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Beautiful fine days

きみは雨の後の奇麗な晴れ間だった

患者放置と最近の医療制度改革

2007年11月14日 | News
全盲患者を公園に放置=「引き取り手ない」と119番-入院先の病院職員・堺 (時事通信) - goo ニュース

医療弱者へのしわ寄せが確実に起こっているのだろうと思わせるニュースがまたあった。
厚生労働省が、大きな医療費の負荷を減らすべく、病院機能を急性期対応にシフトさせるととともに、慢性疾患や社会的弱者のケアまでを含んでいた医療保険を介護保険という名前に変えて切り捨ててきた。そのために体は健康であるが、心身という観点では疾病者に当たる者が切り捨てられる傾向がある。彼らは絶対的少数であり、権力への影響力もないために黙視されるようになるのは自明だろう。しかしWHOの定める健康とは、精神的なものも含んでおり、こういった人が社会生活を維持するのには困難が認められると医師が判断するのであれば入院加療も必要であろう。だけどいまの精神神経科の病院もいわゆる精神救急に力を入れている状態で、慢性疾患や先天性疾患から来る精神状態への対応は実は一番遅れているのではないだろうか。

まあ色々とアプローチはあるのだろうが、まずこのニュースで外に出した職員を責めることはできないだろう。人間としての倫理や思いやりと、病院の存続に向けた経営とか管理との間のバランスの中から判断して行動をしたのであり、この手の事件は別に特殊性はない。それよりもこの背景にあるものを、その患者の自立プログラムとか、病院の保険診療とか、行政としての支援とかを考える必要がある。

医療職は、いままでは公的な職業であるためにその使命を尊重されていたが、医療費をおよそ自虐的に削減するという(個人的にはゆとり教育と同じくらいの国の施策の過ちだと思う)ことから民間と同じ尺度(経済性の考慮)を導入されてしまい、非常に不安定だと思う。このまま進んで将来には、ポイントとか会員カードにより受けられるサービスが変わるのも、市場原理を入れ続けるならありうるだろう。国民は、こんな状況に直面していることを知る必要があるだろうし、今までのように皆保険で最上級のサービスを受けることを望むのであれば、医療費の増加は抑えられず削減という方法では無理だということが分かりつつあるので別の方法を考える必要があるのではないだろうか

ヒューマニズムや昔の[助け合い]精神で医療を実践できるというのは理想であり、世界的に見て日本は一番これに近いと個人的に思う。この素晴らしい環境を続けていくためにも切り捨てるものは切り捨て、だけど手厚くするものはお金を確保する必要がある。

すこし考えさせられるニュースだった


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