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亀田興毅8度防衛記録の悲劇喜劇

2013-11-20 | 日記


金太郎飴かマトリョーシカか。
毎度毎度見せられる亀田ファミリーの低レベルな世界戦。
「詰まらん試合なら、みなけりゃ、エエ」とはいえ、今度こそスカッとさせてくれるだろう、と期待してしまう。
亀田興毅が2-1の僅差で判定防衛(116-113.5で孫。残り2人が15ー112と114.5-114で亀田)。

ボクシング大好き人間だからこそ、いらだち、言わせてもらう。

王者として、謙虚さも恥じらいもない、まして相手に対するリスペクトがまるで感じられない亀田ファミリー3兄弟。

思えば、10年ほど前、亀田ファミリーが、メディアに取り上げられ始めたころは辰吉、井岡(弘樹)らが舞台から降りるころだった。
ボクシング界にスター待望論が出はじめた時だった。

網膜剥離の眼疾で陰りの出た辰吉に替わるソフトとして、格好のソフトだった。
だが、辰吉を抱えていた日テレ(読売テレビ系)は闇社会につながる「怪しい家族」ということで手を出さなかった。
間隙を縫って獲得したのがTBSだった。
この局も鬼塚、畑山らが引退していただけに、飛びついた。

その後はあの「過剰な演出」で、なりふり構わず、世界王者を奪わせたのは周知の通り。
リングサイドには芸能人を招待し、ピーク過ぎた弱い王者、パンチのない挑戦者、引退寸前の元王者、資金力にモノ言わせてむりやり世界ランクに押し込めた挑戦者・・・。
まして、本来1階級下のスーパーフライ級の挑戦者・孫正五は昨年12月のノンタイトル戦以来、11か月もブランクがあり、なぜ実績のないバンタム級で世界14位なのか。
14位だ、としても、酷評して悪いけれど孫は、スピード不足、パンチ不足、技術不足の「裏3冠王」だ。
WBC,WBA,IBF、WBOの4団体を考えれば、中身は薄っぺらな、世界56位(14位×4団体)レベルの選手だ。

その相手に2-1の薄氷防衛した亀田興毅の実力が知れる。
8度もの防衛記録、世界戦勝利数12(判定勝ち10)、通算14勝(判定勝ち5)の具志堅用高に次ぎ長谷川穂積12勝(判定勝ち5)と並ぶ歴代2位タイを残すのが許せない。

亀田陣営はきっと「海外防衛」「弱い相手にKO防衛」を皮算用していたのだろう。
ところが、ボクシングは甘くなかった。

映画「ロッキー」の噛ませ犬だったロッキーになったのは孫の方だった。

最近、CSで伝説のタイトル戦として「ファイティング原田VSエデル・ジョフレ」「ヴィセンテ・サルディバルVS関光徳」を見た。
今見てもエキサイトした。
THIS IS 世界タイトルマッチなのだ。

世界バンタム級の王者は日本人3人。
WBC→山中慎介、IBF→亀田和毅(末弟)

ホンモノといえるのは、山中ぐらいだろう。
とにかく、このクラスは歴代、F原田、辰吉、長谷川、西岡ら世界に誇れる名王者がいた。
汚さないで欲しい。

日本でセコンドに立てない亀田オヤジが、今回セコンドに居たが、妙に大人しかったのを見て、笑ってしまった。




【WBA世界バンタム級戦(19日=韓国・済州グランドホテル)】王者の亀田興毅(27=亀田)が、世界14位・孫正五(32=韓国)に2-1の判定で8度目の防衛。亀田は孫の左フックで10回にダウン。06年8月のランダエタ戦以来、人生2度目のダウン。日本人の現役王者単独トップ、日本歴代4位タイ記録の8度目の防衛となった。2回までは手数も多く、パンチをボディーに集中した。3回以降は、さしてスピードのない孫の右ストレートで顔をのけぞらせるシーンが増えた。インファイトに持ち込もうとする孫に対して亀田はロープを背負う場面が多くなった。印象が悪い。孫はスピードもパンチもなくポイントを取ったとは言い難いものの、僅差だったことは間違いない。日本人の海外防衛は史上4人目(渡辺二郎、西岡利晃、三浦隆司)。過去4勝8敗。ジャッジは0・5点刻みのハーフポイント制。亀田の戦績33戦32勝(17KO)1敗

◆亀田興毅「リングもガタガタしてフットワークが使えなかった。(セコンドの)大毅に気をつけろと言われた場所(柔らかいキャンバス)でバランスを崩して滑った。効いてないパンチでも、1発あっただけで声援が違うし、アウェーやな。自分もリングに上がってからピリっとせえへんかった。原因がみえない。普通にジャブを当てて、距離を取ればパンチをもらうはずはないのに、焦ってしまった。泥仕合に付き合わされた。どんどん相手の泥沼にはまった。敵地でやれる自信はあったから、う~ん。これも含めて実力やけど。今後のオレは当面、白紙。プロになって10年、ここまでやってきて、考え直し、見つめ直したい」
◆孫正五「判定には全く満足していない。今でも勝ったと思っている。日本で見ていたファンも僕が勝ったと思っているはずだ。倒し切れなかったことに悔いが残る。亀田のパンチは1発も効かなかった」

【記録メモ】海外防衛は亀田で4人目(5度目)。85年12月WBCスーパーフライ級(当時Jバンタム)の渡辺二郎(大阪帝拳)が韓国で初。WBCスーパーバンタム級の西岡利晃(帝拳)が09年5月にメキシコ、11年10月に米国で防衛。今年8月、WBCスーパーフライ級の三浦隆司(帝拳)がメキシコで防衛。、8度防衛はWBCスーパーフライ級の徳山昌守(金沢)と4位タイ。トップWBAライトフライ級の具志堅用高(協栄)の13連続防衛。











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