勤続１０年

今日は、私は仕事なので、早めに起きました。
すると、珍しく息子が来て、
「勤続１０年の記念だって・・・」
と言って、私に小さな箱を差し出しました。
すぐに商品券だとわかりました。
会社から、勤続１０年のお祝いに商品券をいただいたようです。
「私にくれるの？」
と聞くと、
「オレには使い道はないから」
と言います。
「ありがとう」
と言い、息子がくれた箱はそのままにしていました。

一段落して、箱の中を見たら、旅行社の商品券でした。
しかも、私たちが６月の北海道旅行で利用する旅行社のものです。
それに、私の想像をはるかに超えた額でした。
ヤッター！
なんとラッキー！
息子には、おみやげを奮発しなきゃ・・・。

そうか～
息子もあれから１０年になるんだなぁ。

高校を卒業してから、１０年近くフリーターをしながらバンド活動を続けていましたが、私の圧力でそれらを止め、無理無理就職した息子ですが、なんだかんだと１０年になりました。
今では部下もでき、社内ではそれなりの存在にもなっているようです。
ただ、息子の就職に関しては、息子の生活の張りを奪ってしまった格好になってしまい、結果的にそれが良かったのかどうか未だにわかりません。
人生の価値なんて、家族や他人が決めることではなく、どんなに順調に当たり前の生活をしていたとしても、本人が納得していなければ、それが幸せとはいえない。
息子の事は、私の生涯のしこりになって行きそうです。