GOREとにゃんこの桃源郷

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Regurgitate

2009-12-04 | CDレビュー
 スウェーデン産ショートカットゴアグラインド、Regurgitateの1994年の1stアルバムに、デモ音源やEP音源をくっつけた1999年発売コンピレーション盤「Effortless Regurgitation...The Torture Sessions」。このアルバムのための再録というわけではないため、音源によって音質やマスターボリュームが大きく異なる、という欠点がある。しかし、1stの「Effortless regurgitation of bright red blood」が丸々収録されているのだから、コレクターの方以外は、こちらのコンピを購入したほうが断然お得だろうと思う。

 収録されている音源の内訳は下記の通り。どれも93年~94年の作品だ。
Tr01-37 "Effortless regurgitation of bright red blood"
Tr38-54 "Concrete human torture" demo
Tr55-56 "Grudge / Regurgitate" EP
Tr57-63 "Psychotic Noise / Regurgitate" EP

 1曲目は嘔吐寸前のようなSE、2曲目から延々とストイックに楽曲が流れてゆく。ボーカルはくぐもったシフター音質で、グロウルをメインに喚きも用いる。ドラムはブラストビートが主体で、それ以外は基本的にパタポンパタポンしている。ギターは硬質的に歪み、ひたすらリフを弾いている。ベースはルートを弾く形だが、ギターが奥まっているのに対して、かなり前に出ていて目立つ。全体的に徹頭徹尾、小細工無しのストレートなゴアグラスタイルだ。
 また、1曲の時間が数十秒から1分程度と短い。そのため、ドラムがパタポンパタポンしている間に次々と移り変わるので、63曲あると言っても丁度1時間程度で聴き終わる。そして、音質等まるで違うものの同じ(被ってる)曲が2曲ある。

 初期ゴアに懐古したい人や、楽曲が多いほうが得した気分になるという人に推薦したい。昨今のゴアグラにあるような凝った趣向はなく、ただただストレートなグラインド作品なので、新しい物好きな人は注意。


Regurgitate
Peter (Dr)
Urban (Gt)
Rikard (Vo)
Johan (Bs)


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