022:記号(西中眞二郎) 記号めく絵文字も混えしメール来て判らぬままに少し楽しき
返歌 絵文字には笑顔を誘うキャラがあり 参加うれしい新記号なり
022:記号(オガワ瑠璃) 皿の隅トマト三個をそっと乗せそれが貴方と私の記号
返歌 トマトにも暗号利用の使途もあり 赤のいろどりかわいいからか
022:記号(佐藤紀子) 無限大の記号を高き空に描(か)き白頭鷲が旋回をする
返歌 無限大を空に描きおく心地よさ 白頭鷲は知っているらし
022:記号(ハルジオン) 太陽に愛されて咲く立葵始まる夏の記号のように
返歌 立葵通りすがりの庭に咲き 梅雨明け近きを告げておるなり
023:誰 (一人暮らしの日記) 誰にでも優しい人が悪口を言う日もあって甘い珈琲
返歌 珈琲の甘さをふっと感じる日 その優しさや君の横顔
024:バランス(青野ことり) 来し方を、またあるときは行く末を 片足立ちの鷺のバランス
返歌 草原の鷺の姿を見ておれば 羨ましかりそのバランスが
024:バランス(みずき) 降りつもる記憶の丘のささめ雪バランス崩す心に風巻(しま)く
返歌 木枯よ崩し給うなバランスを 記憶の丘の真白き雪の