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酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

夜の日本橋ウオーク

2010-07-19 | 日記
なんだか風が生温かい。
終電車に乗り遅れた。
車にでも乗れば、それほどのことはない。
けれども、少し歩いて見たいと思った。

仕事終え、ちょいといっぱいのつもりが招いた結果。

とりあえず、たどりついた東京駅から日本橋へ。
ほど良い距離だ。
連休中の都会は車もまばら。
深夜ともなればなおさら。
おいおい、娘さんが一人歩き。
人影のない、こんな時間にうろうろしたらあかん。
と、言って声かければ、怪しいおっちゃんになる。

 今までなら、平気で話しかけた。
「気ぃつけや」「家の近くまで歩いたる。遠慮せんでええ」

 「それはお節介。おかしなおっさんに見られる」
今は違う。
 難しい世の中です。

 ん?よく歩く道だけど、迷ったかな?
方向音痴を絵に書いて、壁に塗り込めたような性格だから仕方なかんべ。
 お巡りさんがいた。怪しい男か、って見ている。
無礼千万。
『日本橋ってどっち?』
『ん?』
『にほん、ばーしぃ』
『ん?ここです』
『あっそう。ほんじゃ』
 目が泳いでしまった。
恥ずかしい。
 方向は間違いないから、いいとするか。
地球はまーるい、いつか着くさ。
高速道路の下に交番、公園、三越日本橋本店、スタバ・・。
小さな見たことのある路地。
ふうー。
 ぶらーりブラーリするのも、気分が晴れる。
 7月はしょっぱなから、バッドニュースがあり、その後も悪行きの話、面倒なことばかりが積み重なっている。
 で、このところマザー・テレサの歌を柄にもなく聴いたことを、当ブログで記した。
 今日は盲目のギタリスト長谷川きよしのライブだった。
 銀座の老舗バー「サンボア」のマスター新谷尚から、いつもいつも誘われていたコンサートだった。
 「時間が合わないから」とか、言っていたが、本当のところは億劫だった。柄に合わないと決めつけていてやんわり断っていた。

 英国風のそのバーに小じんまりした空間がある。
椅子をつめて40人ほどか。
 ワンドリンクつきで6000円。
ギャラを考えれば採算が合わないだろう。
だが、このマスターいろんなミュージシャンの小さな音楽会を損得抜きで企画する、いい親父だ。
 街の中にも大人物はいる。
 アコースティックギターでポルトガルの民謡ファドを奏で、懐かしのヒット曲「別れのサンバ」を歌った。

 語りで長谷川が言っていたことで驚いたことがある。
フランク・シナトラの歌で大ヒットしたカラオケの定番「マイウエー」。
まさに米国っぽい歌だが、これはフランスのシャンソンが原曲だ、という。
フランス語で「コンデジュボン(こう聞こえた(;一_一))」

 フランス語で歌った。
 
 「別れのサンバ」「粋な別れ」「見果てぬ夢」「愛の賛歌」・・・。
アンティークなフローリングの空間でギターの乾いた響きと長谷川きよしの歌声が妙にマッチする。
 面白かったのは長谷川が「ここは関西の人が多いんです。みなさん、大人しい、静かですね」の途中の語り。
 そりゃ、そうやろう。
 暗い声と、暗い歌の内容、サンバのリズムとはいえ、騒げないでしょ。
 突っ込み入れようとしたら、さすがに気がついたか、本人が苦笑い。
私の想ったことと同じようなことを釈明した
笑った。
 「今日は休日。駅では子供らが色とりどりな服装で・・」
 「マスターからのメールをいつも読んでいます」
 「HP更新していますので読んで下さい」
 ん?長谷川きよしって盲目じゃなかったっけ?
 癒しのために聴きにいったが、暗くなる歌ばかり。
 そういうことなのだ。
浅田次郎作品にもあった。
自然にワル行きの人に、厄病神は取りついていく。
 AKB48か、嵐のコンサートでも行くしかないか
 



2 コメント

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Unknown (三ツ矢)
2010-07-21 19:01:20
懐かしいです。
私も大事な人と、手を繋ぎ、その道をよく散歩しました。
一つ一つの光景が今もはっきりと焼きついています。

散歩するにはほど良い距離ですよね。
Unknown (こちウワ男)
2010-07-21 22:46:56
三ツ矢さん、お久しぶり。
コメント有難う。

東京に住んでおられるのですか?
懐かしいとはいつ頃のことでしょうか。大事な人とはその後??ε=ε=┏( ・_・)┛

今はアスファルトの熱でボイラー状態。足の裏まで蒸し鳥状態。三越近くの川面からの風だけがひんやり。

また、大事な人と手をつないで散歩して下さい。

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