”知財コミュニケーション研究所 知財コミュニケーター”® 知財活用コンサルタント・セミナー講師:新井信昭のブログ 

「社長! その特許出願ちょっと待った!」。「見せない 出さない 話さない」と「身の丈に合った知財戦略」で企業を元気に!

デザインが似ている似ていない

2015-09-05 10:12:33 | 事業戦略と知的財産マネジメント
おはようございます。。知財コンサルタントの新井信昭です。

揺れている『エンブレム』は模倣なのか?

見る人の立場によって違うと思いますよ。

本日(9月5日)付けの日経新聞社会面には、

「デザイン界『コンセプト重要』、一般の印象とは開き 」とあります。

詳細はこちらです

「一般の印象とは開き」とうい見出しが、まさに私の言いたいことです。

デザインを登録する意匠登録の世界では、「デザインを施した製品の需要者」の立場で似ている似ていないを判断します。

商標では『マーク(文字、ロゴなど)』を『商品(サービス)』を買う人(受ける人)が二つの商標を「間違うか」どうかで二つの商標の類似性を決めます。

じゃあ、製品や商品(サービス)と離れてデザイン同士を比較するとどうなるでしょうか?

これは、かなり難しい。

大人も子供も男も女も、どんな仕事か、どんな知識を持っているか、なんか、まったく関係なくそれぞれの感覚でみるわけです。

そりゃぁ、いろんな意見が飛び出すはずです。

日経新聞の記事には、「五十嵐浩也・筑波大芸術専門学群教授は『幾何学模様を組み合わせ、エンブレムやロゴと認識できるようにデザインすれば類似するのが必然。微妙でも違いがあればオリジナルと認められる』と盗用を否定した組織委の見解に理解を示す」とあります。

私はこの感覚を持っています。

ただ、この感覚が正しいとしても、ことオリンピックのエンブレムについては、「見直し」の判断は仕方のないことでしょう。

今日もお読みいただき、有難うございました。




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