芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

湾生回家という台湾からの引き揚げ映画

2016年12月02日 | Weblog
湾生回家という台湾で作られたドキュメンタリー映画を見た。岩波ホールは何十年ぶりである。映画鑑賞は毎月1日は割り引きで、千四百円だった。木曜日は訪問看護の日だから、少し早めに終えてもらい、四時からの放映に間に合った。行きは座れたが、帰りは帰宅ラッシュ時で電車は混みあって座れなかった。映画は、台湾五十年の植民地支配下に政府に煽られて行った人たちが生活も安定していた時に敗戦で植民地を取り上げられ、故郷になった台湾の主に花連から日本に引き揚げたものの、故郷を忘れられない人たちが、再訪したり、母が日本に帰り、居残った娘が、自分の家族と母を探し続けるというようなそれぞれの人生である。満州からの引き揚げは命からがらで、学生時代のボート仲間、立花君には引き揚げ時の大変だった経験を聞いている。台湾からの引き揚げはそんなことはなく、一人千円と身の回り品を持たされている。満州では国をあげて阿片商売をするなどの悪事を働いた付けを国民が払わされたのだが、台湾では後藤新平の統治が良かったのだろう。朝鮮統治も伊藤博文の悪事で失敗し、本人は暗殺された。
今、ヨーロッパに多くの人々が旧植民地から移住してくる問題を抱えているのは、かつての植民地支配の付けを今、払わされているのだ。

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