ハイナンNETの日常

メンバーが気になってること、メンバーの日常、そして「イアンフ」問題関連情報を書いていきます☆

マイク・ホンダ議員の演説(日本語訳)(仮訳)

2007-03-15 01:44:27 | 「慰安婦」問題関連ニュース
マイク・ホンダ議員の演説に日本語に訳してくれた方がいますので、仮訳ですが掲載します。

下院本議会
2007年3月6日(火)

議長閣下、安倍晋三首相が公の場で歴史上の事実である旧日本軍が200,000人もの女性を性奴隷に強制したことを否定し、たとえ、決議が米下院で可決されても日本は謝罪しないと言明したという日本からの最近のニュースに私は衝撃を受け、失望しつつ、ここに立っております。

* 2月15日に、この問題についてのヒアリングがアジア太平洋小委員会と下院外交委員会によって開催されました。それは本当に歴史的な瞬間でした。何故なら、非常に生々しく、非常に個人的な恐怖の体験を語るために3人の生存者がワシントンに来たからです。このヒアリングは私たちに、人間の歴史のより暗いエピソードの1つを考える機会を与えただけではなく、私たちに、その暗黒と忘れられた悲劇に光と正義をあてることにより、歴史を作る機会を提供しました。

* その3人の女性たち、今、年老いたヤーン・オヘルネ、イ・ヨンス、キム・クンジャは私たちに語るために数千マイルを旅して来ました。その物語は何十年間も彼女らの心の中にだけ留められていましたが、その理由はこの女性たちや他の20万人の女性が耐えねばならなかった経験をした人たちだけが理解できるものです。:

なぜ、第二次世界大戦が終わってから60年以上も経って、私たちが、いわゆる慰安婦の苦難について議論するのかと疑問を呈する人もいます。これは歴史の単なる脚注と考えられるべきではないのか。21世紀初めになったこの数年、もっと重要な、あるいは緊急な問題があるのではないかなどなど。

* そのような質問をする人々は、戦時中のこれらの女性の経験の永続的な現代との関連性と圧倒的な証拠や国際的な調査にも関わらず、女性たちの苦痛と拷問に対する明白な責任を認めて、謝罪することを長年、頑強に拒んできた日本政府の持続的な現代との関連性を理解していないのです。

* 日本政府と安倍首相不可解な否認についての最近のニュースは、この問題についての私たちの調査により大きな反響を加えます。日本の1人の国会議員は、皮肉でもなく「慰安所は軽食堂と同じではないか」と言いました。中山成彬は無遠慮に言いました:。「売春宿を、民間業者が経営する学食カフェテリアに例えて、自分でスタッフを募集し、食料を調達し、価格を設定したと考えれば良いではないかと言う人もいる。」

* 議長、反対なしで、私は議会記録に安倍首相の発言を報道している、3月1日(木)付ニューヨーク・タイムズの記事を挿入したく存じます。

戦時中の性についてのファイルを否定する安倍
(大西ノリミツ)

東京、3月1日。―― 安倍首相は、木曜日、日本政府の長年の公的立場である日本軍が第二次世界大戦中に外国人女性を性奴隷に強要したことを否定しました。
安倍氏の発言は非常に明確に政府が売春宿の設置と女性を性奴隷制への強制における軍の役割を認めた1993年の政府談話を直接あるいは間接的に拒絶する準備をしていたことを認めた。その談話は、さらに、婉曲に「慰安婦」と呼ばれる女性に謝罪を申し出ていた。
「強制があったことを証明する証拠はないし、それを裏付ける資料もない。」と安倍氏は記者に語った。「したがって、この談話に関しては、事態が非常に変わったということを憶えておかなければならない」

アメリカ下院は軍の戦時性奴隷制で果たした役割を「謝罪し認める」ことを日本政府に要求する決議について討議し始めた。

しかし、同時に、日本の戦時史を改訂する最近の傾向に乗った与党の自由民主党の保守主義者のグループが、1993年談話を撤回せよという要求を強く主張している。安倍氏の支持率は一連のスキャンダルで急落しており、リーダーシップは弱いと見られているが、このグループの側についているようだ。

戦時史改訂の努力を結集した国家主義者である安倍氏は昨秋首相になった後、調子を和らげた。実際、彼は談話の有効性を認識したと最初に言って保守派を怒らせた。
中山成彬(河野談話を改訂したい120人の立法者のリーダー)は、「売春宿を、民間会社が経営する学内カフェテリアに例えて、自分でスタッフを募集し、食料を調達し、価格を設定したと考えれば良いではないかと言う人もいる。」と木曜日に発言した。

AP通信社によれば、「需要があるところに、ビジネスが起こる」と中山氏は語った。
「しかし、女性がこのサービスへ日本軍によって強制されたと言うのは的はずれだ。
この問題は日本の名誉のために真実に基づいて、再考されなければならない。」

歴史家は、約200,000人の女性(朝鮮人、中国人、台湾人、フィリピン人、日本人並びにオランダ・他のヨーロッパ人女性)が日本の軍売春宿で奉仕したと信ずる。数十年に渡って、日本は、売春宿は民間業者が経営し女性は売春婦だったと呼び、その軍の関与を否定していた。

しかし1992年に、政府の否認に憤慨した日本人歴史家(吉見義明)が、防衛研究所史料室へ行き、2日間の探索の後、売春宿の設立に軍が関与したことを示す文献を発見した。1つは、「軍売春宿のための女性の新人募集に関して」と題されていた。この証拠に直面して、政府はその役割を認めて、談話を発表した。

しかし、この談話は政界諸派全般に渡って怒りを招いた。被害女性とその支援者は、談話が、当事の内閣官房長官河野洋平によって発表され、議会によって採用されていないので、政府が完全にはその責任を認めていないと語った。それは単に「河野談話」として日本の内部では知られている。

その上に、支援者は、被害女性に賠償するために民間の非政府基金を設立することにより、直接の責任を回避したとして政府を非難した。多くの元性奴隷がこの基金からの補償を受けることを拒絶した。

しかし、保守主義者は女性の募集における軍の役割を認めているので、談話は度を越したと主張した。吉見氏は軍が施設を設置したことを示す文献を発見したが、軍が強制的に女性を募集したことを示す資料は発見しなかった。保守派は談話を攻撃するためにこの違いを利用した。

女性の支援者たちは、日本の政府当局は自分たちの罪を明らかにするような文書を焼いたり、隠したりすることで有名だと述べています。

同時に、多くの元性奴隷が近年、出てきて自分たちの経験を語りました。3人の女性が米議会で最近、証言し、日本兵が彼女らを誘拐し、1日に多数の兵士と性交することを強いたと語った。

* 議長、この最近の記事で、慰安婦の経験が歴史の裏に属する単なる挿話でないことが一層明らかです。その代わり、これは世界中の女性の人権が完全に安全ではないということを鮮明に思い出してくれます。私たちは、戦争中の女性や少女のレイプ、性的虐待そして時には殺人が様々な国々で軍隊と自警武装集団によってまだ犯されていることを知っています。東ティモール、ボスニア、ダルフールについて考えてください。私は、下院議員の方々、そしてこれら議事を傍聴している人たちが他の例についても考えることができると確信します。

* 第二次世界大戦中に、日本帝国軍が慰安婦に対して行った想像不可能な残虐行為の否認は許容されるべきではありません。それらは忘れられるべきでありません。ただ犠牲者が老いており、すぐに居なくなるだろうというだけの理由で、被害者が去ることを望む人々によってカーペットの下に隠されてはないりません。現代の日本の政治指導者の中に慰安婦問題は「歴史的な捏造」であるという立場をとる事実はぞっとします。

* ジャパン・タイムズは、さらに最近、金子ヤスジ氏(87歳の第二次世界大戦中、旧日本軍の元歩兵)をインタビューした。彼は次のように語りました。「まだ、歩兵として中国でレイプした無数の女性の悲鳴を思い出します。女性たちは大声で泣き叫びました。しかし、女性が生きようが死のうが私たちにとって問題ではなかった。私たちは天皇の兵士だった。軍の慰安所であろうと村であろうと、私たちが躊躇わずにレイプした。」彼の言葉は歴史の捏造ではありません。

* この問題について行動すること、そして、勇敢に行動することは私たちの道徳的な義務です。私は、友人であり同盟国でもある日本国の政府に慰安婦悲劇の記録を整理し、また何が起こったかについて、次代を適切に教育するように励ますことを強く提案します。
そうする事によって、日本は、戦時下の女性に対する暴力をあいまいなところなく受け入れがたいものとして、暴力を排除する私たちの集合的な目標に向けて重要な一歩を踏み出すことになります。

*レイプを単なる戦争の風土病あるいは武力紛争につきものと見ることは受け入れられません。レイプは非戦闘員に焦点をおいたユニークな武器であり、その犠牲者に恐怖を植え込み、加害者の力を見せつけます。それは本当に野蛮な行為です。また、アジア征服中に行われた日本帝国の広範囲なレイプの使用を弁護することは、現代民主主義日本のよりよい価値と大志にもとります。

* 1月31日に、同僚6人と一緒に、私は議会に慰安婦の人権保護を扱う下院決議121を上程しました。慰安婦が性奴隷になるように強要されたことに対する日本の安倍首相の否認は承諾しがたく、これで下院決議121の成立が重要さが説明されます。
後でなく、早期に、私たちが下院での全員投票を行えることが私の希望です。

* さらに、私は、慰安婦生存者、ヤーン・オヘルネ、イ・ヨンスそしてキム・クンジャに、日本帝国の下で苦しんだ200,000人の姉妹を代表して証言するために先月ここまで旅行してくださったことを感謝したい。彼女らの勇気と彼女たちが尊厳を持って生きたことは私たちの賞賛と最高の尊敬に値いします。(終わり)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。