さきほど,BSドキュメンタリー「春節 上海巨大バスターミナル」,観ました!
途中から気付いたので観れたのは半分ぐらいでしたが,たいへん良かったです.頭の中で,さまざまな思いが巡りました.
番組の外枠は,ウェブページの番組内容にあるように,「帰省ラッシュのピークを迎えた上海バスターミナルの悲喜交々の3日間」を淡々と描くものです.しかし当然ながら,その作業は,急速に発展する中国経済を下支えしている多くの出稼ぎ労働者の方々の一面を丁寧に描写するものでした.
彼ら出稼ぎの労働者たちが,問わず語りに語るエピソードの多くが,労働・雇用状況の悲惨なことや学歴による生活格差の大きいことなどを素朴に思い起こさせました.
しかし春節(旧正月)を間近に迎える忙しなさからでしょうか.どの顔も幾分高揚し生気に溢れているように思われました.
あるいはこれは,ターミナルが持つ独特の「空気感」かもしれません.
ターミナル@フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
そうだ.そういえば,スピルバークの映画 『ターミナル(原題:The Terminal)』ってありましたね.あれは空港施設での物語でした.
バス以外の移動手段―航空・鉄道・船舶―で,ターミナルと言ってしっくりくるのは,これまでは鉄道だったし,まだまだワタシの中で,あの「空気感」を感じるのはバスか鉄道だよなぁと思っていたのですが...
BSドキュメンタリー,これからの放送予定をチェックしてみますと...
4月28日(土)午後10:10~11:00に,ポーランドから越境するためにターミナルに集まる人々の様子がレポートされるようです.しかし,これはやっぱり長距離バス.
人々が国境を越えて移動する風景は,これからどのような変貌を遂げるのでしょうか.
P.S.余談ですが...上記リンクの「番組制作者から」欄のコメントが微笑ましいですな.いったい誰に「暗い」って言われたんでしょうか?