「山本常朝 葉隠の里」から「黒土原(くろつちばる)通信」

里山の風景やアルゼンチンの田舎の風景を伝えたいと思っています。

「シリア情勢がますます緊迫してきた」

2015年12月16日 | 日記
http://www.informationclearinghouse.info/article43734.htm

レーガン大統領時代に「自分たちの戦略が効を奏してソ連を崩壊させた」と思い込んでいるネオコンたちがブッシュ二世政権で9・11を好機ととらえ「唯一の超大国アメリカの覇権」を維持し、覇権にいささかでも異を唱える国があれば潰す」という意志の下、「テロとの戦い」を名目としてしてアフガニスタン、イラク、リビア、北アフリカ、現在進行中の西アフリカ、そしてシリア、イランの政権転覆、政治体制転覆を目論みあちこちに流血の惨事を引き起こしてきた。この十数年の世界の情勢は、このネオコンたちが9・11前に既に青写真を描いていたシナリオに沿ったものである。
しかし、彼らの前にさらに大きな「潰すべき国」が出現してきた。一度叩きのめしたと思っていた「プーチンのロシア」である。
そして、その傍らには「中国」がいる。

経済学者マイケル・ハドソン教授が数日前の論文で「IMF」の運営の大転換について書いていたが、上記の記事にも書いてある。
彼の見立てでは「欧米先進諸国(日本も含まれる)」と「BRICKS」を利害の対立する異なったシステムで運営する二つの陣営として分けてしまうつもりだろう、ということだった。新たな「冷戦構造」に持ち込む意志らしい。

しかし、目の前に展開しているシリア情勢は緊迫度が尋常ではない。

ケリー国務長官が急遽モスクワを訪問し、ラブロフ外相や軍関係者と会合を持つようだが、シリアの現場情勢を政権中枢部がちゃんと把握しているのか、それともかっての日本の満州関東軍のように統制が効かず暴走しているのか。。。。。全く危うい動きが展開している。

小生が「英語」の記事ばかりを引用掲載するのは気が引けるので躊躇するときもある。先日のパリでのテロ事件直後に出た記事など、内容を読みながら現在の日本の政治状況の先に待っている事態が展開しているのが透けて見えたような気がしてならなかったが、引用掲載するのをやめてしまった。

次期大統領女性候補の一人「クリントン」は数日前のスピーチで誰よりも強く「ネオコン政策」に肩入れする姿勢を示している。

世界は「レーガン、ゴルバチョフ時代以前」よりも更に「核による世界の終わり」に針を逆戻りさせてしまった。

暗い話で年の暮れを迎えることになってしまったが、小生は来年こそ「良質のサツマイモ」を作ろうと希望を抱いている。



追記:

http://www.informationclearinghouse.info/article43741.htm

上記の「ケリー・ラブロフ会談」の結果、とりあえずは「米国が折れた」形になったようだ。オバマ大統領はネオコン政策にはもともと組していないようだが、金融、イスラエルロビー、軍産共同体からの圧力がすさまじく、なかなか思うようには運営できない、というのが実態だろう。









最新の画像もっと見る

コメントを投稿