前々から書きたいと思っていたデジモンテイマーズの特徴。
考える機会が あったので少しまとめてみた。
なーんか、Serial experiments
lainっていうアニメを知った。
テイマーズ製作の2~3年前のもので、内容は非常に哲学的な大人向けのアニメ。見てないけど。
以下Wikipediaより。
作品概要
存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな繋がれている。記憶とはただの記録にすぎない。という世界観のもとで繰り広げられる、14歳の少女・玲 音(lain) をめぐる物語。リアルワールドとコンピュータネットワーク・ワイヤード(Wired = 繋がれたもの)に遍在する「lain」という存在について…。
あらすじ
コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及した現代、中学生の岩倉玲音は、死んだはずの四方田千砂からのメールを受け 取る。その日以来、玲音は見えないはずのものを見るようになる。四方田千砂のメールの言葉に興味を持ち、大型の「NAVI」を手に入れるが、それ以来更に 奇怪な事件に巻き込まれていく。
物理世界(リアルワールド)と電脳世界(ワイヤード)、二つの世界・二人の玲音(lain)が混濁し錯綜する果てにあるものは?-人は誰しも“繋がれて” いる-・-私は遍在する-
・・・なんだろう、この既知感・・。
それもそのはず。
脚本がデジモンテイマーズシリーズ構成、脚本担当の小中千昭氏ではないか。
テイマーズはシリーズとして放送された四作の中である面において少しだけ違う趣を持っている。
量子コンピュータが出てきたり、デジモンの起源が1980年代のオープンソースプロジェクトだったり、その中心がパロアルトの技術者だったり。
はたまたアークのモデルがアラン・ケイのダイナブックであったり。
過去のALプロジェクトのことを「あれは楽しかった」と清々しく話す李 鎮宇の台詞がとても印象深い。
根拠を提示しないという点で、こういう大人向けの作品とまでは行かないのだけれど、そんな好奇心を刺激するような細かい設定が、テイマーズにはあるのだ。
それは行き当たりばったりで用語を使ってる、というわけではなく一応ある程度まとめられた世界観の元に作られている。
(まあその情報の多くは小中氏の個人サイトに依存するわけだけど。)
テイマーズを良く覚えている人ならば思い当たるところがあると思う。
「ギルモンは、ただのデータ…?」
そんな言及は他作品では絶対に成されなかった。
思い出せるだろうか。
何故かSHIBMIが意識だけでデジタルワールドへ飛んでいたこと。
デジタルワールドでは、認識によって現実が変えられたこと。
僕は彼の担当する回の雰囲気がとても好きだった。
子供向けのアニメのはずなのに、ほんのちょっとだけ哲学的で。
それは認識や存在の問題とか、ちょっと考えさせられるようなものだったり、非科学的なんだけどSFチックで理屈をつけたくなってしまうような設定だった
り。
メインターゲットが子供なので、抽象化されているのだけど、だからこそかなりの類推の楽しさがある。
進化する人工知能、なんて魅力的な設定だろうか。
以上述べたこれらの特徴から、テイマーズにおけるデジモンは、その魅力的な設定を十分に活かし独自性を獲得したと言える。
・・・そして、全然勉強もしない普通の中学生だったはずの僕が、いつの間にかに情報工学の最高峰を志してしまっているのが、なんかとても不思議に思えるの
だ。*1
あらゆるきっかけを与えてくれたテイマーズという作品が、すごく好きだ。
*1:大げさな言い方だけれど、過去の自分からすればそれくらい大げさなことという意味で。
※総じて極論。分かりやすさと面白さ重視のため。
面倒なので補足なし。
たしかに小中さんの作品って雰囲気違いますよね。02のダゴモンのときとかも。
どうやらクトゥルー神話が大好きなようですから、んまぁ、そういう要素も取り入れているのではないかなぁ、と。
ちなみに、シリーズ構成をあたっているウルトラマンガイアにおいては、もう科学そのものです、SFそのものです。(笑
さて、お久しぶりです。
これが本来第一声になるべきだったのでしょうが。(汗
お元気そうで何よりです。
目標に向かってがんばってくださいね!
では。
っていうか、いまだに回ってきてたんですね。
ありがとうございます、というべきか。
まあ本当のSFについてはほとんど知らないんですけどね、興味はありますけど。
ただいくらデジタルモンスターという設定を活かすと言っても、現実にはアニメのデジモンはSFアニメではないですからね。
どこまでその要素を取り入れるか、という線引きが難しいと思うのですが、テイマーズはその辺のバランスがよく取れていたと思います。
考えてみれば僕がなんとなくあこがれた技術者像も元々はワイルド・バンチだったなあと。
現実におけるクリエイティブな人たちの雰囲気もそれに一致しているのがさらに面白い。
この記事への感想ではないですけど、
管理人さんに、「環境への適応」と「生存競争を勝ち抜くため」という意見が出ていましたがこれは違うと思います。
僕の意見ですが進化とは偶然起こる突然変異によるものです。
そして、生きる環境に適合できる種だけが生き残る仕組みになっているので、偶然の突然変異により環境に適合した種が生き残り、それが現在生きている種ということになります。
つまり、進化は自分の意識、願い、環境には関係ないということです。
これは実際の生物学の話になるので、デジモンでも同じことがいえるかは、わからないですが・・・。
一応、頭の隅にでも。
進化の意義ですか。
X抗体の自然性http://hw001.gate01.com/cocotier/main/books/books.htm#x_antibody_nature)にも書いてあるように、僕も一応基本的にはそのように捉えているはず…だと思うのですが、指摘されているのはどこのことでしょうか?
前後の文脈によるので僕がどちらの意味で言ったのか、ちょっと分かりかねるのですが。(汗
まあアニメの話になると、“願い”の進化の話も出していたかもしれませんが。
(テイマーズでそうであったように)人間と関わったデジモンは特別、というくらいの認識です。
当然クトゥルフ神話作品と幸福の科学とウルトラマンシリーズのコラボレーションをして欲しいですよ。