Carpe Diem-Seize the Day-

Because life means just right now for us...

折角の待ちに待った雪だったが---

2011年02月16日 09時47分34秒 | 呟き・慨嘆・ゆきへ・他
一昨日は神頼みをし
他人の雪に因る迷惑等
省みず、ひたすら
雪乞いをした。
このまま降り続いてくれ、と。
そして一昨日夜遅くトイレの為に
外へ行った際に、銀世界を
目の当たりにした彼女の反応も
まぁ、上々であった。

にも拘らず、昨日は馬鹿な事
をした。

飼主、前夜から翌日に着る
何枚もの服を用意する。
雪の中ではしゃぐ彼女を
想像し、サンタクロースを
待ち侘びる子供等の様に
興奮し中々眠れず。
と言い、仕事にも手付かず。

普段は申し訳無い程、眠る。
不眠症のヒトに眠気を分けて
あげたいと思う飼主であるにも
拘らず
今回ばかりは彼等の気持が
痛い程理解出来た気がした。

気付くと朝、8時前だったか?
知らぬ間に眠ってしまった様だ。
そして案の定、寝坊。

慌ててゆきに服を着せ、
飼主も着の身着のまま
家を飛び出した。

まず、何処へ行こうか、と
位置指定道路を上り切った所で
左折しかかる彼女を制止し、
まずは、マック跡地?
いや、あの分譲地駐車場の
空き地か、その次に社交場、
それからマックの。。。
と考え乍ら、逸る気持ちを
クールダウンする為に
ゆきに話掛ける。

良かったね、良かったねぇ、
積もったよ、嬉しいやねぇ?
ほら、ゆき、そっち歩いてごらん、
サクサクして面白いぞ?

8時過ぎには小学~
中学生までの登校生徒が
多い。
雪だるまの様なおばさんが
これ又、雪だるまの様に
ぶくぶくに着込まされた
黒い老犬に話掛ける様は一体
彼等の目にどの様に
映って居たのだろうか、と
冷静になると穴を掘りたくなる。

。。。しかし。。。
当のゆきは余り嬉しそうではなかった。

何とかテンションを上げ、楽しんで
貰いたく、飼主自ら走る、走る、走る
。。。
冷ややかな視線を投げる彼女。

リードを放してみるも嬉しそうでは
なかった。

そして社交場でも。。。
更にマック跡地でも、テンションがピーク
なのは危ない飼主だけであった、
という結末。。。

画像を見れば一目瞭然だが、
彼女は具合の良くない折の表情を
して居る。且つ、呆れた顔にも
見て取れる。

取り敢えずの計画通りに、思い付いた
雪場を一通り巡った。

7時50分頃~9時15分頃まで
歩く。
帰る頃には、彼女はヘロヘロになり
飼主も足が重くなる。
雪の中を走るというのは結構
大変なモノだと改めて。。。

脚腰の脆弱になった彼女には
もっと堪えただろう。

帰宅後、一箇所に固まり、
埃を被るのではないかと思える程の
オブジェ化して居た彼女。

普段も。。。大昔からそうではあるが
毎日見て居ると相違が解ってしまう。
その疲れ切った表情と、だるそうな
歩き。。。

結局のところ、このどうしようもない
馬鹿な飼主が勝手に喜び、勝手に
彼女が嬉しいだろうと、状態も
見ずに振り回してしまっただけであった。

一昨日の、あの柿畑の一件が
心に深く根を下ろして居たからか、
本当に馬鹿だった。
改めて「タイミング」という事が
ヒト以上にイヌには重要なのだろう、
と感じた。

又、ゆきに謝らねばならない。
一体、この12年、彼女の何を見て
来たのだろうか。
状況も気持も体調も把握はして
居なかった。。。

有頂天になって居たのは飼主だけ
であったのだ。。。

雪の穴を堀り埋まってしまいたい。

ゆき、穴を掘っておくれよ、
お母ちゃんの為にさ。。。