怒涛の毎日更新(就活の予定がなくてあまりに暇な谷氏を憐れんでください)。
今日のテーマは「小さい人」。
炎天や人がちいさくなつてゆく 飛鳥田孋無公『湖におどろく』
逃水をちひさな人がとほりけり 鴇田智哉『こゑひとつ』
「炎天」の句の作者、「あすかたれいむこう」と読みます。・・・すごい名前。
まず、飛鳥田句。
「人がちいさくなつてゆく」というのは、作者の(あまり使いたくない言葉ですが)心象風景。作者は炎天下にいて、あまりの暑さで頭がボーっとしてきて、なんとなく人と関係するのがめんどうで、どんどん人が小さく見えてくるという感じなのかな。
表記正しくは「ちひさく」なんだろうけれど、まあそのへんは議論のあるところだと思うんで置いときます。
一方、鴇田句はメルヘンチック。
「逃水」という季語のみでさえメルヘンな匂いが漂うのに、小人が出てくることで、さらにそれに輪をかけてメルヘン。ここで言う「ちひさな人」というのはどんな人なんでしょう。一寸法師というよりはおやゆび姫に近い感じかしら・・・うっとり(僕までメルヘン)。
というわけで、結果発表。
今回は鴇田句に軍配!
メルヘン万歳。
飛鳥田句は、実感として分かりやすすぎる嫌いがありました。
他に「小さい人」関係の句では、「菫程な小さき人に生れたし」(漱石)があります。
今日のテーマは「小さい人」。
炎天や人がちいさくなつてゆく 飛鳥田孋無公『湖におどろく』
逃水をちひさな人がとほりけり 鴇田智哉『こゑひとつ』
「炎天」の句の作者、「あすかたれいむこう」と読みます。・・・すごい名前。
まず、飛鳥田句。
「人がちいさくなつてゆく」というのは、作者の(あまり使いたくない言葉ですが)心象風景。作者は炎天下にいて、あまりの暑さで頭がボーっとしてきて、なんとなく人と関係するのがめんどうで、どんどん人が小さく見えてくるという感じなのかな。
表記正しくは「ちひさく」なんだろうけれど、まあそのへんは議論のあるところだと思うんで置いときます。
一方、鴇田句はメルヘンチック。
「逃水」という季語のみでさえメルヘンな匂いが漂うのに、小人が出てくることで、さらにそれに輪をかけてメルヘン。ここで言う「ちひさな人」というのはどんな人なんでしょう。一寸法師というよりはおやゆび姫に近い感じかしら・・・うっとり(僕までメルヘン)。
というわけで、結果発表。
今回は鴇田句に軍配!
メルヘン万歳。
飛鳥田句は、実感として分かりやすすぎる嫌いがありました。
他に「小さい人」関係の句では、「菫程な小さき人に生れたし」(漱石)があります。
あるいは、自分が遠ざかってるのかも。
ってか、みおさんのコメントについては、「小さい人」ってのに過敏に反応してもらって、「僕のは小さくないっ!」的な悪ノリを勝手に期待してたんですが(笑)。