はーちゃんの気晴らし日記

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つばめ

2005年04月26日 | つばめ
あちこちでツバメが飛び交う季節になった。
私の家は、毎年3月の末から初夏にかけてつばめが来ていた。
多い時はワンシーズンに3回ぐらいやってきて、巣立っていく。
洗うそばから車にかかってくる糞に泣かされ、毎朝の玄関の糞の始末という日課も増えるけれど、餌を求めてピーピー鳴く雛の姿は可愛くて、このシーズンになるとツバメが来るのを心待ちにするようになっている。

5年前のことだった。
卵から孵ってずいぶん大きくなった雛をスズメが攻撃して巣から落としてしまった。
私の家は玄関の脇に柘植の木があり、スズメがその柘植の木を足場にして、ツバメの巣に飛び込んでいるのをたまたま部屋の中から目撃した。
慌てて飛び出して行ったけれど、そのときはすでに遅かった。
落ちた雛は6羽。
1羽はスズメに突っつかれたため頭の部分がつぶれていて、くちばしだけが残っている状態で口をパクパクさせていた。
3羽は羽を根元からやられて出血し、翼を広げたときの不ぞろいの羽が痛々しかった。
正常そうに見えたのは2羽だけだった。
その日は、とりあえずドックフードをふやかして食べさせてみた。
頭がつぶれた雛は翌日死んでいた。

野鳥保護センターに電話して引き取ってもらう事にしたけれど、すぐに行く事もできず、連れて行く時間ができるまで家で育てる事にした。
釣具屋さんに売っている魚の餌が良いというのでそれを毎日交代で食べさせた。



雛は全員元気に育って、野鳥保護センターに連れて行く頃には、正常な雛は少し飛べるようになっていた。


野鳥保護センターではその後、自然に戻れるように少しずつ訓練するそうだ。
でも、飛べない3羽のツバメは、もう南の国へ帰る事はできないだろうと思った。

そうこうしているうちに、また次のツバメがやってきて卵を温め始めた。
また同じ結果になることを心配して、スズメからツバメの巣が見えないように、布をかけて雛を守った。




外側から見たところ

その甲斐あって、その時の雛は全部元気に飛び立っていった。

3年前の3月末、最初のツバメが来たとき、すだれを立てて目隠しを作りスズメの攻撃に備えた。
ツバメの雛たちは無事に育ち、全員元気に飛び立っていった。

2度目に来たツバメのときから、また前回と同じ悲劇が起こった。
激しく雨の降る日、まだ毛もはえていない孵化したばかりの雛が、雨に濡れて5羽、玄関先のあちこちに散らばって死んでいた。
またスズメにやられたと思った。
それから2~3日後、また別のツバメがやってきて、卵を産み、暖めだした。
しばらくしてから、まだ毛の生えていない孵ったばかりのヒナが何羽か玄関先に落ちていた。
卵のまま割れていたものもあった。
ガードしたはずのすだれが、日が経つにつれずれ下がり、逆にスズメの格好な足場になってしまったらしい。

ツバメの季節が終わり、9月になってから、玄関先が騒がしいと思っていたら、ツバメが何羽も飛んできて家の玄関の巣をこわしていた。
気がついたときには、ツバメの巣はすっかりなくなっていた。
その翌年、私は思い切ってつげの木の一番高い部分を切った。
もしもツバメが来たときにスズメの足場をなくし、前年のような悲劇が起こらないように。


上の部分を切ってしまったため不恰好になったつげ

それから毎年、ツバメはやってきて、雛は巣立っている。

今年は、とっくにツバメがやってきても良い頃なのにまだ私の家の巣にはツバメは来ていない。
先日よく見たら、巣の二箇所に穴があいているのに気づいた。

この反対側にも穴がある

考えてみれば、今ある巣は相当古い。
今年の春先に来たツバメは何度か巣を偵察していたようだけれど、私の家で子育てをするのは、やめたらしい。
来れば忙しいし、来なければ寂しいものだ。

さてさて、これから、ツバメは来るのだろうか?

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