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ぐるぐる・ぶらぶら

歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【気になる本】20171127-03

2017-11-30 23:21:10 | 気になる本
2017/12/01
 
AIビジネスの法律実務/人工知能法務研究会/2,592円/日本加除出版
http://www.kajo.co.jp/book/40698000001.html
 
変調「日本の古典」講義 身体で読む伝統・教養・知性/内田樹 安田登/1,728円/祥伝社
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396616335&jcode=
 
脳 心の謎に迫った偉人たち/トム・ジャクソン/4,104円/丸善出版
http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/news_event/2017/130202.html
 
2017/11/30
 
新たなルネサンス時代をどう生きるか 開花する天才と増大する危険
  /イアン・ゴールディン クリス・クターナ/3,996円/国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061942/
 
和のクロスステッチ図案帖 日本の粋なデザイン/遠藤佐絵子/1,512円/日本ヴォーグ社
http://book.nihonvogue.co.jp/search/searchDetail.do?screenType=5&productId=63279
 
トラスト・ファクター 最強の組織をつくる新しいマネジメント
  /ポール・J.ザック/1,944円/キノブックス
http://kinobooks.jp/publication/genre/general-education
 
レッジョ・アプローチ 世界で最も注目される幼児教育
 /アレッサンドラ・ミラーニ/1,674円/文藝春秋
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163907536
 
バテレンの世紀/渡辺京二/3,456円/新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/351321/
 
2017/11/29
 
「国境なき医師団」を見に行く/いとうせいこう/1,998円/講談社
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062208413
 
2017/11/28
 
スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運/ニック・ボストロム/3,024円/日本経済新聞出版社
http://www.nikkeibook.com/book_detail/35707/
 
山の怪異譚/山の怪と民俗研究会/1,296円/河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309227153/
 
ディープ・シンキング人工知能の思考を読む/ガルリ・カスパロフ/2,160円/日経BP社
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P55410.html
 
2017/11/27
 
魔術的芸術 普及版 新装版/アンドレ・ブルトン/4,104円/河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309279046/
 
図説 ケルトの歴史 歴史・美術・神話をよむ/鶴岡 真弓 松村 一男/2,052円/河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309762630/
 
人文死生学宣言 私の死の謎
  /渡辺恒夫 重久俊夫 三浦俊彦 蛭川立 新山喜嗣/2,700円/春秋社
http://www.shunjusha.co.jp/new.html
 
北極がなくなる日/ピーター・ワダムス/2592円/原書房
http://www.harashobo.co.jp/new/shinkan.cgi?mode=1&isbn=05444-2
 
火星からの侵略 パニックの心理学的研究/ハドリー・キャントリル/2,376円/金剛出版
http://kongoshuppan.co.jp/dm/1585.html

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【読書】ギグ・エコノミー

2017-11-26 10:08:08 | 読書記録
"単発の仕事「ギグ」を基盤とした新しい働き方"のハウツー。
 
副業のススメ。
 
警句や予兆、未来予測的な要素、対処の必要の説明は、
分かり易いし説得力もあると思う。
 
筆がハウツーに及ぶと、個人的にはいまひとつノレず。
 
ハウツーに限って言えば、20代前後、学生~社会人ひと桁くらいで
内発性の強い人がヒントとして読むのに向いているのかも。
 
-----
ギグ・エコノミー 人生100年時代を幸せに暮らす最強の働き方
ダイアン・マルケイ 著
日経BP社 2017/09
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P55400.html
 
(2017.11.21)
 

ハウツー、例えば、情報発信とアプローチによって自らを
プロデュース&プロモーションする辺り、背伸びなしにそれを
できる人はそう多くはない気がする。いずれ疲弊の予感。
 
そもそも、社会全体の ☆何もかもが☆ 流動的になるという状況は
記憶にないのではないかな。
人がひと世代ふた世代経て、無意識に感受できるようになるまで、
常態の行動の環境として馴染むまで、その環境下での判断力が蓄積
されるまで、時間を必要とする気がする。
だから具体的なハウツーの効力は丸呑みしにくい。引っかかる。
構え方だけ拾うのが吉。具体的ハウツーは例示として。
 
前半はハイテンションな印象、後半は冷静で鋭い。
本当に書きたかったのは後半、特にUSにおける法律上の「従業員と
業務請負人」の区分がもたらす歪み・不均衡への批判、住宅ローンを
背負う中間層への警句か(というナナメヨミ)。

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【気になる本】20171120-26

2017-11-25 20:58:04 | 気になる本
2017/11/25
 
となりの地衣類 地味で身近なふしぎの菌類ウォッチング/盛口 満/2,052円/八坂書房
http://www.yasakashobo.co.jp/books/detail.php?recordID=693
 
この宇宙の片隅に 宇宙の始まりから生命の意味を考える50章
  /ショーン・キャロル/3,456円/青土社
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3107
 
日本人とリズム感 「拍」をめぐる日本文化論/樋口 桂子/2,376円/青土社
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3103
 
BIOSTORY Vol.28 【特集】「なぜ人は生き物の絵を描いてきたのか?」
  /1,620円/誠文堂新光社
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5609
 
スピリチュアルケア研究 基礎の構築から実践へ/窪寺 俊之/5,184円/聖学院大学出版会
http://www.seigpress.jp/book/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%82%A2%E7%A0%94%E7%A9%B6
 
2017/11/24
 
黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い/畠山 理仁/1,728円/集英社
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-781651-8&mode=1
 
H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って/ミシェル・ウエルベック/2,052円/国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061775/
 
世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている ビジネスパーソンのための戦略思考の教科書
  /デビッド・マクアダムス/1,944円/ダイヤモンド社
https://www.diamond.co.jp/book/9784478026113.html
 
2017/11/23
 
農福一体のソーシャルファーム 埼玉福興の取り組みから/新井 利昌/1,944円/創森社
http://www.soshinsha-pub.com/bookdetail.php?id=386
 
2017/11/22
 
観察が楽しくなる美しいイラスト自然図鑑
   エマニュエル・チュクリエル画 ヴィルジニー・アラジディ著/創元社
樹木編/1,944円
野菜と果実編/2,052円
https://www.sogensha.co.jp/special/inventaireillustre/
 
種子 人類の歴史をつくった植物の華麗な戦略/ソーア・ハンソン/2,808円/白揚社
http://www.hakuyo-sha.co.jp/science/seeds/
 
宇宙生命科学入門 生命の大冒険/石岡 憲昭/2,916円/共立出版
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320047327
 
世界の終焉 今ここにいることの論理 新装版/ジョン・レスリー/2,916円/青土社
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3101
 
2017/11/21
 
アフリカの民話集しあわせのなる木/島岡 由美子/2,160円/未來社
http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624610425
 
脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦/渡辺 正峰/994円/中公新書
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2017/11/102460.html
 
2017/11/20
 
北欧福祉国家は持続可能か 多元性と政策協調のゆくえ
  /クラウス・ペーターセン/7,020円/ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/book/b317310.html
 
人間?機械? 睡眠・ヒト型ロボット・無人操縦
  /武田計測先端知財団 編
    柳沢 正史 石黒 浩 谷口 恒 唐津 治夢 共著/1,296円/丸善プラネット
http://planet.maruzen.co.jp/bookdetail.php?pg=0&id=171102110916
 
世界を変えた6つの「気晴らし」の物語/スティーブン・ジョンソン/2,268円/朝日新聞出版
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=19518
 
アイデンティティ 青年と危機/エリク・H.エリクソン/3,564円/新曜社
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1549-9.htm

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【映画】ローガン・ラッキー

2017-11-19 09:08:27 | 映画
牧歌的でカラリとした笑いにくるまれた数々の皮肉と風刺。
 
トラブルをかわしながら進む物語から目が離せない。
 
ゆるりと構えて呵々と楽しむもよし、
説話・おとぎ話的に味わうもよし。
 
着地はぴたり。D難度の技。
 
-----
公式サイト:http://www.logan-lucky.jp/
 
いざ感想を書こうと思うと、何を書いてもダサくなるのだ。
彼らの境遇を体感理解できない者の評を許さない何かがある。
主人公が不遇であっても観客(私)は"見上げる"のだ。
 
ひずみを遠くで眺めていることへの負い目感情かな。
不思議な後味。
 
追記:「安易に類型化すんな」かもしれない。
 
(2017.11.18)

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【映画】GODZILLA -怪獣惑星-

2017-11-18 20:08:02 | 映画
映像超一級。
 
未知のジャングル侵攻作戦や空中戦、圧倒的破壊の迫力。
 
SF、宇宙空母系アニメ(?)の類型で見ればクラシカル。
 
工夫の効いた設定やエピソード幾つか。
 
次作以降で、進化・増殖の謎や、奪還の意味が
どう解かれていくのか期待。
 
-----
公式サイト:http://godzilla-anime.com/
 
(2017.11.18)

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【気になる本】20171113-19

2017-11-18 11:11:04 | 気になる本
2017/11/17
 
世界は変形菌でいっぱいだ/増井 真那/1,944円/朝日出版社
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010304/
 
佛教の文様/池 修/3,024円/光村推古書院
http://www.mitsumura-suiko.co.jp/
 
古代中国の語り物と説話集/高橋 稔/2,592円/東方書店
https://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=4497217141&bookType=jp
 
愛と憎しみ奇跡の老老介護/阿井 渉介/1,620円/講談社
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062208307
 
Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来
 /サティア・ナデラ/1,944円/日経BP社
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P55330.html
 
アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」
 /田中 道昭/983円/PHPビジネス新書
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83733-8
 
2017/11/16
 
非−場所 スーパーモダニティの人類学に向けて/マルク・オジェ/2,700円/水声社
http://www.suiseisha.net/blog/?p=7664
 
フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか 「性の商品化」と「表現の自由」を再考する
 /香山リカ 北原みのり/1,512円/イースト・プレス
http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=2883
 
江戸の異性装者たち セクシュアルマイノリティの理解のために/長島 淳子/3,456円/勉誠出版
http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=1&products_id=100816
 
コンクリンさん、大江戸を食べつくす/デヴィッド・コンクリン/1,944円/亜紀書房
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=839&st=1
 
2017/11/15
 
変な経営論 澤田秀雄インタビュー/桐山秀樹/842円/(講談社現代新書
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062884488
 
2017/11/14
 
ロボット法 -AIとヒトの共生にむけて/平野 晋/2,916円/弘文堂
http://www.koubundou.co.jp/book/b324653.html
 
お稲荷さんと霊験譚/内藤憲吾/1,944円/洋泉社
http://www.yosensha.co.jp/book/b315730.html
 
サブスクリプション・マーケティング モノが売れない時代の顧客との関わり方
  /アン・H.ジャンザー/1,836円/英治出版
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2255
 
2017/11/13
 
人類史上最強ナノ兵器 その誕生から未来まで/ルイス・A.デルモンテ/2,160円/原書房
http://www.harashobo.co.jp/new/shinkan.cgi?mode=1&isbn=05443-5
 
まなざしのデザイン 〈世界の見方〉を変える方法/ハナムラ チカヒロ/2,592円/NTT出版
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002432.html
 
神楽と神がかり/牛尾 三千夫/13,824円/名著出版

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【読書】社会変革のシナリオ・プランニング

2017-11-13 23:13:53 | 読書記録
ずっと気になっていて、やっと読んで、読んでよかったと思えた。
 
一級の国際的に活躍するファシリテーターである著者が扱う課題は
重くて大きくて難儀なものばかり。
それでも、シナリオ・プランニングを通じて、膠着状態から変化の
兆しが現れることがある。
 
ダイナミックな体験談の中のリアルな事例は、現実生活とは遠いの
だけれど。
このアプローチにはとても希望を持った。
 
もっと小さな、しかし膠着という点では共通の、企業内や小さな
社会コミュニティでこれを実践できたなら、未来に光が射すだろう。
 
アプローチのベースは対話。
立場が真逆のステークホルダーが交わり、
人と人の相互理解に至る関係性が成立したとき、建設的なアイデアに
至る断片が現れるのだろうと思う。
表現手段としてそれらを繋ぐのがシナリオなのではないか。
 
もっとちいさく身近なところでやるとしたら。
陥りそうな罠は、シナリオを書くのが目的化すること。
そこが目的ではないと皆が認識する「場」をつくり、保てることが
優れたファシリテーターのしごとなのだろう。
 
-----
社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する
アダム・カヘン 著
英治出版 2014/11
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2185
 
(2017.10.10)

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【映画】バリー・シール/アメリカをはめた男

2017-11-12 16:52:42 | 映画
80年代、飛行機の操縦はアナログ、モバイルはまだなく、
今やそこらじゅうに設置されているカメラもセンサーも
上空のドローンもない。
 
追手を撒けるか欺けるかは操縦の腕ひとつ・行動次第。
そこがこの映画の面白さの核。
 
札束の雪崩には困っても
シチュエーションには怯まず突っ込むバリー・シールを
トム・クルーズが好演。
 
たった数年の間に途方もない状況が引き起こっていく様が
ハイテンポで展開されていく。
 
こういう"すごいこと"は、今は起こり得なくなっているの
かもなぁ、3丁目の夕日じゃないけど。
 
-----
公式サイト:http://barry-seal.jp/
 
"アメリカをはめた"。
そもそも、最初のタバコで小遣い稼ぎをしていた以外の
いずれのシチュエーションでも、シールに選択の余地は
なかったと思う(そう描かれている。史実は分からない)。
拡大に能動的だったわけではない。
受動的に、やってくるレバレッジの機会を全部拾って
ああなっていったのが面白い。
 
一種病的なまでに楽天的な行動選択は、巨大化した新興企業の
経営層と近いのかも。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」もそんな感じだったね。
 
(2017.11.12)

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【映画】ザ・サークル

2017-11-11 20:53:04 | 映画
考えさせられるエンディングだった。
ラスト10分は賞賛されるべきかもしれない。
 
作品の持つ深淵な問いを受け取った気になってしまうのは、
テクノロジートレンドを見過ぎている観客の過ぎた深読み
なのかもしれないけれど。
 
OpenessとAccountabilityの扱いは秀逸。
昨今のAIホラー(←シンギュラリティへの不安の辺りに訴求する
テーマの映画群の意)よりリアルだし深刻なテーマだと思う。
 
”わかりやすい”の域なのは、Privacyと、新興企業における歪みや
宗教じみた熱狂やWorkahoric。
それでも、先へ先へと追い立てられる脅迫的なスピード感を
体感させるところはとても上手い。
 
エマ・ワトソンの自我が強いようなそうでもないような印象を
与えるキャラクター造形は、それを狙っているのだろうと思う。
 
-----
公式サイト:http://gaga.ne.jp/circle/
 
投票云々のくだり、思惑としてリアリティ高いと思う。
「安くつくれるし、もうインフラあるし」を国家が先にやったのが
エストニア。
 
(2017.11.10)

新興宗教の洗脳からの脱却が別の新興宗教への入信だったのか
自ら教祖になることだったのかどっちだ、とも見えなくない。
観る人によって印象が異なるのだろう。

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【読書】ジョブ理論

2017-11-11 15:14:41 | 読書記録
ご存知クリステンセンによる、イノベーションの成否を分ける鍵、
というか着眼点・考え方について綴られた本。
 
よくわかるし、そうだろうなぁと思うのではありますが。
「イノベーションを予測可能にする…」の副題は…。
 
イノベーション論の書籍は継続的にぽつぽつ読んでいるのだけれど、
読めば読むほど「説明可能である」ことの限界を感じたりする。
 
書かれていることに「ごもっとも」と思う反面、実は読んでいる側が
体験的に納得するところを無意識に当てはめていたりする。
 
本書では、提供される商品やサービスを「ジョブ」と捉え、
購入・利用を「採用」、使わなくなることを「解雇」として、
その動機をうまく掬い取ることで、「無消費」の市場を獲得できる
とし、実践方法について多面的に語っている。
 
論証のためのデータを20年集め続けているというところに、
クリステンセン先生の苦労がにじむ。
 
事象としてリアルではあるのだ。
20年かかった事象の収集によって傾向が見えることも否定しない。
しかし直線的な論証は難しいのだ。
まして「予測」は。
まったくもって不可能なのではないかと私は思う。
 
起こった変化を注意深くマネジメントする以外に道はないのではないか。
 
だから、副題に期待過剰にならずに、傾向の断片を捉えるならば、
あるいは失敗例と同じ轍を踏まないために、安心や慢心を起こさないよう
注意すべきポイントを読み取るならば。
この本は血肉になるのではないだろうか。
 
-----
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム
クレイトン・M・クリステンセン 著
ハーパーコリンズ・ジャパン 2017/08
 
(2017.10.27)

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【気になる本】20171106-12

2017-11-10 23:36:25 | 気になる本
2017/11/12
 
「心象考古学」の試み 造形物の心性を読み解く/利部 修/3,024円/雄山閣 11/10
http://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8409
 
2017/11/11
 
サルは大西洋を渡った 奇跡的な航海が生んだ進化史/アラン・デケイロス/4,104円/みすず書房
https://www.msz.co.jp/book/detail/08649.html
 
一流家電メーカー「特殊対応」社員の告白/笹島 健治/1,080円/ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799321959
 
2017/11/10
 
社会秩序の起源 「なる」ことの論理/桜井 洋/7,020円/新曜社
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1547-5.htm
 
宗教国家アメリカのふしぎな論理/森本あんり/842円/NHK出版
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000885352017.html
 
プロブレムQ&A─新・差別はなくなったか?[隠すのか顕すのか][改訂版]
  /塩見 鮮一郎/1,944円/緑風出版
http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1720-7n.html
 
子どもの〈内面〉とは何か 言語ゲームから見た他者理解とコミュニケーション
  /杉田 浩崇/3,996円/春風社
http://www.shumpu.com/portfolio/647/
 
七〇歳の絶望/中島義道/886円/角川新書
http://shinsho.kadokawa.jp/product/p-321501000210/
 
2017/11/09
 
幻の惑星ヴァルカン アインシュタインはいかにして惑星を破壊したのか
  /トマス・レヴェンソン/2,376円/亜紀書房
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=838&st=4
 
ロボット法/ウゴ・パガロ/5,400円/勁草書房
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b324580.html
 
AIがつなげる社会 AIネットワーク時代の法・政策
  /福田 雅樹 林 秀弥 成原 慧/3,240円/弘文堂
http://www.koubundou.co.jp/book/b315740.html
 
今日も編み地、明日も編み地 風工房の編み物スタイル
  /服田 洋子/1,620円/グラフィック社
http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=36461
 
思想としての近代仏教/末木文美士/2,592円/中央公論新社 中公選書
http://www.chuko.co.jp/zenshu/2017/11/110030.html
 
2017/11/08
 
典雅と奇想 明末清初の中国名画/板倉 聖哲/2,376円/東京美術
http://www.tokyo-bijutsu.co.jp/?act=book&op=detail&bid=364
 
日本の人類学/山極寿一 尾本恵市/950円/ちくま新書
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480071002/
 
社会分業論/エミール・デュルケーム/1,944円/ちくま学芸文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480098313/
 
ビジネス名著大全/橋本 忠明/2,700円/日本経済新聞出版社
http://www.nikkeibook.com/book_detail/32186/
 
2017/11/06
 
イノベーションと内部非効率性 技術変化と企業行動の理論/關 智一/白桃書房
http://www.hakutou.co.jp/book/b324715.html
 
後継者たち/ウィリアム・ゴールディング/994円/ハヤカワepi文庫
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【歌舞伎】歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎 昼の部・夜の部 2017年11月

2017-11-05 23:27:14 | 歌舞伎
歌舞伎座
吉例顔見世大歌舞伎
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死に向かう様々な情動を描く演目が並ぶ今月。
中でも仁左衛門さんの勘平が忘れがたい。
 
◆昼の部 
 
一、鯉つかみ
 
ケレンたっぷりのゴージャスなショウ。
 
鯉の精がかっこいいので、志賀之助とどっちが主役なのか
一時分からなくなった。動機の怨念がもっと出てもいいかも。
 
考えずに楽しむのがお得。
 
二、奥州安達原
 
平傔仗・浜夕・袖萩の親子の情と立場の冷徹。子役ちゃんがんばる。
 
又五郎さんの宗任が要所でハリ。
 
三、雪暮夜入谷畦道 直侍
 
菊五郎さんと時蔵さんの直次郎・三千歳。
安心して気候と情を味わう直侍。
 
東蔵さんの丈賀(かわいい)。
 
◆夜の部
 
一、仮名手本忠臣蔵 五段目・六段目
 
今月の最大インパクト。
仁左衛門さんの勘平。
 
よく知っている演目のはずなのに新しい。ちょっと衝撃。
末期の笑みにあらわれる多層的な感情。
 
秀太郎さん孝太郎さんはじめ上方の温度感あふれる台詞と間と所作。
 
二、恋飛脚大和往来 新口村
 
歌六さんの孫右衛門と扇雀さんの梅川のやりとりから、
終盤の藤十郎さん・忠兵衛の再会まで、さすがの大波。
 
三、大石最後の一日
 
しっかりとしたいい芝居だったと思う。
 
(2017.11.5)
 
「大石最後の一日」は、21世紀の今には観るのきついなぁ。個人的に。
イデオロギーっぽい思考形態が入ってる。これに限らないけど。

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