前回のエントリーで書いたパラントゥリティス(Parangtritis)海岸は、
ジョクジャカルタから南に25km程度と比較的近く道路も整備されており
外国人相手のロスメンと呼ばれる民宿もたくさんあるので、
ガイドブックにもよく紹介されている。
ただ、火山から運ばれてきた浜辺の砂は黒く、眺望もそれほど良くない。
パラントゥリティスだけを訪れて、
『インドネシアの海は波が荒いだけでたいしたことない』
と感じて帰る人もたくさんいるのではないかと思う。
しか~し、風景がとっても印象的で魚もおいしい海岸が他にあるのだよ。
アクセスが不便なだけでガイドブックにも紹介されない海岸が..
..ということで、
今回はそんな素敵な海岸のひとつである『バロン(Baron)海岸』について、
ガイドブック風に書いてみようと思う。
バロン海岸は、前述のパラントゥリティス海岸から東に30km弱、
ジョクジャカルタから南東に50km弱の場所にある小さな観光地。
パラントゥリティスからは起伏の激しい悪路しかないので、
レンタカーを使い、ジョクジャカルタからWonosariという街を経由して
入ることをお勧めする。所要時間は片道1時間40分ほど。
荒涼とした石灰岩の台地をひたすら走り、乗り疲れた頃、
唐突に海岸入り口の料金所が現れる。
(ここでは何をするにでもちょこちょこ小銭を取られる。)
入場料1人4000ルピア、車1台1500ルピア也。
バロンは他とは異なり、岬に囲まれた狭い入り江の奥にある海岸なので、
沖は凄い波なのにもかかわらず、浜では波と戯れることができる。
津波の風評被害でここも観光客が減っているらしいけど、
この日はイスラムの断食月(ラマダン)の前日とあって、
地元の大勢の若者が短パンTシャツ姿ではしゃいでいた。
浜辺からは、東側の岬にある展望台まで上れる(通行料500ルピア)。
この展望台、他よりも海に長く突き出した高い岬にあるため、眺望が抜群にいい。
荒れ狂うインド洋と、東に点々と続くビーチが波しぶきに煙る様子、
今までに見たことのない種類の景色にしばし見とれる。
浜に戻り、市場で魚を売っているおばちゃんから鯵と小魚を買って、
近くの食堂『Bu Min』でそれぞれ焼き魚と唐揚げにしてもらい、食す。
旨いぃ! 久しぶりの海の魚にこれまた感激。
食べ急いだから、魚料理の写真撮るの忘れちゃったじゃないの..
でもパラントゥリティスの雪辱は果たしたという感じ。
とても充実した1日であった。 また来よ。