魑魅朦朧

日々の記録

731部隊にGHQが現金供与

2005-08-15 11:41:46 | Weblog
 こんにちは。

 中国新聞によると、「第二次大戦中に中国で細菌による人体実験を行った旧関東軍防疫給水部(七三一部隊)の関係者に対し、連合国軍総司令部(GHQ)が終戦二年後の一九四七年、実験データをはじめとする情報提供の見返りに現金を渡すなどの秘密資金工作を展開していたことが十四日、米公文書から明らかになった。」とのことです。

 731部隊については、細菌兵器を開発するため人体実験を行って多数の犠牲者を出したのに、終戦後はGHQと取引をして戦犯訴追を免れた、という話は聞いていましたが。お金までもらっていたとは、やや唖然。

 日本は「戦争に勝つため」に人体実験までして細菌兵器を開発し、その後、米国は「細菌兵器の開発で優位に立つため」汚い手でその情報を入手する。「目的が手段を正当化する」という理屈なのでしょうが。

 共同体の存続や安全のためなら、何やっても良いのでしょうか?
 731部隊の関係者が設立した会社は、後に「ミドリ十字」となり薬害エイズ問題を引き起こした企業に名をつらねました。また日本は終戦後、米国との同盟関係によってその核の傘の下で「安全」を確保してきました。

 現実は2時間ドラマのようにすっきり解決することはまれですが、とりあえず、「聞きたくないこと」や「見たくないもの」も可能な範囲でしっかり見聞きしておこう、と思います。
 

 

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