天国ってきっとこんな場所？

原田知世主演の「天国にいちばん近い島」という映画があった。

舞台はニューカレドニア。

青い空と海、素晴らしい所だった。

自然も人も、本当に「天国に近い島」という映像だった。

だが、それ以上の所があった。

テレビを見ていて目を疑った。

地球上に絶景中の絶景があったのだ。

ずっと画面を止めていて欲しかった。

南米ボリビア。

ウユニ塩原。

画像を見てこれだから、現場で見ると想像を絶する。

空と地面の境目がない。

天空の鏡。

それ以上の表現は見当たらない。

標高４０００メートルというから、富士山より高いところにある。

南北１００キロ、東西２５０キロ。

四国の半分ぐらいの広大な真っ白な塩原だそうだ。

ＮＡＳＡが計測したところ、距離にして１００キロの高低差は、たったの５０センチ。

見渡す限り真っ平ら、アップダウンなしの台地。

大阪から姫路？、東京から静岡？

そんな距離が延々平らなんて想像をはるかに超える。

距離感は視覚では捉えられないと思う。

真っ白な塩の上に雨水が漂う。

無風の快晴の日にしか天空の鏡は出来ない。

風が吹くと水面が揺れるからだ。

普段、水はすぐに干上がる。

タイミングは１年に１度あるかないか。

つい先日のＴＢＳ系「世界ふしぎ発見！」で紹介された。

凄いなあ、と思った。

こんなところが地球上にあるんだ、と感動の眼で見た。

だが、映像紹介は短時間。

で、何気なく撮り貯めたＨＤＤを見た。

その天空の鏡を訪ねる番組があるではないか。

３月に放送された「地球イチバン」（ＮＨＫ）。

海外旅行もの、自然もの、は好きで録り貯めている。

たっぷり魅せてもらった。

自然治癒続行中の我が微熱はもうない。

けれど、咳き込みがひつこい。

他人の忠告を聞かないから、これを「気管（きかん）支炎」。

まあ、そんなものは「天国の鏡」を歩けば、簡単に治癒するだろうな。

死ぬまでに一度「天国」を見たい。

【南米ボリビアのウユニ塩原】海水を含んだ山が隆起。降雨で海水が低い所に流れ込み、水が干上がり塩が出来る。こうしたことを数万年の歳月繰り返し塩原が出来た。