水圏環境のブログ

技術士(建設部門建設環境)の試験攻略

江津湖湧水群

2008-01-02 18:15:54 | Weblog
お正月もあっという間ですね。
明日で三が日も終わりです。

今日は江津湖(えづこ)に行ってきました。

中学生の頃は光合成実験のために「オオカナダモ」を採取に来ていました。

江津湖周辺は日本でも有数の湧水帯を形成しており、熊本平野下を流下する地下水が不透水層にブロックされて、江津湖周辺で湧水してます。

江戸時代以前は広大な湿地帯を形成していたのですが、加藤清正によって江津塘という堤防が作られたために、今のような河川膨張湖になっています。

江津湖は河川名で言うと「加勢川」になり、有名な水前寺公園に端を発し、緑川水系に属しています。

スイゼンジノリなどの貴重種もここで観察できますよ。

縦割れ火砕流

2008-01-01 11:23:23 | Weblog
明けましておめでとうござますo(^-^)o
今年もよろしくお願いします。

昨日は実家の近所の「砥川溶岩」を観察してきました。

「砥川溶岩」は熊本平野下に広がる地下水の帯水層で白川中流域から熊本平野までの地下水水みちの「バイパス」的な役割を果たしています。

この溶岩は地表に一部露出しており、観察すると発泡のよい赤ー黒色の軽石です。

無斑晶質の輝石安山岩だといわれています。

この砥川溶岩の下位にあるのが阿蘇カルデラを形成した最初の噴火サイクル堆積物の「阿蘇1火砕流堆積物」です。

小河川の脇にあるので近くで観察できます。

この「阿蘇1火砕流堆積物」は強溶結相を呈しているのですが、写真のような「縦割れ」構造が随所でみられます。

水が関与するとこのような割れ方をするのでしょうか?

なんだか今にも崩れそうですね?(;^_^A

ケルンコル・ケルンバット

2007-10-07 08:50:32 | Weblog
ずーと、ケルンコルンだと思ってた(;^_^A
K先生のうそつき。

ケルンコル(kerncol)断層によってできた凹
ケルンバット(kernbut)断層によってできた孤立丘

アマモ調査しながら、ずーっと反対の山ばかりみていた。

ヾ(- -;)

仕事しろ!

だって潜水士さん、アマモ観察に潜ったままで船上のわしは暇なんだもん(;゜д゜) !!

ボラ

2007-10-06 11:37:38 | Weblog
鹿児島弁で厄介者。

 桜島から吹き上げられた軽石は「降下軽石」と呼ばれる種類で、桜島一円で観察される。

軽石=ボラである。

ボラは比重が軽いため、桜島で土石流が発生すると河口にこの「ボラ」が集積する。

 あっちに行ったり、こっちに来たり。

 海上にでても、軽石特有の発砲構造でもろいため、水中で霧散する運命。

 脆弱な構造であるがゆえに引き起こされる土砂災害。

 その儚い運命、嫌われ者の宿命を背負いしボラ。

 桜島もその「儚い」物質で形作られている。

 いつしか消え行く火山。

1次元不飽和浸透流計算

2007-10-05 20:22:10 | Weblog
地下水学の恩師、N先生の論文が雑誌に載ってたので読んでみた。

 地下水の簡単なシミュレーションをエクセルシートを使ってやるという面白いものだったので、1日パソコンを開いてやってみた。

 1次元物質輸送計算と2次元地下水流動解析はなんとかできたのだが、表題の「1次元不飽和浸透計算」というのが、sheet同士をリンクさせて動かすみたいで、なかなかその2枚目以降のsheetの創り方がわからず、お手上げ(ー。ー)

 来週でもメールしてたずねてみよう。

生物分類技能検定

2007-10-04 20:53:36 | Weblog
 この資格ができたときは生物環境系の管理技術者の資格要件になるのかなと思いましたが、たまに環境省の案件であるぐらいですね~

 4級から2級まで受験資格はありません(^0^)/
 物知りな小中学生も受験しているようです。
 2級から動物部門・植物部門・水圏生物部門と分かれます。
 2級は例えば水圏生物だと魚からプランクトンまで幅が広いのでかなり難しいようです。

 財団法人自然環境研究センターが試験を年に1回実施してます。

技術士を目指さない先輩

2007-10-03 09:27:40 | Weblog
私の周りにはこういう人が割りと多い。
 彼らは環境屋として長年がんばってきて、客先からの信頼も厚く、管理職としての立場も全うして、社内での評価も高い人達なのだ。
 かつて環境コンサルタント業界は管理技術者として「技術士」の資格がそこまで必要とされてなかった。実績だけで管理技術者として登録でき、「建設環境」という建設部門の科目ができていない時代は「技術士」を受験する社内人口も数名程度であった。
 今でも環境コンサル業界では「環境部門」は必ずしも管理技術者要件ではなく、「建設部門」の場合が多い。
 昨今、「建設環境」が管理技術者要件になってきてからはあわてて、会社としても「資格」取得を奨励しているが、それでも一線でがんばる技術者の中には、「無資格」の人がたくさんいる。彼らは取得することに乗り気でないのに、
「今でもこれで仕事ができている」
「資格取ったら今以上に忙しくなる」
「必要を感じられない」
との理由を掲げる。
 でも、彼らはこのままでは駄目だと分かっていることが、ひとつだけある。
 それは
「このスタイルが後輩・部下に悪影響を与える」
ということだ。
 傍目で見て、大先輩達が「無資格」のまま、バリバリ仕事をこなしている....「資格を取ることに必要性を感じられない」と若い世代で言う者がいる。

 私はもともと大学生のとき、社会人でありながら大学で博士課程で学び、応用理学の技術士として活躍している先輩をみて憧れたのが、そもそもの「技術士」受験の動機であった。
偉大な先輩が持つ資格....それが「技術士」であったのだ。
だから私も応用理学の技術士を自然と目指した。環境コンサル会社に身をおきながら。普通なら「環境部門」か「建設部門」だろう。

 動機はそんな感じであったが、「技術士」はいつしか自分の身を引き締める「足かせ」になっていることに気づく。
「ほんとにこれでいいのか?」
「技術士として正しいのか?」
といつも自問自答するようになっている。そして行動に移す。
 資格を持つってこういうことなんだなと思う。だから向上心をもって今年も技術士受験に挑む。

橋の改修

2007-10-02 19:07:36 | Weblog
改修中で1年以上架からない橋を見て、イラっとすることがたびたびある。
 なんであんなに河川に架かる橋って改修に時間が係るんだ?
おかげで橋が渡れない分、ほかの橋で渋滞が生じてるジャン。
迷惑ジャン、て思っていた。
 この間というか昨年末の飲み会にて、橋博士にこの疑問をぶつけてみたら、予想だにしなかった答えが返ってきた。
「だって河川が増水する時期(4月~10月)に工事したら、増水した時、被害が甚大ジャン」だと。
つまり河川水が少ない季節、冬のほうが安全率が高いのでこの時期に工事が集中。この時期を逃すとまた次の冬に工事を行うとか。
だれだ俺に「コンクリートが乾くに1年以上かかるから」と言ったやつは

固い海底

2007-06-10 14:39:12 | Weblog
といっても深海でなく、見近な沿岸のお話。
最近、沿岸域では漁穫量を増やすための海底質改善が盛ん。かつては水産業発展のために切り捨てられてた魚介類を復活させるためにいろいろな方策がとられているが、細粒化した海底に砂地を取り戻すことがもっとも効果的だとされている。
ただ砂地を取り戻しても時間が経過して砂中の間隙水がぬけ、カチカチに固くなる砂粒のみになるのはダメで、常に生物が生息しやすい「柔らかい」海底を維持できるかがポイントなのだ。


難しいけどね

環境コンサルタントのお仕事

2007-05-27 09:12:56 | Weblog
環境コンサルタント会社が国土交通省に登録する際には建設コンサルタントになります。この業種は官公庁、都道府県、電力関係がお客さんです。環境コンサルの規模によっては下請という形で民間会社がお客だったり、民間会社が法制約上、環境アセスメントを実施する必要があれば環境コンサルに仕事を依頼することがあります。
しかし実質、この業界は公共事業に伴う仕事と考えていいです。
平成10年ぐらいまではこの業界は右肩上がりの景気でしたが、公共事業投資費の増減に左右されるため、現在では横ばい状態でしょうか。

 

水鳥拳 飛燕流舞...いつみても美しい

2007-05-26 15:29:29 | Weblog
今日はマイミクさんと一緒に鳥類調査にo(^-^)o
まぁ鳥類はスズメぐらいしかわからんけど トホホ
カラスもハシボソだのハシブトだの種類があるので正確にはわからん。
猛禽類なら少し分かるかな?

トビ(トンビ)

(^^;

だれでもわかるつうに。

今日はコチドリ、シギ、コアジサシ等がみれましたね。

建設環境

2007-04-19 09:38:06 | Weblog
建設部門ということもあるが、土木屋さんの受験生が多い。しかし生物を外界から持ち込んでの自然再生技術や景観に配慮した体験をネタに技術士受験を考えられている方が少なからず多い。生物を専門とする技術者としては外界からの生物の移植に拒否反応を示すことは当然の反応としてある。今や違うDNAを持ち込むことによる生態系攪乱や環境負荷に結び付くことは常識の範疇になりつつあるのに、今だ整備事業ありきで「環境も考慮してますよ」的な場当たり主義が蔓延しているのが現状。環境ありきでの「整備事業」を考える技術力が必要とされている。