「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」はいかにして創られたか?
私たちは、いかにして、
世界のどこにもない
アトラクションを創り上げたか?
<発送を転換することで可能性が広がった!!>
●せっかくつくったセットを見てもらえない!?
たいていのライド型のアトラクションでは、
ゲストにすべてのショーセットを順番に見てもらうため、
ヴィークル(乗り物)が決められた場所で決められた方向へ回転します。
プロジェクトの設計初期段階では、
「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」もその予定でしたが、
今回のセットは宇宙をイメージしているため、
上下左右の空間に拡がる計画でした。
どうすれば、
こだわり抜いたセットのすべてを見てもらうことができるのか…。
色々検討した結果、私たちは発想を転換しました。
●どう動くのか予測がつかないおもしろさ!
“どの角度や位置から見ても面白いんやから、
決められた場所で決められたセットが見える必要はない!
乗るたびに見えるセットが変わればエエんや!!”
ヴィークルを完全にコントロールする必要はないという結果に至り、
自由に回転させる「フリースピン」の区間を増やしました。
フリースピンは、ゲストの乗車位置や体重バランスによって回転が変化。
乗るたびにヴィークルの向きが変わり、
見える空間や乗り心地も変わったのです。
もうひとつ、次にどう動くのか予測がつかないため、
本当に宇宙を飛んでいるような感覚が味わえます。
こうして、かつてないおもしろさを体験できる
アトラクションが生まれたわけです。
【ライド好きなら常識!?スピンの種類。】
「コントロールスピン」は、乗り物が演出内容に合わせて制御され、
決まった回転をします。一方「フリースピン」は回転を制御しないため、
乗った人の位置や体重バランスによって、回り方が変わります。
「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」では、
その両方を複雑に組み合わせてあり、
乗るたびに異なる風景や乗り心地を楽しむことができます。
<リアルな宇宙に近づけるために、徹底的にこだわる!>
●ホンモノの土星からアイデアをもらった!
ゲストのみなさんに「リアルな宇宙の旅」を楽しんでもらうため、
私たちは、宇宙空間のデザインに、とことんこだわりました。
たとえば土星。ホンモノの土星の環は、円盤ではなく、
ちりや氷の粒が集まって、円盤のように見えているそうです。
だったら「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」の
土星の環もホンモノのように粒で創ったらどうだろう!?
使ったのはビーズ。その数、なんと6万個以上!
キラキラ輝いて、めちゃめちゃキレイです。
太陽にもこだわりました。
太陽から発せられる光はすべて計算された角度に放たれて、
それが太陽の本物感を表現しているんです。
そんなふうに、「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」では、
これまでのアトラクションではなかった斬新なデザインを、
たくさん実現させ、さらにハリウッドで開発された
最新の音響やライティングで盛り上げています。
ほんまにカッコエエですよ!
<ついに完成!ゲストの反応は?>
●乗ったみんなが笑顔!笑顔!笑顔!
“乗るたびに風景が変わる”ことに気づいた人の中には、
複数回乗車する人も少なくないとか。
少年たちが「乗るたびに違うからおもしろいなあ!」
って話しているのを聞いたときには、
「そやろ!おもろいやろ!」って抱きしめたくなりましたよ。
なんてったって、
世界でもっとも優れたライドを開発しているマックライド社の技術者が、
「今回開発した制御技術は、かつてないほど複雑なものだ」
と言うのですから、保証付きですよ!
でも、まだみなさんがなかなか気づいていない見どころがあるんです。
それを知っていれば
「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」がもっと楽しくなります!
【5カ国で24時間の今日動作業!?】
「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」の開発には、
日本、アメリカ、カナダ、ドイツ、インドの
技術者やクリエイターが参加しました。
開発はそれぞれの国で行われたため、
どこかの国が寝ている時間には別の国で開発が行われている、
という具合で、24時間、必ずどこかの国で開発が進んでいたことになります。