とうとう、というか、時は容赦なく刻み続けた。
まる1年。
まだ、寒気去らぬ東北の3・11が、やってきた。
今、朝の9時を過ぎたころ。
昨年の今頃は、平和で何事もない日常の暮らしが進行していた。
午後2時46分。
地底は突然、動いた。
今なお、行方不明者3,000人以上。
平和に暮らしていた人々が、東日本大震災で引き裂かれた。
第2次世界大戦が原爆2発によって終わり、戦後と言う名のもとに復興した。
今は災後の名のもとに復興を早めないといけない。
「生」「死」「命」「絆」ひとつひとつの言葉が、人々の心に改めて重く突きつけられた。
この日、1年の震災関連報道はあふれかえった。
◆NHKは朝から「被災地の生活再建は?」「政府の対応を問う」「激論!宮城県知事VS仮設住宅住民」「心をつなぐ歌声」「復興への道」「逃げろ!大津波が来たあの日の教訓」「生中継被災地の夜」
◆TBS系「原発警戒区域から中継」「3・11絆スペシャル」「巨大津波・・私は生きた」「EXILE魂 歌とダンスで被災地を元気に!」「情熱大陸 石巻日日新聞」
◆テレ朝系「坂本九の名曲捧げます」「報道特別番組 14時間震災特番」「長渕剛と歩いた被災地」
◆フジテレビ系「平野復興相&細野原発相に問う」「FNN報道特別番組 希望の轍 安藤優子・木村太郎・高島彩が縦断リポート」「イチからわかる放射能」「3・11と日本と私」
◆日テレ系「復興テレビみんなの力」「特別検証ドラマ全電源喪失」「DASH村福島から送る次の一歩」
延べ時間にすれば、どれだけのオンエア時間だろう。
どこの番組だか、あちこち録画を見たので、よくわからない。
興味をひかれたのは「人はなぜ津波が来ても逃げないか」だった。
最後の最後まで携帯で動画録画していた62歳の男性がいた。
川沿いの堤防のそばで、溢れてくる黒い濁流を追い続ける。
きっと私もその類いだ。
「危ないから、やめとき!」と制止されても、台風で濁流になった近くの川を見に行く。
「瓦が落ちてくるから危ない」と言われても、強風にあおられたい一心で少年時代は屋外に出てはしゃいだ。
「父さんは真っ先にやられるな」
家族は白い目で口揃える。
徐々に膨らみ押し寄せる黒い波に誰が、あのような惨事の結末になるか、想像出来なかっただろう。
これまでの大震災、大津波と違うのは、リアルタイムの動画が数多く残ったことだ。
改めて恐怖と悲惨な心情が甦ってくるが、防災の検証には大きく役立つだろう。
三寒四温。
私の口癖のようだ。
温かくなったり、寒くなったり、雨模様の天候が、日常の挨拶になる季節に、ふと口をつく。
面白がって、我が家族は「父さん、寒くなったり、温かくなったり、はなんていうの?」とツッコミを入れてくる。
復興への道も、季節が巡るように三寒四温で確実に春を迎えて欲しい。
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