待ってた。
待った甲斐あった。
やっぱり主上は主上だったよ。
・丕緒の鳥
・落照の獄
はyomyomで読んでいたので再確認。
・青条の蘭
・風信
は書き下ろし。
新作の発表があってからずっとソワソワしてて。
発売日当日は入ってないだろうと最初から諦めていたので(笑)
週末に入荷してれば其れでよし、でした。
新潮社版は初めて読んだけど、文字が大きめなのと
ルビの振り方に慣れるまで少し勝手悪かったけど
そんなこと気にならなくなるくらい集中できて良かった。
(近年のやたら文字大きくしたり、むやみにルビ振るのに『おおきなお世話だ』と思っている人)
『青条~』を読み終わった、ほぼ瞬間のタイミングで友人から『買った?』とメールがきて爆笑。
玄英宮の名前が出てやっと雁だと気づいて。
「新王に任ぜられた新任の地官遂人は、話の分かる人物」
=帷湍かー!!
この一節だけでどの国のいつの頃かが分かる。
主上の筆力おそるべし。
『風信』は時系列的には丕諸の鳥のちょっと前くらい。
こんな甘い?話は珍しいよ・・・ね?
何だろう、ちょっと他の作品とは違う気がして。
上田敏訳、ガブリエレ・ダンヌンチオ作『燕の歌』思い出しました。
彌生ついたち、はつ燕、
海のあなたの静けき國の
便もてきぬ、うれしき文を。
・・・
岡に摘む花、菫ぐさ、
草は香りぬ、君ゆゑに、
素足の「春」の君ゆゑに。
でもね、蘭玉のこと思い出して切なくなったりね。
次回作の長編も楽しみです。