ぐるぐる・ぶらぶら

歌舞伎と映画と美術と読書の感想

【映画】未来を花束にして

2017-01-29 12:29:24 | 映画
「女性の参政権を求めて立ち上がった"名もなき花"の、真実に基づく物語」
(公式サイトより)
 
確かにそうなのだけれど。
作品の持つメッセージはもっと切実で強い。
 
主人公が何かしたからこうなった、という単純な図式ではない。
群像劇であり、大きなムーブメントの中の1つのエピソード。
 
一方で、
モードのケースを通じて当時の厳しい状況と苦しみをこまやかに描く
ことで、現実に活動に関わった数多の女性の、個々人で異なる背景と
それぞれの心情があったであろうことが察せられる。
 
臨界点に至るまで行動を続けない限り変わらない、
誰かじゃなくて、あなたが、と作品が言ってる気がする。
 
-----
公式サイト:http://mirai-hanataba.com/
 
図らずも初めて証言をすることになったシーンの成り行きを見て
"感動ポルノ"という言葉が頭をよぎった。
アイロンでの反撃には胸がすいた。けれど奴は法では裁かれない。
もやもやを残す。それが却ってインパクトを強いものにしている。
そのもやもやと似たものは、未だに私たちの中にあるから。
 
(2017.1.28)

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【映画】マグニフィセント・セブン

2017-01-28 20:05:18 | 映画
前半の仲間集めはさらっと軽快に、
終盤、戦闘開始からは息をつかせぬ展開の人馬入り乱れたアクション。
 
イマドキらしく、多様国籍・多様民族で構成された7人組は、
国籍・民族の違いからの小競り合いも軽く織り込みつつ、基本的には
相手を排斥をしない素敵なチーム。
対立または仲良しペア3組+リーダー:サム。
みんなチャーミングで強かっこいい。そういうとこコミックっぽい。
 
エマ役のヘイリー・ベネットがナチュラルに強くて美しい。
 
特筆すべきは景観。
荒くれた闘いや強奪が起こるのもむべなるかな、な、広大な荒野。
 
-----
公式サイト:http://www.magnificent7.jp/
 
(2017.1.28)

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【映画】スノーデン

2017-01-28 19:42:07 | 映画
機密の暴露に及ぶまでの経緯と心理が丹念に描かれている。
 
私は昨年6月にローラ・ポイトラスによるドキュメンタリーの方の
「シチズンフォー スノーデンの暴露」(2014)も観た。
スノーデンが直接関わった場面以外も含め、具体的な情報収集の
活動内容(おそらく証言に基づいているが脚色されている)や
香港以前の本人の様子がビジュアルイメージで入ってくるので、
コトの空恐ろしさや切迫感は本作の方が強く感じられる。
 
製作年は2016年だから、ドキュメンタリーとは2年の差がある。
その間にも現実には様々あり、本人の世間的な評価の変化も
作品のメッセージのトーンに影響しているのだろう。
 
日本での活動に関する明示的な言及はどこまでが事実でどこまでが
脚色なのだろうか。
 
-----
公式サイト:http://www.snowden-movie.jp/
 
ピーター・ガブリエルが曲を寄せる。
 
(2017.1.28)

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【映画】ドクター・ストレンジ

2017-01-27 23:12:18 | 映画
3Dで鑑賞。けっこう楽しみましたよ~
 
マインドフルネスの向こう側、量子論と宇宙論が下敷きの世界観。
作中ぜんぜんそんなこと言ってないけどね。
 
ビジュアル楽しい。
予告編でおなじみ、ビルや室内がモザイク変化する辺り、既視感は
思いのほか少なくて素直に楽しむ。
刻々変化する足元、空中戦、よくできてる。
インセプションから6年経つんだなぁ。3Dを選択したことに後悔はない。
 
さすがに「ドクター」、病院ネタを効かす。
 
究極に負なアレはちょっとなぁ。
トロン(旧作)の親玉に似ていた。癌細胞ビジュアル。
ベースが量子論系(と私が勝手に思っている)なのに、ラスボスが
一神教・二元論な感覚が残念。どうしても善悪なのねマーベル。
 
設定とかキャラ転換の不思議とか、色々ツッコミどころはあるけれど、
アクションの娯楽性と異空間ビジュアルと、カンバーバッチでOKでしょう。
 
-----
公式サイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html
 
まぁ、あそこがチベットである必要は、ない、かも。
 
マントかわいい。(狙ってるな)。
ロンドンのシーンなんか、もっと付喪神ちっくなのがいたら楽しいのに。
 
(2017.1.27)

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気になる本20170123-29

2017-01-27 20:21:17 | 気になる本
2017/01/28
 
民主主義の発明 全体主義の限界/クロード・ルフォール/5,616円/勁草書房
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b272879.html
 
2017/01/27
 
江戸博物文庫 花草の巻 四季を彩る/工作舎/1,728円/工作舎
http://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-481-1.html
 
江戸博物文庫 鳥の巻 天地に舞う/工作舎/1,728円/工作舎
http://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-480-4.html
 
エコープラクシア 反響動作/ピーター・ワッツ/創元SF文庫  2017/01/28
上/1,037円
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488746032
下/1,037円
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488746049
 
世界宗教の経済倫理 比較宗教社会学の試み 序論・中間考察/マックス・ウェーバー/1,944円/日経BP社
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P55000.html
 
知覚経験の生態学 哲学へのエコロジカル・アプローチ/染谷 昌義/5,616円/勁草書房
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b253111.html
 
夢遊病者たち 第一次世界大戦はいかにして始まったか 1/4,968円
夢遊病者たち 第一次世界大戦はいかにして始まったか 2/5,616円
クリストファー・クラーク/みすず書房
http://www.msz.co.jp/topics/08543-08544/
 
量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突
  /マンジット・クマール/1,069円/新潮文庫
http://www.shinchosha.co.jp/book/220081/ 2017/01/28
 
2017/01/26
 
生命の内と外/永田和宏/1,404円/新潮選書
http://www.shinchosha.co.jp/book/603794/
 
現代思想 2017年2月号 ビットコインとブロックチェーンの思想/1,512円/青土社 2017/01/27
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3010
 
岩佐又兵衛 浮世絵の開祖が描いた奇想/別冊太陽編集部/2,592円/平凡社 2017/01/27
http://www.heibonsha.co.jp/book/b272185.html
 
スタートアップ大国イスラエルの秘密 アップル、グーグルが欲しがるイノベーション力
  /加藤 清司/1,620円/洋泉社
http://www.yosensha.co.jp/book/b278905.html
 
ダーク・マネー 巧妙に洗脳される米国民/ジェイン・メイヤー/3,888円/東洋経済新報社
https://store.toyokeizai.net/books/9784492444412/ 2017/01/27
 
集積の経済学 都市、産業立地、グローバル化/藤田 昌久/6,480円/東洋経済新報社
https://store.toyokeizai.net/books/9784492314937/ 2017/01/27
 
マッキンゼーが予測する未来 近未来のビジネスは、4つの力に支配されている
  /リチャード・ドッブス/1,944円/ダイヤモンド社
https://www.diamond.co.jp/book/9784478069431.html
 
クラウド時代の思考術 Googleが教えてくれないただひとつのこと
  /ウィリアム・パウンドストーン/2,592円/青土社 2017/01/25
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2999
 
世界を変える「デザイン」の誕生 シリコンバレーと工業デザインの歴史
  /バリー・M.カッツ/2,808円/CCCメディアハウス
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1986/
 
2017/01/25
 
フンボルトの冒険 自然という〈生命の網〉の発明/アンドレア・ウルフ/3,132円/NHK出版
https://www.nhk-book.co.jp/book/
 
「接続性」の地政学 グローバリズムの先にある世界 上/パラグ・カンナ/2,592円/原書房
http://www.harashobo.co.jp/new/shinkan.cgi?mode=1&isbn=05372-8  2017/01/26
 
「接続性」の地政学 グローバリズムの先にある世界 下/パラグ・カンナ/2,592円/原書房
http://www.harashobo.co.jp/new/shinkan.cgi?mode=1&isbn=05373-5  2017/01/26
 
現代思想の転換2017 知のエッジをめぐる五つの対話/篠原 雅武/1,944円/人文書院
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b253505.html
 
力学系入門 微分方程式からカオスまで 原著第3版/Morris W.Hirsch/7,128円/共立出版
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320111363
 
2017/01/24
 
ブラックホールで死んでみる タイソン博士の説き語り宇宙論 上
  /ニール・ドグラース・タイソン/972円/ハヤカワ文庫 NF
http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013446/
 
ブラックホールで死んでみる タイソン博士の説き語り宇宙論 下
  /ニール・ドグラース・タイソン /972円/ハヤカワ文庫 NF
http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013447/date_2017_01_bunko/page1/order/
 
変革の軌跡 【世界で戦える会社に変わる"アジャイル・DevOps"導入の原則】
  /Gary Gruver/2,138円/技術評論社
http://gihyo.jp/book/2017/978-4-7741-8663-4
 
マネジャーの最も大切な仕事 95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力
  /テレサ・アマビール/2,052円/英治出版
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2240
 
2017/01/23
 
後藤明生コレクション 2 前期 2/後藤 明生/3,240円/国書刊行会
http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336060525/

怪異とは誰か/一柳 廣孝 監修 茂木 謙之介 編著/青弓社
http://www.seikyusha.co.jp/wp/books/isbn978-4-7872-9241-4
 
地域ごはん日記 コミュニティデザイナーのおいしい旅
  /山崎 亮/1,620円/パイインターナショナル
http://pie.co.jp/search/detail.php?ID=4814

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【映画】沈黙-サイレンス-

2017-01-22 21:30:39 | 映画
原作は1966年の作。史実を参考とするフィクション。
 
映画作品としての全体観は「ロドリゴの物語」の印象。
若き司祭であるロドリゴが、師の消息を求めて日本に渡り、「切支丹」への
弾圧と「切支丹」の信仰の実情を知る中で、自らの信仰の在り方に直面する。
 
切支丹たちの生活の貧しさは信仰に至る説得力を持つし、
拷問・処刑は酸鼻きわまっていてロドリゴの「試練」の重さを表す。
 
それでも、キリスト教者の視点を私は持ちえないから、ロドリゴの心の枷には
共感はし切れなかった。
 
一方で、下手をすると"虐げられる正義"のような、単純図式に陥いることを
回避した脚本が面白い。治政側の論理が台詞に透けて見える。
江戸期の治政者は、年貢の生産者たる領民というリソースをいかに保持するかに
腐心していたから、切支丹と判明してしまって処刑するというのは全くもって
本意じゃないんだろうなぁと。
それでも断行していた理由は…おそらく幾つかある。
 
-----
原作が書かれた時代はイデオロギーの対立がギラギラしていた頃かな。
でも原作から50年を経た2016年に映画として表現されたものを観ていると、
今の時代との呼応が想起される。
 
1つは、グローバリゼーションのこと。
グローバリゼーションが及んだ場所で起こる、西欧文化とローカルとの摩擦。
グローバリゼーションを正義とする思想とのギャップ。
かつてのキリスト教の布教においてもそれが起こっていたのだと。
幕府と代官所の対応や認識からそれが透けて見える。
 
2つ目は、日本の強力な土着化能力。
「この国は沼地だ」。
その言葉は、宣教師からすれば失望あるいは諦念、他責的解釈。
外来の文化を土着化させることにかけては半端ないのだなぁ。
 
3つ目は、軽やかな形骸化(皮肉)。
「そういうことにしておく」をけっこう平然とやっちゃうんだよな。
日本の現場。
 
-----
長崎の寺から出てきた僧侶が吐き捨てるように言った「切支丹の犬め」には
違和感というか残念。
仏教坊主がそこまで敵愾心を露わにするかなぁ。しないとも言えないけど。
 
-----
公式サイト:http://chinmoku.jp/
 
(2017.1.22)

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【映画】ザ・コンサルタント

2017-01-22 16:38:09 | 映画
アクション娯楽作として楽しむのに足る面白さ。
 
けれど
クリスが生まれついて背負う個性、自閉症スペクトラムという設定が、
この映画を他のアクション作と異なるテイストをもたらしている。
 
生い立ちが、とか、トラウマが、とか「もともとは平均的な人が
何かの影響でそうでなくなった」のではないところが、
かなり自然にキャラクターとプロットに盛り込まれている。
 
一瞬にして数字などの情報を把握分析してしまうという才能と、
超人的な戦闘能力は由来が全く別なのであるが、一人の人間が両方
備えると、こうなる、のかぁ。。
 
戦闘能力万全で数字を扱う天才だけど常に戸惑いや卑小感がある、
ベン・アフレックうまい。
 
-----
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/
 
少し気になるのは、殺傷にためらいがなさすぎるところ。
テロ対策特殊部隊並み。
バイオレンスなエンタメなので、そういうもの、ではあるけれど。
偏見の刷り込みに繋がらないといいね。
 
(2017.1.22)

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【読書】宇宙は「もつれ」でできている

2017-01-21 23:31:17 | 読書記録
量子力学の100年史。
 
私の量子論そのものへの理解は「何となく」程度で、そこは読後も
あまり変わりはないのであるが。
 
彼らが長らく何で引っかかっていたのか、は分かった気がする。
学問を修めた、的な理解ではないのだけれど。
 
量子論は「核心」に近いのだろう。
 
それが突き止めようとするのは、わたしたちが属するところ。
私たち自身。
私たちが主体。
私たちが体感するもの。
客体化したとたんに全部を見ることはできなくなる。
 
何よりこの本の面白さは、理論を理解するか否かよりも、理論の
紆余曲折の主体である科学者たちの姿の活写だと思う。
ノーベル賞クラスの人たちがたくさん出てくる。
学生時代に物理に触れていて、公式に冠され知っていた名前から
想像される人物像は皆、学者然とした堅苦しいイメージだったけれど、
かなり吹っとんだ。

クセも含めて人間味の描き方が秀逸。
人材の溜まり方や、距離を超えた交流(手紙!)など。
年齢や国籍に関係ない尊敬が透ける。そういう風に読める。
第二次大戦前までが特に素敵。
 
実験物理学が重要になるフェーズでは、実験の様子を文章で表現するのに
著者は腐心したのではないかな。
 
-----
宇宙は「もつれ」でできている 「量子論最大の難問」はどう解き明かされたか
ルイーザ・ギルダー 著
講談社 ブルーバックス
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062579810

(2017.1.21)
 
2017.1.22 誤字訂正

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気になる本20170116-22

2017-01-16 23:56:34 | 気になる本
2017/01/20
 
動物の境界 現象学から展成の自然誌へ/菅原 和孝/4,860円/弘文堂
http://www.koubundou.co.jp/book/b278625.html
 
本能の現象学/ナミン・リー/5,184円/晃洋書房
http://www.koyoshobo.co.jp/
 
無知と文明のパラドクス 複雑系人間社会へのハイエク・アプローチ
  /小山 和伸/2,160円/晃洋書房
http://www.koyoshobo.co.jp/
 
文明は〈見えない世界〉がつくる/松井孝典/929円/岩波新書
https://www.iwanami.co.jp/book/b279050.html
 
対話する社会へ/暉峻淑子/929円/岩波新書
https://www.iwanami.co.jp/book/b279047.html
 
スパイクマン地政学 世界政治と米国の戦略/ニコラス・スパイクマン/2,700円/芙蓉書房出版
http://www.fuyoshobo.co.jp/book/b278641.html
 
アジャイルコーチング/Rachel Davis/3,024円/オーム社
http://shop.ohmsha.co.jp/shopdetail/000000004857/
 
絵引民具の事典 イラストでわかる日本伝統の生活道具 普及版/岩井 宏實/3,240円/河出書房新社
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309226927/
 
GOOD FOOD GREAT BUSINESS/スージー・ワイシャク/2,376円/クロニクルブックス・ジャパン
http://chroniclebooks.co.jp/archives/2573
 
2017/01/19
 
星と人間 精神科学と天体 新装版/R.シュタイナー/2,376円/風濤社 2017/01/20
http://futohsha.co.jp/books/steiner/star.html
 
分断されるアメリカ/サミュエル・ハンチントン/1,296円/集英社文庫 2017/01/20
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-760730-7&mode=1
 
2017/01/18
 
山怪 弐 山人が語る不思議な話/田中康弘/1,296円/山と溪谷社 2017/01/19
http://www.yamakei.co.jp/products/2817320080.html
 
三代目扇雀を生きる/中村 扇雀/1,728円/論創社
http://ronso.co.jp/book/%E4%B8%89%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E6%89%87%E9%9B%80%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B/
 
2017/01/17
 
報じられなかった パナマ文書の内幕/シッラ・アレッチ/1,512円/双葉社
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31212-6.html
 
理想の住まい 隠遁から殺風景へ/オギュスタン・ベルク/6,480円/京都大学学術出版会
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=2149
 
2017/01/16
 
アディクションのメカニズム/アントニー・C.モス/3,024円/金剛出版
http://kongoshuppan.co.jp/dm/1530.html
 
里地里山エネルギー - 自立分散への挑戦/河野博子/864円/中公新書ラクレ
http://www.chuko.co.jp/laclef/2017/01/150572.html
2017/01/17
 
社会的ネットワークと幸福感 計量社会学でみる人間関係/原田 謙/3,780円/勁草書房
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b272885.html
 
ひとりの力を信じよう 「今あるもの」で人と地域の未来をつくる/立花 貴/1,620円/英治出版
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2239

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気になる本20170110-15

2017-01-10 22:15:30 | 気になる本
2017/01/14
 
なぜアマゾンは1円で本が売れるのか ネット時代のメディア戦争
  /武田 徹/864円/新潮新書
http://www.shinchosha.co.jp/book/610700/
 
2017/01/13
 
だしの神秘/伏木亨/821円/朝日新書
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18745
 
共時性の深層 ユング心理学が開く霊性への扉/老松 克博/1,836円/コスモス・ライブラリー
http://www.kosmos-lby.com/books/shosai168.html
 
意識科学 意識が現象を創る/米田 晃/2,484円/ナチュラルスピリット
 
コケの生物学/北川 尚史/1,728/研成社 のぎへんのほん
 
民衆史の遺産 第11巻 民間信仰/谷川 健一/6,480円/大和書房
http://www.daiwashobo.co.jp/search/new.html
 
2017/01/12
 
感じるままに生きなさい 山伏の流儀/星野 文紘/1,512円/さくら舎
http://sakurasha.com/9784865810837.html
 
意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策/阿部 修士/1,404円/講談社選書メチエ
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062586450
 
映画と本の意外な関係!/町山智浩/799円/インターナショナル新書
http://i-shinsho.shueisha-int.co.jp/kikan/005/
 
複雑系を哲学する/小林 道憲/7,020円/ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/book/b253534.html
 
2017/01/10
 
洞窟ばか すきあらば、前人未到の洞窟探検/吉田 勝次/1,512円/扶桑社
http://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594076252
 
芸術の美を彩る西洋の伝統色 /西洋の色を愛でる会/864円/大和書房 ビジュアルだいわ文庫
http://www.daiwashobo.co.jp/book/b253432.html
 
HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント
  /アンドリュー・S.グローブ/1,944円/日経BP社
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P55010.html
 
市場原理に基づくジャーナリズム 国民をして注意せしめよ
  /ジョン・H.マクマナス/3,996円/学文社
http://www.gakubunsha.com/book/b278945.html
 
世界の猫の民話/日本民話の会 外国民話研究会/1,058円/ちくま文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480434258/
 
聞書き遊廓成駒屋/神崎宣武/907円/ちくま文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480433985/
 
未開社会における性と抑圧/B.マリノフスキー/1,296円/ちくま学芸文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480097750/
 
「革命」再考 資本主義後の世界を想う/的場昭弘/907円/角川新書
http://shoten.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321609000108
 
デルモンテ平山の「ゴミビデオ」大全/平山 夢明/1,512円/洋泉社
http://www.yosensha.co.jp/book/b275027.html

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【映画】アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

2017-01-09 19:29:06 | 映画
映画だし、言おうと思えば色々な感想を言える。
 
でも、浮かぶ言葉はいずれも"外の人"のもので、キーで打つのが
ためらわれる。そういう映画。
 
こんな複雑な多項式みたいなの、だれにも解けないよ。
それでも解を求めるならば、いずれかの項に意図的に重みづけを
するしかないのだ。
それが正しいのかどうかは誰にも分からない。
 
解自体が要らなくなる以外に、解はないのかもしれない。
 
-----
公式サイト:http://eyesky.jp/
 
(2017.1.9)

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【歌舞伎】新橋演舞場 壽新春大歌舞伎 夜の部 2017年1月

2017-01-08 23:05:11 | 歌舞伎
新橋演舞場
壽新春大歌舞伎
市川右近改め三代目 市川右團次 襲名披露
二代目 市川右近 初舞台
夜の部
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右團次はケレンの系譜で、先代は右之助さんのお祖父様。
 
夜の部は「義賢最期」から。
兄の骸骨の経緯~終盤の立ち回り、海老蔵さんの気のはいり方がすごかった。
中車さんが得意の近代ものでなくこの演目の多田蔵人でがんばっていた。
 …構成の問題か、小万がなにゆえそこまで義賢と心通っているのかが
  よく分からなんだ。
 
口上。
澤瀉屋と松嶋屋が並ぶ中、場を仕切るのは高砂屋・梅玉さん。軽やか。
成田屋も強力援護。
最後は新・右近が持って行った。まだ7歳。ずっとお芝居好きでいてね。
 
「錣引/しろこびき」
絢爛な舞台装置と衣装に、ケレンたっぷりの人物・物語。
おもしろいなぁこれ。
米吉さんの伏屋姫と九團次さんの木鼠次段太のやりとりのナマナマ感とか。
伏屋姫、闘う闘う。
右團次さんの悪七兵衛景清に梅玉さんの三保谷四郎が絵をつくる。  
 
「黒塚」
完成された舞台装置・照明のなか、発揮される演者の身体性に圧倒される。
「発願もこれまで」の台詞から後の猿之助さんと猿弥さんの躍動。
糸繰・芒野原での老体の表現、終盤の調伏されゆく安達原の鬼女の所作。
すごいです。
阿闍梨祐慶を右團次さん、共の山伏を門之助さん中車さん、きりり、
フォーメーションばっちり。
 
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三代目市川右團次は高嶋屋。
二代目市川右近も高嶋屋なのかな?澤瀉屋?
 
口上でご挨拶の方々が「史上最年少の引き抜きと宙乗り」「昼の部もぜひ」
とおっしゃるのを聞いて、昼を逃したのが残念…。幕見ないしなぁ。
 
(2017.1.7)

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【読書】土と内臓

2017-01-08 13:43:29 | 読書記録
土と内臓、どちらも微生物で成り立っている。
 
土の話の方が面白かったな。
著者夫妻が実践した、新居の裏庭のひどい土壌を豊かにしていく
プロセスがいきいきと楽しい。
 
私はこの手の本は好物なので、先に幾つか読んでいたものと
内容が多少重なっていたりはした。
土の話「地中生命の驚異」「大地の五億年」、内臓の話「寄生虫なき病」、
それと「排泄物と文明」。
 
それらと比べても、この本からは、
日常生活と生命循環の繋がりの回復への思いを一番強く感じる。
 
生活の中で、処理場に持って行ってもらっている排出物を、少しでも
土に還せないかな。本気でそう思う。
 
「コンポスト ベランダ」で検索してみたりして。
ああ、虫が来ると苦情が…できた土はどうしよう…現実は色々あるけれど
何かやれることはあるよね。
 
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土と内臓 微生物がつくる世界
デイビッド・モントゴメリー 著
築地書館 2016/11
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1524-5.html
 
(2017.1.2)

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【読書】異文化理解力

2017-01-08 13:31:22 | 読書記録
予想していたよりも実践的。
 
"文化の違い"はあるのは当然だし、日本国内だって地域差があるし…
最終的には人と人の問題じゃないのか、と思っていたのだけれど。
自覚している以上にものすごく根っこのところで、変えるのが容易で
ない身に沁みついた"癖"のような状態で、文化というやつが居座って
いるようだ。
 
著者は、複数の国の出身者が一緒に仕事をする現場で見出した、
その"癖"のような文化の差異について、幾つかの軸を宛てて明確に
見せてくれる。そうして、コミュニケーションにおいて気を付ける
べきことを提示する。
 
著者が指してくれているポイントは、けっこう繊細なところだと思う。
異文化の相手に対するコミュニケーション上の「気配り」。
 
はっきりとは書いていない(と思う)けど、
 "癖"はそうそう変えられないけれど、
 コミュニケーションのインターフェースをちょっと工夫すれば、
 小さな差異からくる大きな断絶を避けられるよ
ということではないかな。
 
私自身はグローバル感あふれる環境でワークしてはいないですが、
海外の映画を見る時の疑問符の一部は解消されそうな気がします。
面白かった。
 
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異文化理解力 相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養
エリン・メイヤー 著
英治出版 2015/08
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2208
 
(2016.12.30)

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【歌舞伎】歌舞伎座 壽初春大歌舞伎 昼の部・夜の部 2017年1月

2017-01-08 01:08:47 | 歌舞伎
歌舞伎座
壽 初春大歌舞伎
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ことほぎ、というよりけっこうカタめな印象の演目が3つ入ってる。
「将軍江戸を去る」は"大政奉還百五十年"のタイトル付き。「井伊大老」。
「松浦の太鼓」はちょっと違うけど。共通項は"大儀"かな。
昼も夜も、幕末→舞踊→仇討ち。
 
「伊賀越道中双六 沼津」
吉右衛門さんが若々しい。
内容は知ってるのに、しっかり泣かされた。
吉右衛門さんの十兵衛、歌六さんの平作、雀右衛門さんのお米。最強。
主題に入る前の、序盤の茶屋前の小さいお芝居の重なりが楽しい。
 
「井伊大老」
幸四郎さんの井伊直弼と玉三郎さんのお静の方のやりとりが胸に来る。
 
「松浦の太鼓」
大高源吾ら四十七士の忠心を第三者の視点から描くことで別の際立たせ方を
している物語、ですが、コメディの気配がけっこうあるよね。
松浦鎮信は庶民のミーハー心を映しているのかな。
染五郎さんの松浦鎮信、左團次さんの宝井其角の、ウラがない率直さに
心癒される。(でも其角はほんとは全部知ってたりして…どうなんだろう)。
 
愛之助さんが3作品で3通りの"アツい男"。
「将軍江戸を去る」山岡鉄太郎、「井伊大老」水無部六臣、「松浦の太鼓」大高源吾、
間に五変化が入ります。
五変化は、やっぱ若衆とか鬼のほうがいいなぁ。娘もきれいだけど。
少しお顔の輪郭がほっそりなさったかしら。
種之助さんの犬が愛嬌たっぷり。
鯰もお気に入り。 
 
富十郎さん七回忌追善で
鷹之資さんが「越後獅子」。絹布の舞が印象的。
玉三郎さんが「傾城」、あの衣装であのやわらかく美しい所作。
 
(2017.1.7)

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