さて、「合格時計」の基本的な機能についてご理解いただけましたでしょうか。実に簡単ですね。
残り時間が一目でわかればおおよその時間配分が自然にでき、問題をやり残してしまったり、時間が足りず慌てて答えを埋めることは少ないでしょう。もちろん普通の腕時計でも試験終了時刻をしっかり覚えておけば残り時間は計算できます。終了時刻が60分ちょうどであったり50分といったきりのいい時刻であれば残り時間を計算するのはさほど気にならないかもしれません。
ここで私の息子が入試で実際体験した事例をご紹介しましょう。今年中学受験を経験し無事入学を果たしたのですが、入試当日の試験開始間際に火災警報が鳴ってしまったそうです。当然原因を調べてからの試験開始となりますので、実に微妙な時刻よりの開始となりそれとともに終了時刻も中途半端な時刻だったようです。こんなことは稀でしょうが不測の事態もないとは言えませんし、動揺する子供もいるでしょう。こうしたケースではそれこそ終わる時刻を問題用紙に大きくメモでもしておかないと不安でしょうがないでしょう。無駄な神経を使うより試験に集中させたいですね。
本題に移ります。
毎年のことですが、入試間際に慌てて試験で使う腕時計を探し始める親御さんがいらっしゃいます。受験日に間に合うのであればそれはそれでいいでしょう。時刻の確認はできるのですから。
受験は親子の共同作業です。そして親や家族が受験生にしてあげられることとは。金銭面はもちろん、塾のお迎えや励ましの言葉であり、健康管理です。親としては子供のためならどんな援助もいとわないでしょうし、子供に勉強を教えている親も少なくないかもしれません。こうした親や家族の全面的なサポートにも拘らず、入試には本人でしか克服できない大きな落とし穴があるのです。
先回もお話ししましたが、最後までやり遂げ、単純なケアレスミスを見直す時間を作る訓練をしなければ、あってはならない事態(不合格)が起こってしまうのです。
■ 「合格時計」の目指すところ、それは日々の訓練でできる問題を最後まで確実に解答し、ミスを見直す時間を身体で覚え込み作りだすことです。
では、どのように訓練するかをお教えしましょう。これからのお話は毎日・毎回、塾でも自宅学習でも実行してください。たとえば、テストが9時50分に終わると仮定した場合、時計外枠(ベゼル)の▼は終了時刻50分にセットしたままでよいのですが、必ず終了時刻50分の5分前(45分)までに終わるよう約束事を作ることです。そして残った貴重な5分で読み間違えなどの見直しをしてください。
場合により、問題の途中に時間が多くかかりそうな設問があった時は、まず早くできる設問を確実に終わらせ、最後に残した時間でじっくり解くのも一つの方法でしょう。
こうした訓練が習慣になると、5分が10分までも残り時間を増やすことが可能となるでしょう。そして、身体で着実に時間配分の感覚を覚えていきますから、入試本番でも異様な雰囲気に飲み込まれることなく確実に日頃の持てる力を発揮できるのです。
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