょっと聞きしたのですけど,「タウンミーティング」で質問を出してもらう際に,サクラを用意して,しかも事細かく質問内容を指示していたことが発覚したらしいです.
タウンミーティングというのは,ご存知,小泉"話せばわかる"政権から活発化した「双方向型対話の場」なのですが...うーん...今まではどうだったのでしょうか?ワタシ的には,これまで,こういった指摘がなかったことの方が不思議と言えば不思議なんですが.
かなりな規制というか,介入が入って,相当にマジ怒り心頭した(もちろん市民側)ってことなのでしょうか.
あるいは,現在ホットな話題の「教育基本法改正」について,本腰のバトル開始を告げる「ゴング」(もちろん野党側)なのでしょうか!
もしかして,ワタシのように「そんなの(=タウンミーティング)は単なるアリバイ作りでしょ」と白ける国民に向かって,強引な新手の広報活動(もちろん与党側)なのでしょうか?←はーい,かなりの程度,ひねくれております...^^;;;
***************
とりあえず,「国家権力への義憤」は置いておくとして^^;;;,双方向に語る場を創りたい,あるいはもてなす同じ立場として,その立場(だいぶんレベルは違うと思いますが)を不肖ながら援護してみたりして...
つまり,我がコトに即して考えると,「タウンミーティング」の現場担当者さんにはそれほどの悪意があったようには思えないなぁ...と.(ただし,今回の件については,あまり詳しい内容まで知らなくて書いてるんですが)
サイエンスカフェでも「聞いてみられたいことは無いですか」と問いかけるときが,いちばんドキドキする瞬間で,戻ってくる反応が,その日の場づくりを左右するといっても過言ではないだろうと思います.
まず,どなたからも質問がなく,シーンとなったらどうしよう.もしかして,ゲストが答えられないような質問だったらどうしよう.あるいは参加者の方の気に障ってしまったらどうしよう,などなど.
*****************
サイエンスカフェでは,最初に,ゲストの方に話題提供をしていただくため,30分から長くても40分ほど時間を取っていますが,ゲストの方は,熱心で真面目な方が多いのか,だいたい持ち時間を超過してしまわれます.
ワタシなどは,全てを完璧な論理で話してしまわずに,ちょっとした含みというか綻びを持たせて,あるいは,あっと驚くような話も少しとって置くといった余裕があった方が,その後の対話が活発になるのではー?と思うのですが,「科学者」「研究者」としては,中途半端なことはできないのか,洗いざらいを話してしまわれるんですね.「これは質問が出たら話そうと思ってたんですけど...」と話を追加される方も居られました(笑)
ワタシなんかの話し方と比較しても仕方がないんですが,もう少しボケてもいいんじゃないかって気がします.
(ええ,ワタシはどうせ天然ですが...)
例えば,当初は,というか,カフェなので基本的には純粋にしゃべるだけのはずなのですが,最近はパワーポイントを使いたいとおっしゃられる方は多いんですよね.それはまぁいいというか「許す!」としても(←何様?),出来ればもうちょっとツッコミどころが満載なのを用意して欲しいなーと思うのは,ワタシの勝手な欲望でしょうか?
...そんなこんなで,勝手なコトを書き募っておりますが,明日から三連休!
皆さま,良い休日をお過ごしください
【関連エントリー】役人魂(2006年11月14日)
私もやらせっぽくて,本当に聞きたそうな人(一生懸命挙手している人)をまったく当てずに,はじめ当てられることが決まっていてすらすらと質問ができる人ばかりが話しているのを実際に見ているので,非常に参加して後味の悪い会でした.持ち物チェックなどもされ,参加者がなにか会場で悪いことをすると疑っているかのようです.
ワタシは書いたように「単なるアリバイ作りでしょ」と思ってきたひねくれ者ですので参加したことはありませんでしたが,以前,参加したことがあるという先生に伺ったところ「最後まで話せなかった」と残念そうでしたね.
環境省が毎年行っている「環境白書を読む会」には今年参加してみたのですが,そのときの対応はまぁ普通で(あくまでも場づくりの面で),やらせをしているようには思えませんでしたけど,一部の友達に言わせると,ワタシって意外と(^^;;;騙されやすいので当てになりません...
ただ対立軸を作ろうと思えば,いろいろ出てくると思うんですが,そうすると市民側の要求は永久に通っていかないという気もしてくる.かなりバランスが難しいと思います...
実は昨日参加した学習会で(分野は全然違いますが),その辺りのヒントになりそうなことを聞けたので,また改めてエントリー書いてみます.
今後ともよろしくお願いします.
お役人が仕切る会議で重要度の高い(後で,いろいろ官僚上司や代議士から怒られる可能性があるという意味です)ものは,たいてい「シナリオペーパー」というのが作られます。
件の事件は,このシナリオペーパーが外に出ちゃったと云うだけの話だと思います。やらせの質問も,質問が出なかったときに備えて,内容を補完するような質問を用意することはあります。普通は身内に近いニンゲンにさせるのですが,市民参加だとサクラを用意するしか手がなかったのでしょう。普段彼らがやっていることのハードルを少しずつ下げると実際あのような形になるでしょう。
中途半端な知識でシナリオを書いたりすると,根幹的な知識を持った人には直ぐにばれます。お役人は,大抵分野のことは一番自分が勉強して知っていると思っておられる方が多いのですが,実際,形も明確でなく,耳学問だけで成り立つ分野なら,彼らの学習能力は高いので,専門家に相談しなくても,そこそこのシナリオを作ることが出来ます。
ちなみに,このような会議では,質問の時間が重要なので,ずるずるオーバーして話す演者は,プレゼンのマナーの問題として,個人的には,余りよいとは感じません。時間が足りないのは当たり前なので,ポイントを絞って話すべきでしょう。
面白い講演なら良いのですが,学会で質問をさせないように時間オーバーでだらだら喋るような講演を思い出すようなものもありますね。オーディエンスが厳しいと,露骨にその場から大挙して出て行ったりするのでしょうけれど,日本人は大人しいので,ヤクザな学会でしか余り見たことはありません。
おっしゃるように重要な会議にシナリオペーパーがあるのは間違いないだろうなぁと想像します.国会答弁を聞いても,一国の首相が棒読み丸出しですからネ.
ワタシは,テクノクラートの実際を知っているワケではないですが,C_Cさんのコメントは真に迫ってますね.いろいろと今後ともお教えいただければ幸いです.
あと問題は,K_Tachibanaさんが例を示してくれた「質問したがっている人を意図的に無視すること」ですよね.逆に言えば,えらいわかりやすいことをするなぁと.
「質問を規制する」ということ,イコール,聞くに値するような秀逸な意見が,市民側から出ちゃうってことだとすると喜ばしいと思うのですが,どうなんでしょうね.
何にせよ「タウンミーティング」は対話や議論の結果が政策に反映されたり,意見が上へ吸い上げられるシステムがなければ意味はないと思うんですが,それはまだ時期尚早なのか,やる気が最初っから無いのか.
サイエンスカフェは「科学を語る場づくり」ということでやってますが,ゲストも参加者もそれぞれ用意して持ってきた質問ではなく(まぁそれも貴重なのですが),ゲストの話を聞いて,頭に浮んだ質問や疑問を,その場でアドリブで口にできるような場をつくる,それが当たり前のように,そこココにあるという状態がワタシはいいなぁと思っています.
しかし,如何せん,ワタシなどは学会等で訓練を受けてないので,質問の仕方やポイントなど,やはり非常に気を使わざるを得ません.思ったことの99%は言えないままでいます(←ウソやろ!という声もするが,気にしない...)