GOREとにゃんこの桃源郷

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2013.11.29 - いい肉、血腥い君の肉、それを貪る家族の肉。

2013-11-29 | 日記
 Aさん、Bさん、Cさんの3人に、とある殺風景な部屋を見せました。そのあと1人ずつに、部屋の様子を伺いました。

 Aさんは、「机の上に、果物があった。」と答えました。
 Bさんは、「机の上に、リンゴがあった。」と答えました。
 Cさんは、「テーブルの上に、リンゴがあった。」と答えました。

 この時点では、部屋に机があるのか、テーブルがあるのか、まだ解りません。その上に置かれていたものは、2人がリンゴだと答え、1人だけ果物と答えています。リンゴは、大別すると果物ですので、全員が同じ物を指している可能性が濃厚です。断定は出来ませんが、おそらく果物が置かれていて、それはリンゴだったのでしょう。冒頭で、部屋の中の様子が明言されていないため、件の3人ともが間違って認識している可能性も考えられます。
 AさんとBさんは学生、Cさんはインテリアコーディネーターだとしたら、どうなるでしょう。職業柄インテリアに詳しいCさんが、机とテーブルを間違える可能性は低い、という先入観により、リンゴは机の上ではなく、テーブルの上にあったのだと推測されます。また更に、実は先ほどの部屋は、AさんとBさんが普段勉強するために使っているとします。部屋のテーブルを勉強机として使っている2人からすると、そのテーブルは机であり、2人にとってリンゴが置かれていたのは机の上だということで、正しいことになります。
 つまり、同じ事象に対し、それに立ち会う人の数だけ、答えが分岐する可能性があるということです。部屋にあったリンゴにしても、答えは質問者次第で変化します。「どんな果物がありましたか?」と聞かれたら、果物がある前提としてその種類を問われているため、漠然と果物があったと答えるのは間違いになります。ところが、「どんなものがありましたか?」という問いには、果物、リンゴと複数の正解があります。

 ネット上に氾濫するレビュー記事は、あくまで筆者の主観で書かれるものです。自分が素晴らしいと思っているものが、何処かで酷評されていたとしても、書き手にとっては劣悪なものに違いないのです。
 主観性の高い記事を参考にするためには、書き手の価値観が自分と似ているかどうか、そこを判断基準にすると失敗し難いです。食事に関するレビューの場合、書き手の食べ物の好き嫌いが、判断材料として役立ちます。あまりにも味覚が違うのであれば、評価の低い料理ほど、美味しく食べられることがあります。

 そういうことが、先日あった。という日記です。おしまい。

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