こちら噂の情報局

酒のツマミになる話題をセッセセッセ。独断偏見は”味付け”です※文中の敬称は略。

若乃花破産に見るスポーツ芸能人の副業の難しさ

2010-05-07 | 日記
つくづくスポーツ選手や芸能人の副業は、難しいと感じる。

 若ちゃんこは銀座でオープンしたときにお邪魔したことがある。

 店内には現役当時の横綱の化粧回しや、トロフィーなどが飾ってあった。母親の憲子さんも友人、知人を伴って店に来ていた。

 花田氏も愛想よく、店内を回ってスマイル外交。物珍しさもあって、盛況だった。

 特に売りは「塩ちゃんこ」。味はそこそこ。値段は少々高めだったが、気になったのは店内の狭さだった。チャンコといえば、座敷だが、あえて椅子席にした、と狙いはよかった。女性にも訴えるものだったが、「せこさ」を感じた。


 角界引退後にチャンコ料理店を開く力士は数多い。そういう系統のタニマチの多いのも要因の一つだろう。

 毎朝毎晩、けいこ後、チャンコを料理するのが慣わしだから、お手の物。

 銀座、六本木、キタ新地、さらに韓国進出など、拡大路線を歩んで一時は29店舗にもなった。

 だが、花田氏の知名度低下とともに、景気は悪くなっていった。

 スポーツ芸能人らが、副業をした当初はいずれも繁盛する。

 だから、物珍しさが、新鮮さが、少しでも欠けてくると閑古鳥が鳴き始めるのも共通している。
 
 お好み焼き店からスタートし居酒屋をキタ新地、京都などに拡大した掛布雅之(元阪神)、梅田などに北海道料理店を展開した故小林繁(元巨人、阪神)、芸能人では京都でレストラン経営したコメットさん大場久美子、インド料理店を六本木などで展開した元将棋女王の林葉直子ら、いずれも億単位の負債を背負った。

 野球一筋、芸能一筋の人らが、知名度だけで、蜜に集まるアリの如くスポンサーがにじり寄る。「実業家」という甘い言葉に酔ってしまう、図だ。

 うまくいくわけがない。

 寿司店や居酒屋をうまく切り盛りしているタレント島田紳助、畜産大学で学び素養のあるタレント歌手の田中義のように「お花畑生キャラメル」で大儲けしている人物もいる。だが、彼も、どんどん拡大路線を歩み危なっかしい。

 【NEWS引用】大相撲元横綱3代目若乃花・花田勝(39)企画のちゃんこ料理店「Chanko Dining若」が経営破たんした。運営会社「ドリームアーク」(東京都港区、大森幹也社長)など関連3社が6日、東京地裁に破産を申し立てた。02年にドリーム社会長に就任、08年に退任している。その後は経営には関与せず、名義貸しなどプロデュースのみを担当していた。

コメントを投稿