猿渡 哲也著
2015年9月4日
世界的な大災害の後、無法地帯になったマンハッタン島で、剣の技で子供達を守る日本人少年タケルと彼の守護者ガモン。予知能力を持つ大ボスビッグ・アイとの対決。タケルは最後の日本人?破滅の子とは何?タケルが日本へ旅立つ(どうやって)迄を描く。緻密な絵で描く切り株漫画。
大友タッチに傾いた後の ながやす巧を連想する画風。頻出する義手などを見ると今よりちょっと未来らしい。何より臓物と切り株(人体の切断面の俗称)が続出、ちょっとげんなり。回転独楽のような殺し屋は既視感あり今更という感じ。1巻で示されたタケルとガモンの因縁はどうなっちゃったのだろうか。
緻密な絵に惹かれて読んだ。1巻後半、剣の達人ガモンは回転独楽殺し屋を前にしてタケルに言う「よく見ておきなさい、今からこの男を斬る」。そう言うわりに、技で倒すというより、義手に秘められたマシンの力、高速ピストン運動で致命傷を与えるのでかなりガッカリしました。